男のオーガニックカフェ ジャンゴ【大阪市 東天下茶屋】 【大阪市 松虫】

チンチン電車の上町線松虫駅近くにある隠れ家カフェ。店主のJackさんが能勢にある土作りからはじめた自身の農園で作った野菜がごろごろ入った料理が主役。

看板もないお店は外見は何かわからない。重たい扉を開けると天井の高い古材をふんだんに使ったこだわりの内装。お店も自分で手作りされたらしく壁や照明、カラトリーも自分で作られたとのこと。

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カベルネのトロトロと蕩けるようなワインとともに出てきたボリューム満点のプレートは自家製野菜のオンパレード。ブルケスッタや3種の人参のマリネ。野菜を鶏肉で巻いたものを低温調理したものや紅赤大根のピクルスやホクホクしたポテトサラダや水菜のお浸しなど。どれを食べても旨味と滋味を感じることが出来る。野菜と一緒にいただくカベルネソービニオンも悪くはない。

手作り感と質感溢れる70~80年代のブラウンカラーのインテリアやなつかし系のホットなジャズやボブディランの「風に吹かれて」がかかる真空管アンプを伴ったレコードプレーヤーからのBGMはこの9月に訪問した西海岸のビーチ沿いにあるハイセンスなカフェの「Manhattan Beach Post(マンッタンビーチポスト)」を彷彿させる。ソファーの皮の緩さも通好みである。一言で言えば何もかもが格好いい。この店の良さはわからない人にはわからないと思う。常人には絶対作れない店である。店主の趣味性と審美眼の高さにいつも脱帽する。トイレのリモコンの微妙な塗装にもびっくりした。

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キャップを被って腰にナイフを差したイケメンの店主のJACKさんの男前なおもてなしもこの店の名物。この店のもう一つのスペシャリティーが自家製の「男のベーグル」。少し甘くて香ばしくてモッチリしてぱりぱりしてとにかく美味しい。もつ煮込みと豚肉の炊いたものを用意してくれたのでパンに挟んでワインと一緒にいただく。

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ワインのあとはウイスキー。。まずはカリフォルニアのBreaking & Enteringをすすめていただく。しっかりしたスパイシー系で上品な軽い樽の香りがとてもいい。

そのあとはケンタッキーストレートバーボンの「レベッカ」。クラシカルなラベルがとてもいい雰囲気で味は甘味があってキレもあるどちらかと言えばマイルド系の女性も飲めそうウイスキー。これ以上飲むと酔っぱらうのでこのあたりで店をあとにする。

とにかくいい店です・・・格好良過ぎ。。。

大阪市阿倍野区王子町2-4-11 1F
tel.06-6115-7955
11:30-15:00(Lo14:30)
17:30-22:30(Lo22:00)
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Tuesday
1st,3rdWednesday
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大阪市 東天下茶屋大阪市 松虫 カフェ

すし豊 12月【大阪市 東天下茶屋】

最近結婚された普段仕事でお世話になっている友人と表記の店を訪問する。せっかくなんで伊勢エビのお鍋でお祝いをしようと思っていたんだけど店主曰く「中国人が伊勢エビをたくさん食べやがるんで仕入れが高くて困っちゃうよ〜」という理由で最近は伊勢エビの仕入れをしていないらしくそのかわり毎年この時期にいただく高知県の四万十川で獲れる川蟹のお鍋を前日から予約する。

江戸っ子のご主人は東京銀座の名店「新富寿司」で修行。しかしながらお店が厳しすぎて1970年、大阪万博見物と偽って仲間と脱走。そこから大阪で少し修行をして自分でこの店を出したと言う話もかれこれ25回は聞いている。名前は安田豊次、だから「すし豊」。

ファザードも店内もかなり昔の空気が漂う。カウンター8席とテーブル席が8席のみ。客層はいろいろ。。。
お鍋の前に寿司をいただく。

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寿司の最初は大阪湾のハリ烏賊。独特のぱりっとした歯ごたえとともに胡麻の香りが口の中に広がる。塩とスダチを軽くあてているので烏賊の甘味がいっそう際立つ。

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河豚はもみじ卸と葱ポン酢。。上身を少し熟成させているので特有の尖った食感もなくシャリとのなれ具合もとてもいい。

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マグロの漬けと名物ヒラマサの蕪寿司。この蕪寿司は味の三段ロケットと言われていて酸味のあるサッパリした蕪の味、続いてヒラマサの旨味とコク、そして唐辛子の辛みと続く。主人に「味が三回変わってから飲み込んでね〜」とい毎回言われてはや15年。月日の経つのは早いものである。

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かなり大きなコハダは身も分厚くてたべごたえあり。日本酒の熱燗といい相性である。。

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炙ったカンパチは香ばしくて脂が口の中に溶け出す感がとてもいい。ポン酢と紅葉おろしとの相性も抜群。身の甘さに感激する。

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濃いたれで味つけられたハマグリは濃いめの煮詰めが更に塗られる。しかし見た目ほど辛くはない。しっかり火入れするのが関東風。。

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鯛は少し熟成感も感じ、ねっとりとした舌触り。旨味たっぷりで噛めば噛むほど上質のアミノ酸が味蕾を直撃し、味の情報が味神経線維を伝わりながら脳幹を経て大脳皮質の味覚野に伝わる。

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「口の中で溶けちゃうよ〜」と言いながらさっと炙られて提供される大阪湾の煮穴子はスフレのような食感。提供されてから15秒以内に口に入れるのがこの店のルール。

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この店以外では食したことがない軽く炙られて提供される烏賊の印籠も江戸前の古い仕事。烏賊の胴体にシャリが詰められているんだけどまん中には白子、両端はイカの玉子が入っていてサクッとした身の食感と卵のプチプチ、白子の滋味がとてもいい。まさに新富寿司のスペシャリティー。

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カウンターの水槽にいる川蟹はもずく蟹ともいわれ爪の部分に毛が生えている。これをまず冷水で締めて失神させてからさばいて殻ごとミキサーにかける。それを裏ごして殻をとる。3回くらい繰り返して丁寧に身だけを削ぎ落とす。手間をかけて取り出した身を鍋に入れて食す。

一見して蟹とはわからないふわふわした身は独特のコクと旨みがある。出汁は甘味と塩分控えめなのでかそけき蟹の味がよくわかる。「最初は手前の身だけを食べてね〜」と言われる。日本酒と一緒にいただくと至福の時間を味わえる。

ぐつぐつ煮ていると殻から蟹のエキスが出てきてゴボウや豆腐に蟹の味が移り出す。ご主人の指示通りに少しずついただく。蟹の味噌やエキスが出汁と相まって最高の滋味を感じることができる。

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最後に鍋の底に沈んだ甲羅部分の味噌と卵をを齧り付く。。松葉かにの濃厚さは無い。どちらかと言えば上海蟹に近いがそれよりも上品な味わい。がその分上品な味わい。食べすすめていくと最後にご主人が鍋を持ち上げて鍋についたエキスを出汁に戻す作業をされる。この時点で出汁は蟹のエキスのせいでラー油状態。

最後にお漬け物をいただいてお腹いっぱいごちそうさまでした。。

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

大阪市 東天下茶屋 寿司

すし豊 10月【大阪市 東天下茶屋】

友人と阿倍野にある表記の江戸前寿司店を訪問。普段使いで気の置けない友達と行く事が多い。お店は駅から遠くて(阪堺線の東天下茶屋徒歩7分)ファザードも店内もかなり昭和な感じ。カウンター8席とテーブル席が8席。

生ビールとともに子芋の炊いたものとげその湯引きをいただく。子芋は煮鮑のタレを使用。そのためにゼラチンが固まったまま出てくる。味はかなり濃いけれどビールにぴったり。げそはハリイカのものを使用。小振りなのでとても柔らかい。

名称未設定

かなりいい上質感があって何を食しても美味しい。いつも書くんだけどこの店のお勧めはご主人の人柄。料理が彼の説明でよりいっそう美味しくなる。厳選した食材を何とかして少しでも美味しく食べてもらおうとする工夫とそのこだわりに敬服する。

寿司の最初は大阪湾のハリ烏賊。ネタの下に黒ゴマを敷き、イカに塩を塗りスダチを軽くしぼって提供いただく。ハリ烏賊独特のぱりっとした歯ごたえが気持ちいい。毎度寿司のスタートは烏賊から始まる。鯛は少し熟成感があってねっとりとした舌触り。

いか

友人は3分間漬けられた漬けマグロ。私はこの店の名物の一つヒラマサの蕪寿司。この店でこの寿司は味の三段ロケットと言われていて酸味のあるサッパリした蕪の味、続いてヒラマサの旨味とコク、そして唐辛子の辛みと続く。主人に「味が三回変わってから飲み込んでね」とい毎回言われてはや15年。コハダはしっかりと締められている。小骨を感じるがこれはしょうがないか。

づけ

濃いたれで味つけられたハマグリは濃いめの煮詰めが更にかかるけど見た目ほど辛くはない。炙りのカンパチはすだちと塩でいただく。香ばしくて脂が甘くてとても美味しい。

はまぐり

大阪湾のシラサエビは子持ちで味噌もかなり甘い。酢で締められたさんまはあっさりしているけど脂もたっぷり。まさに旬の味。お酒は白雪の常温。香りも強すぎず寿司の味の邪魔をしない

えび

そして、大将が「ウチで一番柔らかい寿司ね!」と2時間煮込む煮あわび。今は珍しくない煮アワビだけど関西で一番最初に出されたのはこの店だと思う。「この店で一番固いよ」といいながら提供される握りのイクラ。 岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵にこだわる自家製。遡上したものはいわゆるピンポンいくらとなる。

一口で頂くと口の中で暴れまわる。歯で追いかける。ぷちっぷちっと音がするくらいの弾力がある。旨みが強くかなり濃厚。醤油ではなく塩漬けしている。この技術が難しい。冷凍することで塩が熟れておいしくなる。

あわび

今が本当の旬の鱧は脂がしっかりのっていてとても美味しい。べっ甲色した鯛はしっかりと熟成されて締められたもの。

はも

口の中で溶けちゃうよと言いながら出されるさっと炙られた大阪湾の煮穴子はスフレのような食感。塩でいただくとかなり美味しい。烏賊の印籠も江戸前の古い仕事でこのお店の名物。まん中は白子、両端はイカの玉子が入っていて酒がとってもよくあう。これも身、子、白子の3段階の旨さ。サクッとした身の食感と卵のプチプチ、白子の滋味。

あなご

しっかり締められた鯵の手巻き寿司。としっかりめに炊き込まれた子持ちシャコ。あじ

寿司の出てくるタイミングも絶妙。昔から顔にしわのない年齢不詳の東京弁バリバリのご主人は東京銀座の名店「新富寿司」で修行。しかしながらお店が厳しすぎて1970年、大阪万博見物と偽って仲間と脱走。そこから大阪で努めて自分でこの店を出したと言う話もかれこれ20回は聞いた。名前は安田豊次、だからすし豊らしい。

今日も美味しかった。。ごちそうさまでした。

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

大阪市 東天下茶屋 寿司