双葉

天王寺のキューズモールの北側にあるあべのviaのB1にある表記の鰻料理店を訪問。昭和20年の創業で私が学生のころあべの銀座という商店街のはずれにあった記憶がある。関西風の「腹開き・直火焼き」の店の中で好きな店の一つ。値段も高くないので定期的に訪問している。持ち帰りのおはぎも名物。

怖い顔をして鰻を焼きまくっていたご主人は昨年末で引退したと聞き及ぶ。

最初にビールと鰻巻き1220円を所望。ふわふわの食感で細切れにした鰻がたっぷり入る。

好物の白焼き2710円はわさび醤油かポン酢を選ぶことができる。炭火で皮目もしっかり焼き込んでいて小骨も焼き切れていて身はふわふわで皮はパリパリ。水分がしっかり飛ばされていて鰻の独特の旨味がしっかりと感じることができる。皮と身の間の脂部分がとても甘い。醤油と葱、本山葵、刻み海苔を薬味にしながら食べ分けて楽しむ。

配膳ののシニアの女性も親切でいい接遇をされる。

続いて上蒲焼2710円を所望する。甘みを抑えたあっさりしたタレを使用。白焼とは違った美味しさで日本酒との相性もとてもいい。以前とは少し味わいが変わったけどこれはこれでいい。お酒と一緒にゆっくりといただきました。当然、鰻重やひつまぶしもあります。スタンプカードを貯めるのも楽しみ・・・・

過去の双葉はこちら

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1ViaあべのWalk ノースエリアB1F
06-6556-9428
営業時間11:00〜21:0


カテゴリー 天王寺/阿倍野, |

川上商店

大国町の木津卸売市場内にある表記の鰻料理店を訪問。自社の決算と納税が終了したので自分へのご褒美でこちらのお店を選択する。

元々は焼き鰻の卸売で、隣接する工場と販売店の横に飲食スペースを併設されている。私が子供の頃、こちらのお店に父親と朝から鰻丼をよく食べに来た記憶がある。あまり知られてはいないけど鰻の専門店としては創業80年になる老舗。こちらのお店の前身は今の住吉大社駅の前にあった「伊賀治」という明治創業の料亭で名物料理が鰻の蒲焼きだったと聞き及ぶ。

毎日、早朝から三重産の大きなサイズの活鰻を金串に刺しまくりながら関西の「地焼き」にこだわり、炭火で焼きまくる。業務用としての蒲焼のクオリティは大阪では一番と思う。

イートインのお店はテーブルが4つとカウンター3席のみ。おかみさん(ママと呼ばれている)を中心にして女性パートだけで切り盛り。朝に焼かれた鰻を注文ごとにカットして分厚い鉄板で再加熱して提供。昼前には鰻が売り切れて営業終了のことが多いので午前中の訪問がおすすめ。

最初にうざく1100円を所望。カットされた身厚で熱々の鰻と小ぶりの胡瓜だけの潔さ。マイルドな酸味がとてもいい。

この日は張り込んで「特上まむし3300円」をいただく。界隈では5000円くらいする内容と思う。皮はパリパリで身はふわふわ。高温の炭火で焼き上げているので小骨は全て焼き切れている。タレもすっきりした味わいでほぼ好みの味に近い。

結構なボリュームだけど飲むように一気にいただいてしまう。膨満感もほとんどない。。いつもながら美味しくいただきました。。

*駐車場は宝くじ売り場で無料券発行いただけます。

最近、普通の和食店やそれ以外の業態の店で鰻重を提供するのをよく見かける。高単価商品で冷凍保存もできてレンジで温めれば再現性も高く、味の劣化が客にわかりにくいということが理由と思われる。客単価800円のファミリーレストランで2800円の鰻重が新商品としてリリースされることも見る。コロナ禍の中での生き残りもその理由の一つであろう。
しかしながら客から見れば「土俵」のないところで相撲を取るようにしか見えず、大体そういったメニューはお客に衝撃を与えるような突出したものにはなっていない。つまりそのメニューの根源に異常な情熱や想いがないために客の心に刺さらない。中途半端に始まって中途半端に終了することがほとんどのように思われる・・・鰻重を食べて自省する機会となりました。。

過去の川上商店はこちら

浪速区敷津東2-2-8大阪木津地方卸売市場内
06-6634-5910
AM5:00~PM:1:00


カテゴリー 大国町, |

江戸前うなぎ あさず

住吉区にある表記のうなぎ料理店を一人で訪問。
あべの筋の千躰交差点北に100mのガソリンスタンドの横に位置する。
南海高野線の「住吉東」から徒歩5分。店内はカウンター7席、2人テーブルが2つ、奥は座敷となっている。界隈ではかなり上質なうなぎを提供いただける店として有名。

店内は静かなジャズがJBLのスピーカーから流れる。

白焼き4510円とうざく1980円を所望する。鰻重は中が2530円、上が4950円、特上が7370円となっている。使用する鰻は徳島産のものを直送。生の鰻をさばいて串を打って蒸しをかける。それを注文ごとに炭火で焼き上げる。蒸し立ては柔らかすぎて焼けないのでタッパーに入れて冷ますのがポイント。

店の奥にあるセラーには上質なワインがたくさんある。シャンベルタンやエショゾ、ロマネやマルゴーなどブルゴーニュを中心にラインアップ。今回はモンラッシェの横の畑の上質なシャルドネをセレクトいただく。ふわふわの鰻ざくはタレがあっさりしてメイラード反応が少ないのと酢の酸味のバラアンスもいい。白ワインとの相性も抜群。口の中で解けるくらい柔らかい。

白焼きは山葵醤油でいただく。醤油は出汁で割ったもの。皮まで柔らかい身はふっくらふわふわ。炭の香りと凝縮された脂の旨味が上質でとてもふくよか。ワインとの相性が抜群でほぼ1本一人で空けてしまう。

次回はタレをつけた蒲焼を上質な赤のピノ・ノワールと一緒にいただく予定。ごちそうさまでした。。。

過去のあさずはこちら
公式サイトはこちら

大阪市住吉区万代6丁目18-2
月曜定休


カテゴリー 住吉東, |