焼き肉道場 松ちゃん 4月

友人と長居公園で夜ランしたあと表記の焼肉店を訪問。最近こちらのお店はディナータイムはほぼ満席状態で予約をしないと席の確保は困難な超繁盛店となる。オープンからクローズまでほぼ客が入っている状態。とっても辺鄙な場所にあるのにこの人気の秘密は推して知るべし。最近は電車や車で遠方から来られるお客さんも多いらしくわざわざ名物の「サーロインロースの薄切り」を電話で予約される方もあると聞き及ぶ。

この日も遅掛けの9時半の訪問なんだけど客が殺到していたのに驚く。長居公園や駅からは離れているんだけど気軽に美味しい焼き肉を食しに客が集まる。

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ビールで乾杯をしていつものタン刺し。最近は原材料の高騰と品薄なので売りきれている事が多いと聞き及ぶ。超薄切りの肉を舌の上に乗せるといつもながらに熔けまくる。宝石のようにちりばめられた胡麻と塩こしょうと肉の脂が舌の上で渾然一体となりジュワーという音が聞こえるような食感に驚く。あっさりしていて旨味がたっぷり。更にお腹が減る一皿。ビジュアルの美しさにいつもうっとりするこの店のスペシャリティー。

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この日はご主人にメインだけ指定してあとはお任せでお願いをする。最初はあばらの中にある「ゲタカルビ」が登場。この店でよく頂くけど成りの姿を見るのは初めて。

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肉の筋が多いんだけど上手に包丁することで適度な歯ごたえを残しながら美味しく頂けると言っていた。一口噛むごとに肉の旨みと脂がほとばしる。メイン以外はお肉はすべて塩焼きで頂くのが最近の私流。この部位は味が深くて肉を食べていると言う気分が上がる。

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レモンの汁をつけて頂くのもいいんだけど最近のマイブームは鉄板の上で焼きニンニク(300円)を作ってもらってそのにんにくの味の付いたオリーブオイルにつけて肉を頂くこと。味は推して知るべし。。一言で言えば脂っぽさが抜けて旨味が引き立つ。「ここまできたら焼き肉じゃないな」とご主人と笑いながら話す。鷹の爪を入れてもイイネと会話する。

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お酒はビールから羽曳野のウチモトさんという読者さんからの差し入れの赤ワインをいただく。フランス製の安価なハーフボトルが結構美味しくてお勧め。塩こしょうでカリッと焼いたゲタカルビを熱したオリーブオイルで再加熱。それを噛み締めながら肉汁と脂と赤ワイン。。最高のマリアージュを新たに発見。。これはかなりヤバいな・・・

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続いてタンの厚切り。。脂もたっぷりでこれも熱したオリーブオイルとレモン汁の交互で頂く。ここまできたらワインがすすんで止まらない状態となる。

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のどちんこ950円も細かく包丁を入れて塩コショウで味付け。。まん中に脂があって噛みごたえもあり味が深い。オイルの中でしっかりと火が通りホクホク状態になったにんにくと一緒に頂くと目眩がしそうなくらい旨い。ガーリックオイルとガーリック、赤ワインとそれぞれが肉の味を引き立てる。

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やわやわになったニンニクは鉄板で再加熱すると表面はカリッとして中はふわふわ。ニンニクの嫌なアクや尖った臭みは全く皆無。このころになると満腹中枢が完全に麻痺状態。永遠に焼き肉を食べる事が出来る錯覚に陥る。

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たまたま残っていたサーロインの頭のところについているスジを焼いていただく。これは始めて頂く部位なんだけどスジ肉を焼き肉で頂くのは初めて。しっかりと包丁目を入れているので特有の固さは全く気にならない。サーロインの脂の部分も入っているのでしっかり焼くととっても甘い。さらにオリーブオイルでフォンデュ状態にすると別の食べ物のようになる。これは食材があれば絶対にお勧め。

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普段はここでこの店のスペシャリティーの脂乗りまくりのサーロインの塊肉を丁寧に手切りで薄く切って特製のモミダレにつける薄切り1300円を所望するところであるがこの日は29(ニク)の日だったので特別にステーキにして頂く。まずは肉の披露。。そこそこ頂いたあとなんだけどこの生肉を見ると再び戦闘モードに入る。

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薄焼きと同様に甘くて辛い真っ赤っかのタレに漬け込んで味を浸みさせておもむろに鉄板で焼き上げる。最後にレモンをひと絞り。レア状態のものを一口頂くと咥内を口いっぱいに肉の旨さとタレに絡んだガーリックの旨味が絡み付き、その後に肉の焦げの香りと焼き上げた直後にふりかけたレモンの酸味やヤンニンジャンの辛みなどが絡まって旨味の曼荼羅の世界に入り込む。野生の血が蘇る旨さ。見た目よりはあっさりしているのに驚く。アルバイトの店員さんも「美味しそう、私も食べたい」と言っておられた。

これもオリーブオイルやニンニクと一緒に食すと脂ジュワーの肉がとてもあっさりと頂ける。特に醤油の焦げたところが何とも言えない旨さを醸し出す。

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大御飯をもらって究極のステーキ丼。上に乗っているのはニンニク。。若い人は鼻血が出る事必至なので要注意。薄焼きもいいけどこの食べ方もかなり贅沢。価格はステーキハウスの半額。焼き肉と思わずにステーキを食べにきたと思えば価値の高い逸品。赤ワインとの相性も抜群。。この日も2時間くらい食べ続けてしまう。このステーキは4人くらいで来て最後の締めにするのがいいかも。

*ウチモトさんいつもありがとうね! 会った事ないけど大好きです(笑)


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