雷光 7月【大阪市 昭和町】

表記のちゃんこ鍋の店で暑気払いに訪問。使い勝手がよく、団体のときは2階の座敷を予約し小人数は個室になったテーブル席、1人のときはカウンタ−で頂く事が出来る。腕利きの職人さんがいるのでちゃんこ鍋以外でも高品質な季節の小料理を提供されていてそれを目当てに伺う事も多い。

最初に冷たいビールと一緒にとろろ汁を頂く。長芋を出汁で割っただけのものだけど透明感のある味わいが美しい。最初に頂くと精がつく気がする。続いて名物のおからを所望。いろいろな野菜と出汁が一緒に煎り込まれていてしっとりと仕上げられている。30分くらい灰汁を取りながら焦がさないように煮詰めるのが大変なのを知っているので特に味わいが深い。

旬の冬瓜も皮目に包丁を入れて食べやすく仕上げられている。鶏肉と一緒に炊いているので味に深みがある。蛸の柔らか煮も活蛸を使用。この日は雌を使用。程よく柔らかくて素材の味がとてもいい。

日本酒は山口県岩国市の酒井酒造の「five」(ラベルの文字は漢数字の五を崩したもの)かなり希少なお酒らしく重厚で芳醇な口当たり。いろんなアタックを咥内で感じながら酵母の存在感が大脳を刺激する。

玉蜀黍のかき揚げと一緒にグイグイ飲んでしまう。鱧鍋で締めようかと思ったけどお腹いっぱいになったので落としを所望。骨切りも完璧で脂ののりまくった身はふっくらとして噛み締めると独特の滋味を感じる。

カウンタ−で職人さんといろんな話をしながらいいお酒と料理をしんみりいただく盛夏の候でした。

過去の雷光はこちら

大阪市阿倍野区阪南町2-4-22
06-6623-0917
月曜定休

 

大阪市 昭和町 居酒屋

桜富士山 7月【大阪市 粉浜】

日曜日の昼はママチャリに乗って自宅近くに移転された表記の南インド料理の店を訪問。以前は住吉大社横の細井川という場所の民家でされてたんだけど現在は粉浜のアートギャラリーを間借りして不定期営業。しかしながらカレーの美味しさは他にない突き抜けたものがあるのでファンが殺到状態。

この日たまたま同席した女性グループの方が「外食はここしかしない・・・」と言っておられたのが印象的。真っ白な店内に大きな6人掛けのテーブルがあって皆で相席しあって頂く趣向。これはこれでとても楽しく店主の玉井さんの人柄もあって客同士が瞬時に仲良くなる。

現在仮店舗なのでメニューは絞り込み中。この日は看板メニューの「ブラックペッパルチキン」少し酸味のある「ラッサム」、「冷やしカレー」「マサラ冷やし中華」にクルチャ4種類というラインアップ。今期初めて頂く冷やしカレーを所望してご飯を小さくしてもらい、クルチャを追加してもらう。

小盛りの可愛いご飯とチーズのたっぷり入ったクルチャとマサラがしっかり入った煮卵がワンプレートで登場。サッポロ赤星と一緒にいただくと一気に暑気払いが出来る。どの料理もフオトジェニックで艶かしく美しい。特に煮卵は身体を悪くしてしまうくらい一気にたくさん食べたい衝動に駆られる。

お酒も色々出されていて柑橘果汁の入ったジャバラビアもキンミヤでつくるレモンサワーも旭ポン酢のサワーもお薦め。

この日はビールのあとにアイスブレイカーという純米吟醸酒をロックで頂く。無濾過の生酒特有のパンチのある味わいでロックにしても味に深みがあって飽きずに頂ける。

アサリやエビのエキス、夏野菜がたっぷり入った冷やしカレーは水キムチのような感じだけどスパイスがしっかりと効いて、味わいはさっぱりでとても食べやすい。酢橘の香りやいろいろなスパイスが鼻腔をくすぐって食欲が蘇る感がある。先に魚介と野菜を日本酒と一緒にいただいて残りはご飯にぶっかけて雑炊というかクッパ状にして頂く。夏の食欲減退機にはこれ以上ないと思えるくらい素晴しいカレーです・・・・何を頂いてもワンランク上のまさにプロの仕事です。。。

過去の桜富士山はこちら
詳しくはTwitterで調べてね。

大阪市 粉浜 カレーライス

唐菜房 大元【大阪市 西天満】

友人と西天満にある表記の店で昼ご飯を食べながら最近行かれた海外旅行の話を聞く。恰幅のいいご主人は知る人ぞ知る辻調にて約20年教鞭を取られていた中華料理会の重鎮。一階はカウンタ−席とテーブル。2階はテーブル席のみ。

ランチメニューは
焼味飯(焼豚ご飯) 1250円
海南鶏飯 1050円
香烤鶏飯(ローストチキンライス) 1200円
四川担々麺 900円
葱油湯麺(葱そば)850円
豆芽湯麺(もやしそば)750円

ここから海南鶏飯 1050円と四川担々麺 900円と豆芽湯麺750円を所望してシェアしていただく。

海南鶏飯はいわゆるタイ料理のカオマンガイ。低温調理されてしっかり冷やされた鶏肉はしっとりとしたロゼ色に艶かしく光り、一瞥しただけで技術の高さが伺える。ジャスミンライスも70℃に保たれたコンベクションで作られ何度もチキンスープを追い出汁して品よく仕上げられる。

厚目にカットされた鶏肉はしっかりとした歯ごたえで引き締まっていてとてもいい食感。タレは中華醤油と生姜の入ったものの2種類。テーブルにはチリソースも添えられる。しっかり味の染み込んだプルプルの皮部分もこの料理の醍醐味。

ご飯を少し残してスープに入れて掻き込むのが大好き。

もやしそばはしっかりめに湯がかれた細麺に脂分をしっかり感じる鶏系の特徴のあるスープ、炒められたもやしが乗せられたシンプルなもの。黒胡椒がアクセント。説明が難しいけどアジアのホテルの朝食で頂くような味。

担々麺はオレンジ色のスープに青菜と肉味噌がトッピングされる。特別辛くはないけど白胡麻と香草がアクセントになる。まったりコクがあるけど素材構成は判らない・・・スープが喉を通ったあとから青臭い風味が鼻に抜ける。陳健民のオリジナルバージョンを踏襲しているとの事。

食後は裁判所前の近くの「ELK KAFFE(エルクコーヒー)」で小休止。お薦めの北海道の焙煎所のシナール マンデリン800円をいただく。ネルドリップで時間をかけて注いで頂いたものはかなり深入りで濃くて柔らかな苦みがあるもの。とてもぬるくて推定70℃くらいか。雑味はなくてチョコのような香りも悪くない。とても勉強になりました・・・

大阪市北区西天満4-5-4
06-6361-8882
11:30〜14:00LO、18:00〜22:00LO
日曜、祝日休み

大阪市 西天満 中華料理