小好鮨 4月【大阪市 梅田/JR大阪】

中津で月1通う経営塾に参加。その帰りに友人と一緒に表記の店を訪問。特にどおってことのない大衆寿司店なんだけどたまにどうしても食べたくなる。阪急梅田駅横のカッパ横町のすぐ近く。創業55年をむかえる知る人ぞ知る有名店。私も通い出してはや20年を超える。

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極狭のカウンタ−のみ12席の争奪戦になる。電話予約はない。トイレもない。大きな荷物は持ち込めない。客席の背後に2カ所の引き戸があるので人影がなければそこから入る。先に座ってから後ろ手で戸を締める。扉にもたれかかったら危険。横の客と肩すれあうのも多生の縁。*若い女性だったらラッキー!

まずはキリンの冷やしビール(こちらの店ではそう呼ばれる)で乾杯してまずはお造り盛りあわせを所望。

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焼き霜にした鯛とヒラメ、天然のハマチ、エゾ鮑の盛り合わせ。鮑は固くて柔らかくて味が濃くてこの店の名物。ダイナミックな切り付けも見ているだけで楽しい。

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おいしい鰹があるということで友人があてで所望。

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こちらのお店の普段の開店は6時なんだけど20分くらい前に並ぶのがコツ。年中満席で基本はすぐに入店出来ない。昔から客筋はいい。近くの大病院のドクターや観光のアメリカ人、香港人など国際色豊かなことでも有名。外国のガイドブックによく掲載されているらしい。80歳をゆうに超えた仲のいいご主人と奥様の掛け合い漫才を聞きながら適度に突っ込みながら寿司を食す。いわゆる劇場型寿司店。外国人がカウンタ−にいるときは客全員が俄(にわか)通訳となる。ご主人はどこの国の言葉でも対応出来るらしい。この日もロスから来たアンディ大喜び。アジアを3ヶ月かけて廻るといっていた。

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好物の貝柱はダイナミックに縦切り。口の中が貝だらけになる。お酒は冷や(常温)の黒松白鹿がおすすめ。本醸造のあとからガツンとくる独特の癖がノスタルジック。

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白ミル貝と海老の握り。旬の白ミル貝はとても甘くて貝の香りがふんわりと鼻孔に残る。シャキシャキした食感と独特の癖が虜になる。日本酒との相性が最高。海老は冷凍のブラックタイガーだけどこれはこれで大好きな昭和の味。

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柔らかく炊き込まれオーブンで再加熱して「あっつー!」と言いながらつくる、大きな一本付けの穴子を胡瓜と一緒に手巻きにした贅沢な巻もの。味が濃くて北新地の高級店を超える美味し過ぎて泣ける味わい。

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福岡の合馬産の筍の握り。どこにでもありそうなんだけどこの店の味の加減が一番私の口に合う。先っぽの柔らかいところよりも根っこのところが好み。根っこの方が味が深い気がする。

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私はいただかなかったが名物の「マグロ3兄弟」赤身、中トロ。大トロのそろい踏み。アンディ君、美味しくて大喜び。

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フワフワの玉子もおなじみの味。この日の支払いは一人7500円。少し飲み過ぎたな・・・
トイレはないので入店前にDDハウス済ますのがお約束。入店するときは「おじゃましますか?」と言って入って下さいね😃

パンパンの狭い店から表に出た時の開放感が半端ない。宇宙に飛び出したような錯覚に陥る52才の春。
とてもいい店です。。

大阪市北区芝田1-3-12
06-6372-5747 
日曜と水曜休み

大阪市 梅田/JR大阪 寿司

赤のれんすし【大阪市 梅田/JR大阪】

クリスマスシーズン真っ最中の雑踏の中で新梅田食道街にある表記の店を訪問する。
カウンタ−7席のみの小さなお店なんだけどチャーミングな女将さんが一人で切り盛りする。
チープでざわざわした食堂街のなかで50年近く続く老舗店。昔ご主人が握ってらっしゃった頃に立ち寄った記憶がある。息子さんが手伝っていた時期もあったかと思う。女将さんのおじいさんが始められたと以前に聞いた覚えがある。

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最初に生ビールをいただいてガラスケースにあった蛸をアテで所望する。こちらのお店で生を湯がいていると言っていた。足の先っぽの方をリクエストすると笑いながら「私も同じ部位が好きなのよ」との返答。店は奥行があまり無い面長の形で座っている人の後ろを通ることが出来ないためにガラス戸を見ながら空席のある場所からスライドさせて入るようになっている。

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白子のポン酢は鮮度が良くてかなり美味しい。今シーズンナンバーワンの味わいのもの。麦焼酎の水割りに切り替えて楽しくいただく。黒門市場での仕入れらしい。店が狭いために隣の客とすぐに打ち解ける。女将さんの包丁を持つ姿をアテにお酒がどんどんすすむ。

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剣先烏賊の耳があったので炙っていただく。新鮮なのでとても美味しい。上等ではないがとても上質なアテである。赤のれんという店名だが暖簾は白色だった・・・平日は15時からやっているので昼酒や夕刻から一杯飲むのにはいい店である。(日曜日は13時から)

この辺りで自称34歳の女性の一人客が入ってきて先ほどまで訪問されていたすっぽん料理店でもらった土産のすっぽんスープを私どもに振る舞われたので遠慮なくいただく。この辺りが大阪的で楽しい。。女将さんの話も面白くてかなりいい味がある。北新地の54歳ママらしき女性と長年連れ添う半袖イケメン彼氏51歳の痴話喧嘩も酒が美味しくなる。

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たいらぎ貝柱はかなり大きい。軽く炙っていただくが火が入り過ぎ・・・しかしこれも想定内なので気にならない。シャリはかなり柔らかく握られる。ほぐれまくって食べるのに一苦労だがお愛嬌である。

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ゲソは脚の太い部分と胴の部分を握り分け。こうした小さな気遣いが嬉しい。ガリも自分で新生姜を漬け込んだものを客前で切り分ける。甘味がなく口が過度にサッパリする。。

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赤貝も注文があってから殻を割る。半丁付けだがかなり大きい。赤貝独特の香りもよくかなり上質なものであることがわかる。

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さっと炙られて供される煮穴子もかなりクオリティーが高い。こればっかり10個くらい食べたいと思うレベルのものである。東京からの客や外国人も多く来店されるらしい。さくっと飲んで食べてひとり5000円くらいの会計でした。

大阪市北区角田町9-26 新梅田食道街1F
06-6313-4466
営業時間 平日14時~23時、土日13時~23時
定休日 月曜日

大阪市 梅田/JR大阪 寿司

ふく吉 12月【大阪市 梅田/JR大阪】 【大阪市 西天満】

週末に西天満の表記の寿司店を訪問。アメリカ領事館の裏の老松通りを北に入った場所に位置する。使い勝手の良さと突き抜け感のある美味しさに定期的に訪問する。新地の名店「平野」から独立された34歳のご主人の福田氏の目利きの効いた仕入れ食材のこだわり、丁寧なる仕事にカウンタ−8席だけの店は最近なかなか予約がとれない。いわゆる新進の高級店。しかしながらご主人の謙虚な人柄のおかげで敷居の高さを感じさせない・・・今年で開店3年目と言っておられた。

界隈には支払い時に割高感を感じてしまう乾山系のニューオータニ出身の「鮨 林田」や撮影禁止で堅苦しい空気の中でいただく「鮨ろく」、ミシュラン1星の全6席の創作系の超人気店「鮨 美菜月」などの高級寿司店の立ち並ぶ激戦区。しかしこちらの店が一番のお気に入りでいい寿司をゆっくり食べたいときに重宝する。

真っ白けの白木のカウンターは毎日磨き砂で磨いてヘチマでこすって最後に牛乳で仕上げると以前聞いたことがある。すべすべのカウンタ−に思わずほおずりしそうになる。この日はいつものように何もかもお任せコースを所望。

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ワインセラーから適当な金額のシャンパンを選んでアテはすべて泡で食す。ワインの取り揃えも素晴しい。ルイロデレール クリスタルがあるのはさすが・・・(5万円くらいと推察される・・)

・生湯葉と柿なますの上に 柿のソースがのったもの
・葱を鋳込んだカワハギと昆布のようなアミノ酸がしっかり感じられる明石産の鯛
・鳥取産希少種蟹(これがかなり美味しい)の入った茶碗蒸し
・活あまごの塩焼きに 零余子(山芋の蔓)と銀杏を添えたもの
・外子も美味しいセコ蟹(ズワイ蟹の雌)の酢の物

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・タラ白子を昆布醤油で焼いたもの
・豆腐の味噌漬け
・舞茸と菊菜 木の芽と大根おろしの餡掛け
・鰆と山芋のすりおろしを湯葉で巻いたものとブラウンマッシュルームと花カリフラワーの煮物椀。

特段変わった食材や調理法は用いない。白子の醤油焼きもどこにもある料理だけどどこよりも美味しい。ここでいつも注文する辛口のどっしりした濃醇タイプの石川県産の「宗玄」の純米吟醸を所望。甘味も感じるがそのあと軽い酸味が広がる。

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ここから寿司が始まる
・平目昆布締め
・あおり烏賊
・青柳(小柱)の漬け
・軽く締めた鯵
・巨大サイズのレアに湯がかれたあまあまのシラサエビ

宮崎の都城出身のご主人の接客もとてもいい。気配り目配りも抜群で常に先回りしたサービスには敬服する。

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身と皮の間の脂がめちゃめちゃ美味しい煮穴子は塩と甘たれで供される。平野のレシピと同じく熊笹に挟んで焼いて供される。多田、清水、金城の平野の御弟子さんの店ではほとんど同じスタイルで出るがこの店のものが一番美味しいと個人的に思う。

香り高い赤貝、新物のイクラ、〆のかんぴょう巻と玉子焼きでお腹いっぱい。この日も大満足でした。

大阪市北区西天満4丁目11番8号
06-6809-4696

大阪市 梅田/JR大阪大阪市 西天満 寿司