カテゴリー:寿司

小好鮨 6月【大阪市 梅田/JR大阪】

梅田の会合の後でカッパ横丁にある大好きな表記の寿司店で一人飯。
ちょうど一組目のラッシュが終わって私1人で貸し切り状態。席数が少ないので普段は入店がかなり難しいお店。この日は約1年振りの訪問でお母さんに「刑務所でも入っとったんか〜」と聞かれる。長年こちらのお店に通っているけどノーゲストは始めてなのでゆっくりと食事をさせて頂く。お店はいびつな三角形でカウンターのみ12席。ワンボックスカーで食事をしているような感じだがその狭さが逆にいい。

本年80才になるご主人と77才のお母さんの2人で切り盛り。 こちらは今年で創業55年でご主人が22才の頃今はなき北新地の料亭「春奈」で働いていたときの写真と河豚調理免許がお店に飾られていて「この頃はよくモテたんだよ〜」というような話で盛り上がる。

最初に瓶ビール(此方の店では「冷やしビール」と呼ばれる)を頂いて名物の蝦夷鮑のお造りを頂く。塩のみが振られた鮑はコリコリで磯の香も強くて「ああ夏だな・・・」と感じる。ほろ苦い肝やヒモとビールの相性はとてもいい。これを食べると元気が出る気がする。

長崎産の赤貝の握りは超巨大。これも塩で食す。この店はいつも貝が充実。ご夫婦共々阪神ファンで試合中に阪神が得点するとご主人の携帯から「ポローン」と音が鳴る仕組み。

鱧は骨切りが荒いけど加齢のため目がかすむらしく、それはしようがない。。日本酒の白鹿本醸造を常温で頂く。お店はトイレもないし荷物を置く場所もないので要注意。外国人の客も多く客全員が俄(にわか)の通訳者になるのが面白い。ご主人のカタコト英語とフランス語もかなり笑える。

コリコリのツブ貝も初夏を感じさせるネタ。ご主人とお母さんのキャラが楽し過ぎてこの日も話が弾みまくる。3人で大声で笑いながら野球の話から大好きなプロレスの話、私もやっていたボクシングの話から日常生活の話などどうでもいいアホな事を皆でしゃべりながらとてもいい時間を過ごす。

「海老ちゃん」(此方の店では寿司はすべてちゃん付けで呼ばれる)はよく肥えた冷凍のブラックタイガー。昭和な感じがして個人的には大好き。お母さんが「男の人はみんな海老が好きやな〜」と突っ込まれる。

客がいないので話とともにお酒もすすみまくる。客が来ない事を理由にこの日は結局冷や酒を6杯頂いてしまう。蛸の胴びんと先っぽだけをアテでいただく・・・

瀬戸内海の赤雲丹をアテでいただいて最後に大きな穴子の握りでこの日はフィニッシュ。1人の時は長居しないでさっさと帰るんだけどこの日は2時間の滞在時間。この店で1人でカウンタ−に座っていると宇宙に漂っている気分になる。会いたい人に会ってしゃべって心の毒ともやもやが取れた気分。奥さんから「客も来ないし泊まっていけば」と言われたが丁寧にお断りして帰宅する。

相愛大学の食堂でいつも頂くカレー蕎麦280円にコロッケのトッピング。今日の出来は60点くらいだな・・・・

過去の小好鮨はこちら

大阪市北区芝田1-3-12
06-6372-5747
日曜と水曜休み

大阪市 梅田/JR大阪 寿司

芳すし【大阪市 姫松】

阿倍野区の播磨町交差点北にある表記の店を訪問。本当はその店の隣にある「大阪ラーメン日本一」に行くはずだったんだけど店主が交通事故のため長期休業との事で行き先変更で寿司ランチを頂く。

メニューは2500円の握りランチと2000円のちらし寿司ランチのみ。この日はチラシ寿司を所望する。

カウンタ−に座り古くからいらっしゃる板前さんと世間話をしながら頂く。先付けはホタルイカと魚卵の炊いたものと鱧ちり。30年前バブル真っ盛りの時代、此方の店は南大阪でナンバーワンの人気寿司店だった記憶がある。トロ一皿2000円が飛ぶように売れて中央市場からいいマグロを片っ端から買い占めてカウンタ−に並べていた。夜中の2時頃でもずっと満席で常連しかカウンタ−に座わる事が出来ない老舗の風格のような空気があった。

当時は店主のお父さんやお母さん、お兄さんと若い店員が4〜5名くらいいて凄い活気があった。現在、西天満で名店といわれる美菜月さんもこちらのご出身で下働きをされていた記憶がある。このお店のカウンタ−に座ってお腹いっぱい寿司を食べるのが当時の夢だった。現在は敷居も下がってランチもされて行きやすくなった。

天ぷらは海老とイカ、白身、野菜の天ぷらもつく。

大皿に飛び子を混ぜたシャリを敷いて甘エビ、タコ、烏賊、炙ったタイラギ貝、鯛、平目、煮穴子、海老、イクラ、雲丹が飾られる。多分ほとんど儲けなしの商品であろう。

デザートは抹茶白玉。。お店の横にコインパーキングあり。お昼からお腹いっぱいになりました。やっぱり時代はコスパだな・・・

大阪市阿倍野区万代1−1−2
TEL06-6623-2291

大阪市 姫松 寿司

すし善 大丸店

私が若い頃からずっと有名で札幌の寿司業界を牽引して来られた創業40年の表記の寿司店の出店をランチタイムに訪問。本店は円山公園の近くにあってピ〜ンとした空気のなかで北海道の食材をふんだんに使った江戸前寿司を頂き、感動した記憶がある。

カウンタ−に案内いただき生ビールとタコの柔らか煮のどびん(頭部分)を頂く。あまり時間もなかったので最も廉価な握り10貫と吸い物のついた1674円(税込)のセットを頂く。若い握り手さんがひとつひとつ丁寧に提供して頂けるので好きなペースで頂ける。私が箸を持つのが下手なのを見て少し強めに握り方を変えられたのには驚いた。

握りの扉は鯛から。熟成をかけているのか〆ているのか判らないけど柔らかくてぱさつく感じ。鮪が苦手と申し上げると生の北寄貝を握ってくれた。そのあとはコリコリのイカの耳部分。鯖はあまり脂がのっていなかった・・・。イクラ、甘エビも普通。気遣って私にお腹部分を切り付けてくれたオーロラ系のサーモン(写真なし)は北海道産と言っていた。帆立も甘いけど特にどおって事はない。

ズワイ蟹のお腹部分のほぐし身も普通。最後の上質な厚焼き卵と青さ海苔とぶぶあられの入った清し汁で〆。これだけのものを一つずつ握って頂いて1674円はかなりお得でこれ以上のネタはさすがに限界があるのであろう。シャリの美味しさや隠し包丁、握りの技術は当然の事ながらハイレベル。この価格で静かでいい空気感の中、ゆっくりとランチを頂けるのはなかなか希少な存在の店である。

札幌市中央区北5条西4丁目7 大丸札幌店8階

すし善 大丸札幌店寿司 / 札幌駅(JR)さっぽろ駅(札幌市営)北12条駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

寿司 北海道