心斎橋/四ツ橋

創作中華 縁

表記の中華料理店を友人と訪問する。東心斎橋の三休橋通りのビルの地下に店は配置する。外から見えるのは小さな看板のみ。初めての客はかなり入りにくい。店内は紹興酒が並ぶカウンター8席のみでバーの居抜き店舗であることが推察される。ゆっくり流れる音楽と間接照明がいい感じ。隣席との距離はかなり近い。料理はカーテンの奥でシェフが黙って作っておられる。メニューはレギュラーのものと旬の魚介を使ったその日のお任せが15種類くらい。全てアラカルトでいただけるのはありがたい。

最初に名物のフレッシュザーサイを所望する。シェフ一人の料理なんだけど提供時間はかなり早い。このザーサイがなんとも言えない美味しさ。。

天然鯛のカルパッチョは鯛の食感もとてもいい。よくかき混ぜていただく。野菜や香辛料等とのバランスもとてもいい。

続いてソフトシェルクラブの葱醤油炒め。。これも中華醤油を使った逸品。提供時間の早さにびっくりする。盛り付け含め料理の完成度はかなり高い。。

牡蠣の豆豉炒めは野菜の油通しの加減など手抜き一切なし。この料理も驚くほどの美味しさ。

海老の特製マヨネーズソースかけは甘みと酸味を兼ね備えた自家製マヨネーズソースがかなりいい。海老も大ぶりで食べ応え満点。。

マストメニューの白子入り麻婆豆腐は花山椒がしっかり入ったオイリーな本格的な味わい。白子が辛さを和らげる。。 おしなべてどの料理も手早く提供されるんだけど秀逸かつ上質。かなりの腕利きシェフと推察される。。席数が少ないので予約は取りにくいけどオススメです。。。

大阪市中央区東心斎橋1-18-2山本ビル B1F
06-6281-0373
定休日 日曜・祝日


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 中華料理 |

明治軒

言わずと知れた心斎橋の老舗洋食店。オムライスと串カツが有名。1925年(昭和元年)の創業でもうすぐ100年を迎える。創業当時は船場に店があったけど戦争で焼けて今の場所で営業されていると聞き及ぶ。堀江にある明治軒との関係は不明。

昔こちらのキッチンのコックさんと話をしたことがあり「23歳でこの店に入ってあっという間に還暦を過ぎました。まさにオムライス人生です」と言っておられたのを思い出す。。

この日は平日のランチタイムに訪問。待ち時間なしで入店できたけど店内は2階まで満席。看板メニューのオムライスと串カツ5本セットを所望。オムライスは小さめにしてもらう。厨房内では4人のコックさんがオムライスを巻きまくる姿が見える。

しばらくして着皿。オムライスには酸味強めのケチャップソースかかる。スプーンを入れるとウスターソースとケチャップを混ぜたような甘みと深みとまろやかさを感じるしっとりしたご飯が現れる。具は牛肉ミンチと玉ねぎなどをペースト状にしたものが入るが目視で確認はできない。これがずっと食べ続けられている歴史に裏打ちされたこだわりらしい。

牛串カツはサクッとした衣に薄く叩いた牛肉が包まれる。ラードで揚げているので香りはいい。フルーツの甘さも感じる薄めのウスターソース状のものに浸けられていてかなりチープな味わいなんだけど癖になりそうな感じ。箸休めのボイルしたキャベツがさっぱりしていい感じ。

店員さんも元気が良く、とても美味しくいただきました。。

大阪市中央区心斎橋筋1-5-32
06-6271-6761
水曜定休


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 洋食 |

ひろせ 11月

東心斎橋の表記の店を半年ぶりに訪問。コロナによる時短営業前は毎月通っていたお気に入りの和食店。畳屋町の雑居ビルの1階に位置する。店主の広瀬氏は西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行。オーソドックスな喰い味を重視した日本料理をベースにしながらも所々に新しい感性を感じさせる仕事ぶりが魅力。炭火を使った焼肴は火入れの妙を含め特に秀逸。

店内はカウンター6席とテーブル席が2つ。ご主人の手元が見えるライブ感のあるカウンター席がオススメ。

広瀬氏はソムリエの資格も持っているのでワインや日本酒の造詣も深く好みを告げるとドンピシャなものが出てくる。料理は月替わりのお任せコース11000円のみ。他店でいただくと2万以上はする内容でコスパも素晴らしい。

先付は鮑の酒蒸しと菊菜と柿の白和え。。鮑の美味しさに最初からカウンターパンチを受ける。

続いて茨城県筑波のプレミアム栗を白扇揚げと銀杏を素揚げに唐墨を掛けた秋満載の逸品。

活鮮はクエ、紋甲烏賊、天然ブリ、皮目を炙ったカマスと鰆がシンプルに盛り付けられる。どれも文句なしの美味しさ。

酢肴は肝を絡めたカワハギと湯がきたての雲子をさっぱりしたおろしポン酢にて供される。。

お酒はみむろ杉と長珍の純米無ろ過。。異なったタイプのものを飲み比べ。。お酒の値付けもとても優しい。

松茸とクエと鴨の土瓶蒸し。。魚の脂と相まって出汁の塩梅がとてもいい。。

火入れが完璧な鰆の炭火焼。卵黄に鰹の酒盗を合わせてコクを出したもの。こういったシンプルな料理がどこよりも美味しい。

薄く油を纏った和牛イチボ肉の味噌幽庵焼き。焼き茄子のピューレ、白髪葱と一緒にいただく。あしらえは福井産の小芋の唐揚げ。

食事は松茸ご飯。お供は自家製唐墨と新物のいくら。

デセールは今が旬のラフランスとさつま芋プリン。。どれも文句なしの美味しさ。。派手さやパフォーマンスはないけど心斎橋の和食の名店です。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

 


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