墨や 1月【大阪市 難波】

現在大阪で最も予約が取れないと言われている難波の表記の寿司店を訪問。カウンタあー6席の2回転のみでほとんどの客が帰りに再予約をして帰るので新規客はほぼ訪問できないということになっている。この日も営業時間中に数名の客が予約を取りに来たけど店主の「今は予約取ってません〜」の言葉に肩を落として帰られていく姿が印象に残った・

この日は友人と貸切で6000円の特別コースを所望する。上質の活烏賊の入荷もありとても楽しみにして伺う。

この日入荷の烏賊は大型のハリイカ。ボールの中でキュウウキュウと鳴き声を出しうごめく姿も艶かしい。店主ののりちゃんが素早くさばいて削ぎつくりと平造りの2種の切り方で供される。すだちを絞って炭塩をつけていただくと口いっぱいに烏賊の甘みが広がる。

先付けの鯛の卵の煮物。。焼き魚は鰤の幽庵焼きと烏賊げその醤油漬け。。フグの白子塩焼きは芳醇な味わい。。フグの身と一緒に供される。。活烏賊の刺身で残ったゲソと耳部分は塩焼きと天ぷらであと造りしていただける。

寿司の扉は細かく目を入れた烏賊から。食感も良くて一層甘みが強くなるような気がする。シャリはイカスミを混ぜ込んだもの。続いて天然鯛、コリコリの大きなサヨリ、今井付のコハダ、脂乗りまくりの鰤、生のほっき貝と続く。。

ほっき貝のひもを焼いたもの、甘々の車海老、富山の白えび、脂でズルズルの鯖寿司、車海老の頭の塩焼き、ミニうに丼,、手巻き寿司、穴子の握りでフィニッシュ。。。。

コスパ含めて今回も大満足でした。。普通のコースは驚愕の3000円。。ご馳走様でした。。。

住所連絡先は非公開。。

大阪市 難波 寿司

びすとろぽたじえ【大阪市 玉出】

地下鉄玉出駅を南港通り沿いに東に50mの標記の店を訪問。こちらのお店は1980年代のボキューズやシャペルが作っていたヌーベルキュージーヌを辻調理師学校の教授を長年勤められたグランシェフの肥田氏が堅実に再現した重量級のオーセンティックな料理を食せる今の大阪では希少なお店。

この日はお任せの6000円コースを所望する。普段はいくつかの料理から好きなものを選ぶことのできるプリフィクスコースとなっている。

コンソメスープからスタート。ブイヨンから数日かけて作り上げた濃厚でかつスッキリしたすんだ味わい。これだけでこちらのお店の力量が伺える。

豚肉のリエットもいくらでも食せる美味しさ。

前菜盛り合わせは根セロリ、人参のラペのオレンジ風味、田舎風パテ、自家製ロースハム無塩バターのせ、サーモンマリネのトマトのソルベ添えなど。。どれも手のかかった街場のフレンチでは食べることのできないものばかり。

舌平目に魚のすり身を詰めたものに菊菜のソース。菊菜のフリットが載せられる。ヒラメの柔らかい身質とすり身の食感のバランスがとてもいい。リヨン風のトラディショナルな魚料理。。

肉料理は合鴨のオレンジソース、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、豚肉のビール煮込みの3種盛り。それもしっかりした深い味わいでカベルネソービニオンとの相性も抜群。ポルチーニの入ったリゾットを揚げたものが添えられる。

圧巻のデザート8種盛りあわせ。おかわり自由で女性はとても嬉しいと思う。お腹いっぱいでずっしりとした満足感。。ご馳走様でした。。

過去のびすとろぽたじえはこちら

大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6651-9568

 

大阪市 玉出 フレンチ

米増 1月【大阪市 福島】

JR福島駅をなにわ筋沿いに北に500m、歩道橋の手前に小さく佇む現在大阪で最も予約の取れないと言われる表記の和食店を訪問。本湖月、かが万という名店出身の店主と女将の二人三脚で営まれる。間接照明が配された1枚板の檜カウンター9席のみの2回転制。

料理のSNSは禁止となっているので毎回献立のみ列記。

座付きのみ写真掲載。。レアに仕上げられた自家製の巨大唐墨で餅米を挟みゆずり葉をあしらえにしたもの。ゆずり葉は新葉の成長の跡に旧葉が落ちることから親が子を育てて家が代々続くように見立てる正月の縁起物とされる。

続いては生の赤貝と柔らかく火入れされた蒸し鮑のぬた和えと続く。煮物椀は正月らしく蟹真薯と日の出人参、鶯菜、吸い口に刻み柚子。天然ふぐのてっさ、1キロオーバーの京都のずわい蟹の足の刺身と続く。近海産のマグロの赤身と中トロの食べ比べ、天然河豚のアラの塩焼きと続く。

カウンターの向こうには仏様の手に見えるため「仏手柑」と名付けられた縁起物の柑橘が飾られる。

続いて河豚の骨で取ったすまし汁が勧められ、八寸は真鴨のロースト、たたき牛蒡、自家製このわた、菊菜の白和え、塩数の子が正月らしい朱塗りの盆に美しく盛り込まれる。

今は珍しい塩をして乾燥させた数の子。。。かなりの希少品らしい。。

続いて北陸の鰤のお腹部分を使った鰤大根。揚げ物は辛子蓮根と蕗の薹が供される。

八寸の飾りに使われていた衝羽根草(ユリ科の多年草で羽子板の羽の形をしているので縁起物として使われる)もプレゼンテーションしていただけた。

炊き合わせはずわい蟹のお腹の部分の身をかぶらで巻いて炊き込んだもの。蟹味噌も入っているのでコクがある味わい。。日本酒が進みまくる。。。

食事は鯛飯、デザートは金柑の蜜煮。

最後にご主人自ら点ててくれる薄茶と酒蒸し饅頭でフィニッシュ。。今回も大満足でした。。

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食