洋食

源ちゃん

南船場の表記の洋食店を訪問。大阪メトロ長堀橋から北西に徒歩3分のビジネス街に位置する。2020年まではSANGENという屋号だったんだけどご両親が営む昭和11年創業の住之江区の住吉新地という場所にあった老舗洋食店の閉店に伴い、「源ちゃん」の名前を継承して今に至る。

木調の落ち着いた雰囲気の店内は数隻のカウンターとテーブル席、半個室席からなる。この日は女性グループ客や会社帰りの男性客、個室で10名くらいの会社接待客などで賑わっていた。プリフィクスを含んだコース料理も数種類あるけどこの日は季節のものをを加えたアラカルトメニューを所望する。

ランチタイムははハンバーグやエビフライなどのおなじみの定食やローストポークサラダ、洋食弁当のようなものまで色々ある。

最初にビールをいただいて突き出しにコンソメジュレのかかったフランをいただく。

続いて開業以来のレコメンドメニューの大量の雲丹とキャビアが乗ったババロアを所望。雲丹の濃厚さとババロアのミルキーな味わいの組み合わせがとてもいい。添えられたワサビをつけていただくと雲丹の甘みが際立ってビールがよく進む。

 

先代のお店からの名物メニューの山芋のグラタン。ホワイトソースの代わりにすりおろした長芋を使用。塩味も控えめであっさりしていてあっという間に平らげてしまう。これもビールとの相性が抜群。

ここでおすすめの白ワインをいただく。。樽香の効いたしっかりした味わいだけど暑気払いにぴったりのすっきりしたお酒。

サザエのガーリック焼きはサザエの下にサザエの肝で調味したリゾットが敷かれている。このリゾットの突き抜けたおいしさにびっくり。当然のことながらワインとの相性もいい。

続いては特製のドミグラスソースで調味されたエスカルゴ。いつも殻から外す時にソースが飛び散るので剥き身状態で提供いただく。年季を感じさせるソースも秀逸で一滴も残さずバケットにつけていただく。

名物の黒毛和牛のたたき。この日は100gのサイズで所望する。浅葱、おろしニンニク、大葉などを添えてポン酢でいただく。和牛なので融点が低く噛み締めると甘い脂が溶けて旨みが口いっぱいに広がる。

最後はおすすめの黒毛和牛と黒豚を合わせて作るハンバーグ。パンパンに膨れた状態で着皿。ナイフを入れると大量の肉汁が皿の上に溢れる。旨みも強くて最初の一口はソースをつけずにいただく。添えられたグレービーソースもあっさりしていて肉の味を邪魔しない淡さ。さすがの一品と納得する。。まだまだ食べたいものがあったけどこの辺で満腹終了となる。ごちそうさまでした。

過去の源ちゃんはこちら

大阪市中央区南船場2丁目3-17


カテゴリー 長堀橋, 洋食 |

ニューとん助 7月

住之江区の中加賀屋という場所にある表記の洋食店を訪問。大阪メトロの北加賀屋駅から徒歩7分。加賀屋商店街の外れに位置する。私どもの会社から近いので個人的にヘビーユスする店の一つ。昼間の3時間だけの営業で開店から閉店までずっと満席で行列が絶えない地元の超人気店。

この日も開店と同時に満席になりウエイティングが10名以上となる。

カウンターのみの店内は洋食店と思えないくらい綺麗で清潔。高齢のオーナーご夫妻と若いコックさんとサービスの女性2名で切り盛り。

店名通りとんかつがマストメニューでここ数年、全く値上げをされない姿勢に敬服する。巨大サイズの「Wとんかつ」「Wハンバーグ」も男性客には大人気。

まずは意を決して名物のポタージュスープ300円を所望。毎回、注文があってから作り始める。フライパンに湯を入れて玉ねぎとエビの叩いたものを入れて、そこにベシャメルの素と牛乳を加え大量のおろしニンニクを入れてから塩胡椒で味を整える。大さじ3杯くらいの味の素もポイント。かなりのワンパクでパンチの効いた味わい。これをいただくと終日、人と会話ができなくなる。

この日は久しぶりにヘレステーキ3000円をいただく。分厚く肉をカットして塩胡椒をしてから一気にフライパンで焼き上げる。焼けた肉に秘伝のデミグラスソース(ニンニクが大量に入る)をぶっかけて肉に纏わせて完成。ヘレ肉はひたすら柔らかいけどソースに個性がありすぎて肉の味はよくわからないけどそれがまたいい。

キャベツもソースに絡めて食べるといいご飯のおかずになる。ヘレステーキWは4500円は巨大な肉の塊となる。一気に平らげてエネルギーチャージ。退店時には20人くらいが店の中や外で席を待っておられたのにびっくり。。

会社に帰って歯を磨いてマウスウオッシュしてコーヒー飲んでガリガリ君を食べると口の中がやっと落ち着いた。。。ごちそうさまでした。。

過去のニューとん助はこちら

大阪市住之江区中加賀屋3−1−22
電話 06-6685-4096
営業時間 10:51-13:50
定休日 日曜日・水曜日


カテゴリー 北加賀屋, 洋食 |

稲家 7月

年間予約して、毎月定期訪問している北新地の表記の和食店に友人と会食。北新地駅11-23出口から徒歩1分、ステーキロンの裏側の北新地プレイスというグルメビルの7階に位置する。お店はカウンター8席のみなんだけどゆったりとした空間に感じられる。開店以来ずっと人気の予約困難店で現在、18時スタートの予約は半年先となる。

場所柄ホステスさんとの同伴食事客が多く、いつも賑やかな席となるのが残念。18時一斉スタートで20時15分には食事が終了となるようにされているのも納得。メニューはおまかせコース 19800円(税・サ別)のみでお酒を入れて支払いはだいたい一人3万円くらいになる。(シャンパンやワイン、特別な日本酒を注文するとこの限りではない)

三宮のミシュラン和食店「植むら」で修行をされた向井理に似た店主が作る素材感を活かした喰い味のある料理が口によく合う。

定刻に一斉スタート。ご主人の挨拶の後、ドリンクとともに座付が供される。一品目の料理は肝心で最初の印象で全体の評価が変わることが多い。

初見の和風のトマトガスパッチョは一口いただくとその美味しさにびっくり。トマトがベースなんだけどきちんと和食なっていることに敬服。ご主人に旨味と味の深さの理由を聞けば「味噌汁の上澄みの出汁をベースにしている」とのこと・・・さすが。生の甘エビが中に鋳込まれている。適度に胃が刺激されさらに食欲が増進する一品。

2品目は3時間蒸しあげた徳島産の鮑と水分が飛ばないようにフライパンで火入れした北海道のアスパラガス。。肝のソースもとても滑らかで優しい味わい。

日本酒は切子のグラスを選ぶ。たくさんある中で毎回同じものを選んでいる気がする。

お椀は万願寺唐辛子の真薯と炭焼きした鱚。かなり上質の昆布を使用し、塩味はかなり抑えて透き通った味わいとしている。

刺身は鰹たたき。切り身の下に酒盗に行者ニンニクを合わせたソースが敷かれる。同伴者曰く「かなり美味しい」・・・

鰹が苦手な私は天然の車海老に差し替えいただく(感謝)

酒肴として「とうもろこしのかき揚げ」と「鹿児島産の牛ヘレ肉と鷹ヶ峰のシシトウ」「新牛蒡の胡麻酢和え」の3種盛りが供される。肉も柔らかくて旨味たっぷり、火入れも完璧。

九州産「しぶ鯛(笛吹き鯛)の塩焼き」。さっぱりしているけど脂と味がしっかり乗っていてかなり美味しい。かぶらの辛子和えも秀逸。

蛸の三杯酢。店主曰く「これは胡瓜が主役」。何度も塩もみを繰り返し水分を抜いキュウリは歯ごたえが強烈で繊維がしっかりしていて白瓜を干したもののよう。この料理はご主人が研究して新しく作られたと言っておられた。プロも絶賛の本日のMVPなり。。

なにわ野菜の鳥飼茄子の蟹あんかけ。。独特の緻密な肉質で荷崩れもなくサクサクした食感が特徴。料理のビジュアルも美しい。

食事は最初に炊きたての一文字に盛られた白ご飯から。続いて茶豆と裏ごした梅干の炊き込みご飯、時雨丼と続く。気をつけないといつも食べ過ぎてカロリーオーバーになる。

甘味は白桃のジェラートに白桃の汁粉をかけたもの。。口全体がさっぱりとする初夏の味わい。

この日も旨口のお酒を2種類いただきました。工夫を凝らした旬の美味しいものをゆっくりといただけるいいお店です。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317


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