寿司好きの東京在住の友人が帰阪したので表記の店で大阪寿司を買って差し入れ。場所は千日前筋の桜川の交差点東側にある。お店は古い一軒家で暖簾が目印。店にはメニューがないので注意。駐車場は横にコインパーキングがある
こちらのお店はメインは仕出しと言うかほとんど持ち帰りにする客が多いんだけど店内にも4人掛けのテーブルが2つあって出来立ての蒸し寿司や大阪寿司、茶碗蒸しを食する事が出来る。ここで冬に焼き穴子と蒸した烏賊と錦糸がたっぷり入った温かい蒸し寿司とビールを頂くと最高である。
この日はあらかじめ電話で予約してたのでそんなに待つ事はなかった。ご主人と世間話をしながら作るのを見学させてもらう。
店は当然の事ながらとても古い。でも隅々まで掃除が行き届いてピカピカで凛としたたたずまいを見せる。80歳くらいの物腰柔らかなご主人からはお客様に美味しいものを食してもらおうというオーラが出まくっている。ひとりで切り盛りする姿もかっこいい。
箸の袋に創業80年と書かれていたけど実際は120年で昔は堀江にお店があったんですと言っていた。凄すぎる・・・
海老は国産の車エビを使用し鯛は天然、穴子も焼き過ぎたところや端っこの固い場所は取り除く。すべて手作業。シャリの間にはさまれた大量の甘く炊かれた椎茸がかなりいい。作るところをずっと見せて頂いたけど丁寧でかつかなり美しい。仕込みも含めて握り寿司よりかなり大変そう。
穴子に煮詰めを塗って鯛にはバッテラ昆布を木の芽と共に乗せる。優しさに溢れた寿司である。食べなくても美味しいという事がわかる。この寿司に店主の人柄が出まくっている。 。
シンプルな店内には人間国宝大蔵流狂言師の茂山千作のご子息の千三郎氏の色紙が飾られていた。
こちらの店主は3代目で4代目は本町でお店をしていると言っておられた。結局差し入れた寿司を一緒に頂いたけど3切れ食べたらおなかがいっぱいになった。9貫入って1人前1200円。内容と労力を考えると決して高くはない。お土産にぴったり。。。
大阪寿司なので夏以外は翌日頂いた方が椎茸の味がなじんでより美味しいよと言っておられた。ごちそうさまでした〜
大阪市浪速区桜川2-3-1
TEL 06-6561-4014
11:30~19:30
日曜祝日定休
すし寅 (寿司 / 桜川駅、汐見橋駅、JR難波駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5