亀清 12月

休日に1年ぶりに友人と吉野の天川村の洞川温泉を訪問。電車で行くと近鉄阿部野橋から電車で70分、バスで70分くらい要する僻地。普段は途中の天川川合というバス停から渓流を眺めながら2時間のハイキングコースを歩いて目的地まで行くことが多いんだけど今回は梅田から洞川温泉の現地まで往復の直通バスを利用する。

入浴後に洞川温泉街のメインストリートにあるお目当の店を目指す。こちらのお店は小さな食料品店になっていてお菓子や果物、野菜などを販売している。

その店先でご主人が地元産の川魚などを焼いて提供。季節のいい時期や休日は登山や観光の客でいっぱいになる超人気店。焼かれた川魚は4席ある店内か店前の外のテラス席でいただく。焼き場は通称、亀仙人と呼ばれるご主人の担当。ハイシーズンは弟さんが手伝いされる。

今回は食事の後の訪問なのでビール250円と子持ち鮎の塩焼き750円のみ注文。お酒を含むドリンクはセルフとなっている。忙しいときは午前中から夕方の5時までずっと焼きっぱなしと以前に言っていた。子供にはお菓子、女性客には焼き芋のサービスあり。。

卵がたっぷり入った鮎は炭火でしっかりと焼き込まれているのでありがちな落ち鮎ならではの皮の硬さも気にならない。かなり大きなサイズで食べ応え満点。鮎の他にもアマゴやヤマメなどもあり。

塩焼きを食べている途中で奥さんが小皿に入った料理を持ってきてくれる。マグロを甘辛く炊いたものと名物の3種類の手作りの魚フレークと山の刺身。

魚フレークは魚の身と骨(カンパチ、ブリ、サーモンなど)を圧力鍋で2〜3時間炊いてミキサーにかけて生姜や野菜を混ぜ込んでカレー、梅、醤油、味噌などで味付けしたもの。その時期で内容と味は異なる。この日は味噌味とカレー味と醤油味でお酒が進みまくる。山の刺身は生魚に塩を当てて保存性を高めたもの。これらの酒肴が全てサービス(無料)でついてくる。雨の時は傘の無料貸し出しもされている。

訪れる客に対する愛情、人に対する優しさにはいつも敬服する。この日はご主人が自分で育てた菊芋を一袋お土産としていただいた。

こちらの天川村は昔から修験場の休憩地として有名で奥崖道を歩く修行僧に無料で食事や宿を提供する文化が根付いていて村全体が一つの家族のようになっているとのこと。

毎回の訪問の度に心が洗われる奇特な店である。。わざわざ行く価値のあるいいお店です。。。春までは土日のみの営業と書いてました。

過去の亀清はこちら

奈良県吉野郡天川村洞川55
0747-64-0132
営業時間:07:00~21:00

その他料理 奈良県

奈良食堂 10月

私どもが奈良県橿原市の近鉄大和八木駅前で経営する表記のレストランの新メニュー試食のため訪問。

店は駅前のミグランスというホテルと市役所が入る複合施設の1階に位置する。地元農家さんから仕入れる食材等にこだわって昼はサラダバーのついたハンバーグやクリームコロッケ、豚生姜焼きなどのランチメニュー、夜は奈良産牛や大和ポーク、新鮮魚介などの炭焼き料理が大人気。

アメリカLAを意識した内装の店はテラス席を合わせて120席。和八木駅徒歩3分のカンデオホテルの1階に位置する。テラス席を合わせて120席の大箱店。地元の食材にこだわり、特にランチタイムのサラダバーは女性に大人気。

今回はパスタの内容を一新。今までの乾麺から生パスタに変更。製麺所にオーダーして添加物なしで粗挽きの国産デュラム粉を使ってモチモチの食感と強いコシのある麺を作ることができました。写真の丸麺のスパゲティーはさっぱりしたトマトソースと地元産を中心とした12種類の季節野菜、ヤマトポークで作った自家製ベーコンを合わせたもの。

ペペロンチーノにも大量の野菜とニンニクソースと相性のいいプリプリのタコが入る。

薫香強めの自家製ベーコンの入ったカルボナーラは地元の大和撫子卵を使用。平麺のタリアテッレは熟成を強めにして粘りを引き出し、コシと弾力と歯切れの良さを併せ持った個性の強い麺で濃厚なクリームソースとの相性抜群。どのパスタも橿原市の老舗ベーカリーのスズ屋の焼きたてフォッカッチャがつきます。

10月後半からは丹波篠山産の栗とキノコを使ったカルボナーラも期間限定でリリース予定です。よろしくお願いいたします。。

過去の奈良食堂はこちら

奈良県橿原市内膳町1−1−60
0744−23−0020
10:00~22:00
年中無休

バルレストラン 奈良県

葛城山ロッジ

日曜日の休日に友人と葛城山頂にある宿泊施設で鴨鍋をいただく。大阪阿部野橋から急行で御所駅まで。そこからバスに乗ってロープウエィの乗り口までロープウエーなら6分で山頂に着くところをゆっくりと2時間かけて山頂を目指す。大和葛城山は大阪府と奈良県の県境で金剛生駒紀泉国定公園内にある標高959.2mの山。

山頂からは、奈良盆地や大阪平野を一望できる景色が眺められる。ツツジの頃になるとロープエーが大渋滞になると聞く。これからの季節はススキを楽しむことができる。大浴場で汗を流して冷たいビールと名物の鴨鍋をいただく。こちらの鴨鍋は全国ご当地鍋フェスタで「鍋-1グランプリ」を受賞したこともあると聞き及ぶ。

鴨鍋以外にも「かもすき焼き」「山芋鍋」「ぼたん鍋」「国産豚みぞれ鍋」などもある。鍋を食べる客のみ景色のいい部屋でいただくことができる。

軽めのランチなら鴨丼がオススメとのこと。

使用する合鴨は地元の鴨重フーズというところで飼われているもので業界では有名な物。見た目はあまり良くないけど最初に野菜を入れてその上に鴨を敷き詰めて再び沸いたら食べごろとなる。あっさりした味わいで脂の臭みなども全くない。ボリュームもたっぷりで食べ応え満点。出汁は刻まれた柚子がたっぷり入った上質な味わい。

綺麗に盛り込まれたたっぷりの野菜も地元産を中心に色々なものが入っていて嬉しい。途中からスープがどんどん美味しくなってきて無限に食べ続けることができそうな感じになる。

地元産の純米酒も相性がとてもいい。接客担当のスタッフさんの温かい接遇もご馳走なり。

最後は蕎麦で締め。

帰りはロープウエーで景色を楽しみながら下山。再びバスに乗って帰阪しました。これからの時期は特におすすめ。鴨鍋の通販もあります。

HPはこちら

奈良県御所市櫛羅2569
年中無休

葛城高原ロッジ日本料理 / 五位堂)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

奈良県