寿司

出張屋台寿司 徳太郎

過日に私どもの会社が南海電鉄様とコラボして阪堺電気軌道株式会社(俗称 チンチン電車)の現存する最も古い161型(昭和3年建造)の電車を使用(冷房はついていない)して臨時寿司店を開催。せっかくなので今回は友人と一緒に客として相伴させていただく。

2016-11-16-11-00-32

現在21のチンチン電車が全国で営業運行している。こちらの会社は1897年(明治30年)に前身の大阪馬車鉄道株式会社が設立されその後に大阪電車鉄道株式会社、浪速電車軌道株式会社と名前を変更され今に至ると聞き及ぶ。

2016-11-16-11-06-57

私どもの出張寿司事業部の「出張屋台寿司 徳太郎」のスタッフが車両内の設営から運営まですべて行なう。出張寿司の事業部はすきま産業なんだけど一般企業での懇親会や個人宅でのメモリアルディナーを中心にTPOSに合わせた内容と価格で大好評。

特に介護施設での出張現場では嬉しくて久しぶりのお寿司に号泣される利用者や板前君と記念撮影会が始まったりと毎回大好評いただいている。最近は取り扱い件数がうなぎ上りで若い職人の育成が急務となっている。

そんな話はどうでも良くてこの日のイベントでお客様が支払う価格は乗車賃とお酒3本(多過ぎ・・・)と通天閣の入場券を付けて税込5000円。(*南海電気鉄道の国内旅行事業部が旅行事業として企画)

2016-11-16-11-34-09-hdr

我孫子道駅の車庫内で出発2時間前から設営して最後に食材を運び込んでそこから出発駅の恵比須町に移動。車庫の中は鉄道ファン垂涎のレアな車両がたくさん現存。今は廃車となっている1952年(昭和27年)に帝國車輛工業で資材輸送用および救援用として製造された無蓋電動貨車デト11形11も発見(撮影許可はいただきました)

2016-11-23-15-53-42

この日の握り手はお店の2番手寿司職人の東条君。電車の中央に簡易板場を作成。お客様の「電車の中だからこんなものだろう」という期待を上回るような設えと内容を限られたコスト内でどこまで提供出来るかがポイント。

2016-11-22-17-04-30

先付けは蟹酢。日本海で獲れた活ズワイ蟹のお腹の部分を3杯酢につけたもの。あしらえは浜防風と若布の寒天寄せ。量が物足りないけどこれがコストを考えるといっぱいいっぱいなんですよ・・・という料理人の弁。

2016-11-22-16-53-45

この車両はドアが真ん中開きなのでお客様が乗車するときに目に入る最初の印象をもっとも重視。木製車両なのであらゆる部分を養生しながら使用させていただく。勿論火気は現厳禁。

2016-11-22-21-19-48

寿司は4回に分けて提供
・泉州産ハリイカ
・高知産本マグロ赤身漬け
・明石産の煮蛸
・愛媛産鯛の昆布締め
・愛媛産縞鯵
・軽く締めてたたきにしたノルウエー産サーモン
・笹の上で炙った泉州産煮穴子
・玉子焼き(少し甘め)
・小鉢に入った北海道のバフンウニといくらの醤油漬けのミニ丼
・北海道産の甘エビ
・愛媛産カンパチ
・泉州産鯖の昆布締め
・かんぴょう巻

2016-11-22-17-12-25

各駅に停車しないので我孫子道駅にあっという間に到着。そこで折り返して再び恵比須町駅に戻る。正面にはハルカスが見えてとても幻想的な風景。電車の揺れとアルコールの酔いで頭がフラフラになってくる。周りの方々と楽しくしゃべって食べて飲んでたらあっというまに終着駅に到着。

相伴させていただいた方々からは思っていたよりも楽しくて美味しかったという声を聞いてスタッフ共々大喜び。寿司職人との記念撮影や次回開催のリクエストもいただきながらイベント終了となる。


カテゴリー 北加賀屋, 住吉大社, 寿司 |

富久佳 別館 お寿司 和迩

8年前に地元のボクシングジムに通い出し、生来格闘好きなせいもあって結構はまって1年くらいでスパーリングをするくらい迄まで上達。ある日の練習中に、母親に連れられて小学校6年生が入会。おとなしくて全くしゃべらずいつも黙々と練習。小さくてどこにいるか判らんような子供だった。この6年生がいつの間にかプロになっていつのまにか新人王を取ってジムの興行のセミファイナルに登場。

2016-11-11-20-03-41

リングサイドで観戦するも見事ノックアウト勝利。自分ごとのように嬉しく涙が込み上げる。その感動を引きずりながら日本橋にある表記の寿司店を訪問。ウラなんばの路地にある本店は驚きの超人気店になり、いまや予約がないと入れないくらいになっている。此方の店はその2号店で「鳥鹿」さんのウラ隣のビルの2階にある。

2016-11-11-21-08-30

最初にビールをいただくと座付きに大根とスジ肉の炊いたものと南蛮漬け、トビアラ海老の揚げ物と鰯の炊いたものなど。これだけでお腹がいっぱいになりそう。

2016-11-11-21-15-42

ここの店のウリは伝助穴子で過日産經新聞で歌舞伎の中村壱太郎さんがひいきしていると書かれていた。まずはシグニチャーメニューの伝助穴子の薄造り。キュッとした身は淡白だけど旨味もあってポン酢でいただくと日本酒がよくすすむ。

2016-11-11-21-22-52

そのあと貝好きの私は赤貝と帆立貝柱を所望。どちらも新しくてとても美味しい。お寿司は頼まなかったけどお得な上握りと特上握り5貫が入った盛り合わせもあってそれがおすすめと言っていた。

2016-11-11-21-24-06

お店のオーナーが今日の平目は「むちゃむちゃ美味いから食べてみて」というのでいただいたら脂ののりが素晴しくてネットリした身から綺麗な旨味が口の中で炸裂する。

2016-11-11-21-39-40

明石の蛸は先っぽを握ってもらう。プチプチした吸盤の食感がとてもいい。

2016-11-11-21-51-56

鰻の白焼きの握りも脂たっぷりで咥内と食道にエキスがまとわりつく。それをひやおろしでさっと洗い流して次の寿司をいただく。

2016-11-11-22-05-48

平鯛は雪塩を掛けて頂く。程よく熟成感もあって、真鯛とは違った脂の甘さがある。

2016-11-11-21-34-00

最後に伝助煮穴子(1貫680円)を所望。見た目のインパクトもあってトロトロに煮込まれていて柔らかいのは見ただけで判る。一口でいただくと煮詰めと穴子とシャリが渾然一体となり本山葵は軽くその存在を示すだけで咀嚼するたびに穴子から魚の脂が滲み出て飲込む間もなく口の中でほどけていく。

食べ終わるとご主人がおもてまででお見送り。中国人マッサージ店のHな看板を横目に見ながら帰路につく。

大阪市中央区日本橋1-3-13 女将まち 2F
06-6212-0482
17:00~0:00
定休日水曜日


カテゴリー 日本橋, 寿司 |

高雄

工事中のなんば新歌舞伎座の横くらいの雑然とした場所にある大衆寿司店を訪問。見た目はあまり良くない感じ。L字のカウンタ−10席くらいの狭小店。奥さんとご主人でされている。ランチのセットや盛り合わせが低価格で販売されているのも有名。

2016-11-06-17-52-19

ビールと一緒に海老の握りを所望。肉厚の冷凍ブラックタイガー。独特の臭みがあるんだけどこれが子供の頃の記憶を思い出させる私のノスタルジックフード。

私の両親が地元で寿司店をしていて夕方に小学校から帰る私のおやつに母がいつも海老の握りを作ってくれた・・・甘いものを食べる習慣がなかったから世の中の子供はみんな学校から帰ったら海老の握りをおやつにしていると思っていた。

2016-11-06-17-56-08

目の鯛の皮があったのでそれも所望する。鯛の身を乗せてポン酢ジュレがかかる。ご飯も小さく飲んだあとの〆にいい。鯛の皮の握りも父が好きだったと懐かしむ。
店の壁に短冊メニューが沢山並んでいます。お任せで一通り食べる方も多いらしい。

2016-11-06-17-57-00

平目の縁側はけっこう普通。

2016-11-06-18-04-04

小肌は生姜醤油とテラ昆布を乗せて2つの味を楽しむことが出来る。食事というよりはおやつ代わりに寿司をつまむのにいい店。

大阪市中央区難波4-3-10
06-6643-6878
12:00〜23:00


カテゴリー 難波, 寿司 |