東証に上場している豆腐料理の有名店。弊社の担当料理長と新たな女性料理長を連れて勉強に行く。 スタンダードな梅の花膳4100円を注文。この店は全国に60件以上展開し、最近では寿司店チェーンを買収したり、中華料理店をやったりデパ地下で惣菜を売ったり最近はマッサージ店もやっているそうな。 最初の突き出し三種が「嶺岡豆腐」豆乳に牛乳を混ぜて作る和食の定番。続いて「お浸し」これもなかなかいい加減で美味かった。「湯葉煮」は柔らかくて口どけもいいのだがもう少し湯葉自身にコクがあればと感じた。「名物 とうふしゅうまい」はなんかパサパサしていて冷凍チックな感じだった。「お造り」は山芋とマグロを市松にしたものでこれも解凍っぽかった。ずっと昔からこの店の造りはこれ。本部で大量に作っているのね。「茶碗蒸し」は普通の味。「おしのぎ」としてレンコン饅頭が出てきたが出汁が濃縮かつおだしでまんじゅうも冷凍丸出しで幻滅。「湯豆腐」も普通の豆腐とかわらず。きめは細かいんだけど、むちゃうま~って感じではなかった。 「生麩田楽」は2色になってるんだけど味は両方共に変りなく、どうやって色をつけてるのか不思議ねって感じだった。「湯葉揚げ」もちょっとさびしい出来栄えでこれはきついねってみんなの感想。 「湯葉グラタン」これは秀逸。味の薄いものとチーズを合わせるというのは結構いいかもと実感する。 風味もコクも後味もあっていい塩梅。そのあと汁物、飯物、香の物が続くんだけど仲居さんに話を聞くと90席のこの店で料理を作る人はたったの3人でその3人もアルバイトで本部に研修を行くだけの人らしい。 本物の和食の調理人を一切使わずシステムチックに仕組みをもって和食を作り出す企業努力に脱帽。豆腐ブームと高級な個室での設えに乗って成長してこられた企業であるが今後どのような戦略で展開されていくのかが楽しみ。
梅の花 心斎橋店 (豆腐料理・湯葉料理 / 心斎橋駅、四ツ橋駅、長堀橋駅)