うれう 3月

久しぶりに玉出のうれうに行く。。新メニューを開発されたらしく早速いただいたのは唐揚げ定食500円。前からここの主人はうちの唐揚げは自信があると言っておられた。

唐揚げと玉子焼き生野菜、ご飯とうどん出汁がついて500円は破格の値付け。うどんを追加すると250円増しだけどかなり安いことはわかる。

ご飯も上質(たぶんこしひかり)で付け合わせも丁寧に仕事をされているのがわかる。しっかりと漬け込まれた鳥モモ肉はご飯にぴったり。。カウンターはがっつり大好き系の男性客でいっぱい。。将来は唐揚げの専門店をしたいと御主人言っていた。

唐揚げって最近ブームになっていてあちらこちらでよくいただく。。多分普通のブロイラーなんだろうけど

こんなのが食べたかった。。。がっつりなんだけど仕事はこまやか。。。この価格でこの内容ならどこにも負けないだろうと推察できる。。。

この店創作系のアボガドうどんや湯がきたての焼うどんなどもホント旨い。。。仕事に根性が入っている。営業時間だけでなく仕込みも大変だろうなと思いながら目の前の新聞記事に目を走らせると震災から一年過ぎたことにいろんな思いがよぎる。

震災発生当時にローカル局の報道で愛娘を失った女性が「私のところは娘と対面出来て送ってやることが出来ただけでも幸せでした・・」と言っていた。自分の命より大切な娘を亡くして悲しくない母親、幸せな母親がいるわけがない。それでも今もなお遺体を捜し続けている人々に対して気遣いを見せる東北の人に心を打たれた。

今も「頑張れ」ではすまない希望の光が見えない人たちがいらっしゃるということ、自宅、仕事をなくし悲観に暮れるのを我慢し復興のために歩き続けている人がいるということは周知の事実である。

被災しなかった私たち関西人はどうしても時間の経過とともにこの大災害を忘れてしまいがちで日々の生活に追われてぼんやりとうどんを食べている自分がいることに気づき恥ずかしく思った。

被災された人たちの気持になることは無理であってもそういう震災が現実に発生し、被災された方がいるという事実はいつも肝に銘じておかなければならないと思う。朝食をとった中国の屋台でどの方にも最初に言われたのは「日本人、大変だったね・・・がんばってください。。」というフレーズ。(もちろん中国語で)

日本人としてホント有難いと思った・・・

被災地にも大阪と同じように必ず春がやってくる。今ある目の前の仕事や自分に与えられた役割に対してしっかりと向き合っていくことが亡くなられた方々に対しての鎮魂の祈りとなることであろう。そのことの大切さを再認識する今日この頃である。

*今回は少し真面目に書かせてもらいました。。。

大阪市西成区玉出中2‐13‐23
電話 06‐7504‐8104
営業時間 11:30~14:30  17:30~20:00
定休日 火曜日


カテゴリー 玉出, 塚西, 麺料理 |