丸元 5月【大阪市 難波】

千日前の表記の老舗店ですっぽんをいただく。現在関西ですっぽんを手軽な価格でいただける稀有なお店。35年前から定期的に通っていてカウンターで芸能人やタレントさんと何度かお会いした記憶がある。昭和感満載のお店は寿司店の構えだけどほとんどの客がすっぽんコース6000円を注文する。

昔はご主人と奥さんがレジに座っていたけど今は引退され、現在は藤山直美さんそっくりの娘さんが店を取り仕切る。カウンターの中ではシニアの職人さん2人が注文ごとにすっぽんを捌きまくる。

すっぽんの前に刺身を所望。ショーケースを確認して平目と赤貝を少しだけいただく。

刺身の後はすっぽんコースの始まり。注文を受けてからすっぽんを潰すので鮮度は抜群。最初に首を落として血を取り出す。それを赤玉ワインで割ったものからスタート。

続いて河豚の皮のようなプルプルの食感の湯引き。腸とエンペラ(甲羅の端)がポン酢と一緒に入っていて焼酎との相性がとてもいい。お酒は麦焼酎を所望する。瓶ごと提供されて飲んだ分のみ量り売りのシステム。

続いて大好物のスッポンの内臓のお造り。癖のない肝臓とまろやかでプチプチ食感の卵、一匹に一つしかないピクピク動く心臓と噛むと苦い胆嚢、腎臓も添えられる。殻付きの成熟卵もあって色々な味わいを楽しむことができる。それぞれを別添えの海苔に巻いて塩を振りかけていただく。

メインのスープは鍋ではなくて銘々に取り分けられて供される。白菜、椎茸と白玉餅、味わいの異なる様々なゼラチン質と赤身肉のすっぽんの部分が入る。個人的には一匹から100gしか取れない首の部分や後脚の部分などの弾力のある黄色い脂がのった肉が特に好み。

2杯目はガーリックパウダーと唐辛子を入れて味変をして楽しむ。湯引きの残りのポン酢を入れても美味しい。仕上げの雑炊はポタージュスープのようなビジュアルで絹のような舌触り。塩味は控えめだけど比類なき優しく深い味わい。中身はすっぽんの出汁と卵と米と少しの葱のみ。

毎回ずっと同じものをいただくけど全く飽きない・・・・

過去の丸元はこちら

大阪市中央区千日前1-9-9
06-6211-2298
16:30〜23:00
日曜定休

大阪市 難波 その他料理寿司

出汁家浪庵【大阪市 梅田/JR大阪】 【大阪市 福島】

新梅田シティで映画を見た後にB1の花見小路にある昨年の10月オープンの表記のうどん店を訪問。昭和32年創業の老舗うどんちり「本家にし家」の新業態とのこと。カウンター席とテーブル席合わせて全47席で界隈のお店と比べると大箱店となる。

こちらのお店のウリは二種類の削り節と天然昆布、独自ブレンドで仕上げた細うどんとのこと。うどん店にしては珍しいメニューがたくさんあって選ぶのに苦労する。「とろろうどん」「ジャン麺」「檸檬うどん」「出汁スパイスカレーうどん」「肉つけ麺」などがある。最初に券売機で食券を買う仕組み。

今回は看板商品の浪花どろうどん 900円を所望する。

しばらくして着丼。大きな平べったい丼の中に白濁した粘度の高いスープの存在が目を引く。そのスープの上にはo.01mmの厚さにカットされた鰹節が載せられる。ポタージュスープのようなクリーミーな出汁はウルメ節、サバ節、北海道産真昆布を使って毎朝引いているとのこと。

見た目は魚粉系のラーメンを食べているような感じ。スープの中には喉越しのいい柔らか目の細麺と鴨ロース、柔らかく炊き込んだ牛蒡、少し苦味のあるレッドオニオン、水菜、白髪ネギなどが入る。最後はご飯を少し残してスープに入れてリゾット風にしていただくのがオススメとのこと。ラーメンの進化系ですね。

大阪市北区大淀中1-1-90 B1F
06-4798-0248

出汁家浪庵 梅田スカイビル店うどん / 中津駅(阪急)大阪駅梅田駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 梅田/JR大阪大阪市 福島 ラーメン麺料理

炭火焼きとり えんや 難波店【大阪市 難波】

難波の旧歌舞伎座の裏にある表記の焼き鳥店を友人と訪問。
難波界隈に3店舗ある有名店。1階はカウンターのみ、2階にはテーブル席。難波の焼き鳥はこの店が一番好きという知人多数。

最近よくある高級店は妙に敷居が高くて物足りない場合が多い。大衆店はどこもよく似た感じで印象に残らない。こちらの店は高い品質のものを大衆価格で提供。この日は副店長が仕切る焼き場の正面に案内いただく。

他店のように刺身はないけどオススメの薩摩鶏のたたきを最初に所望する。大きなモモ肉を炭火で炙って供される。炭の香りと人肌の鶏肉の温かさがとても心地いい。続いてスナップエンドウ、分厚いカットの長芋、塊を焼き込む蓮根をいただく。

炭は高知産の備長炭を使用。火持ちがよく火力が強いと言っていた。お店のスタッフの方全てのホスピタリティー感が強烈で教育が行き届きまくっていた。

続いて焼き鳥を所望する。焼かれる方は部位別に焼き加減や炭の位置を変えたりしてかなり丁寧な仕事をされる。どの焼き鳥もタレ・塩など好きなように注文できるのも嬉しい。「こころ132円」「せせり220円」「チーズトマト」、希少部位で食べ応え満点のモモ肉の付け根の「ソリレス242円」玉子の黄身をつけていただく大きな「つくね220円」など。

特にソリレスは焼き加減がよくて中はジューシー外はカリッとした食感。お会計時にはアイスクリームのサービス。とても気持ちのいい時間を過ごすことができました。。

大阪市中央区難波4-6-4
06-6647-6558
17:00~25:00

炭火焼とり えんや 難波店焼き鳥 / 大阪難波駅なんば駅(大阪メトロ)難波駅(南海)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 難波 やきとり