四天王寺前夕陽ヶ丘

虹の仏

四天王寺の参道にある標記の店を訪問。カレー好きの間では有名なお店。メディアの露出も多数。店名はカレー屋ではなく食堂という業態だけど客のほぼ全員が同じカレーを所望する。

店内はカウンタ−7席に2人用テーブルが2つと4人用と6人用のテーブルが一つづつ。ウッド調の内装に大仏等のオブジェ。

カレーは日替わりの3種から選ぶようになっていてこの日はマイルドな出汁カレー、中辛の牛ホルモンカレー、辛口のハバネロチキンカレーとのこと。合い掛けはなし。疲れ気味なので辛口のチキンを所望。

ハバネロがしっかりと効いた尖り味のチキンカレーの横には豆カレー。オクラや人参、卵黄、大豆、大根の酢漬け、オニオンスライスなど様々な味わいの薬味や副菜がいっぱい。最初はそれぞれで味わって続いてはスリランカ的にごちゃ混ぜにして頂く。甘さと辛さと酸味と塩っぱさが一体となって奥底には和の魚介の出汁感も感じられて唯一無二の何ともいえない味わいとなる。個人的には好きな感覚。

混ぜ込んだ後に息もせずに一気に頂く。。。。これはクセになりそう。。。毎日の献立はTwitterにて発信。

大阪市天王寺区四天王寺1-12-23
TEL:06-6777-4662
営業時間11:30~14:3018:00~22:30
[日、祝]11:30~14:30
いずれも売り切れ次第終了
定休日 木曜日

<p><a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/27066977/?tb_id=tabelog_0f21f4ba89e7d0415ef68bd72da055493064f08d”>虹の仏</a> (<a href=”https://tabelog.com/rstLst/RC1201/”>カレー</a> / <a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/R4633/rstLst/”>四天王寺前夕陽ケ丘駅</a>、<a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270206/R1532/rstLst/”>恵美須町駅</a>)
<br />昼総合点<span style=”color: #FFD700;”>★★★</span><span style=”color: #A9A9A9;”>☆☆</span> 3.0
</p

 


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, カレーライス |

まさる9月

私が15年以上ずっと通い詰めるお気に入りの表記の店を訪問。最近はメディアの露出も多く予約が取りにくくなった。夕陽ケ丘駅から徒歩8分くらいのかなり辺鄙な場所にあり暖簾や看板を出していないのでそこが寿司店とは誰にも判らない。カウンタ−12席でご主人とアシスタントの2人で切り盛り。

最初にビールを頂いてお造り盛り合わせを所望。美味しいものを少しずつ・・・赤貝、釣りの鯵。皮目を炙った白甘鯛、生のシラサエビ、皮を炙った穴子と太刀魚、剣先烏賊と淡路産の雲丹。。どれもがため息が出るような美味しさ。。これだけでビールが2杯。。。

握りの扉は軽く昆布〆にして大葉を射込んだ鱚から。すっきりとした透明感のある甘味がとてもいい。続いての「あまてカレイ」はネットリ、モッチリとした食感と脂が特徴。文字通り甘くて上品でふくよかな味わいは白身魚界の指原莉乃といったところか。

皮を炙った旬の秋刀魚もビジュアルの美しさにビックリ。肝醤油を塗っていて蒲焼きと生を同時に味わえる。口に入れた瞬間に溶け出したのにはビックリ。塩をして脱水し皮目を炙った旬のカマスも口の中で脂がぶわっと広がって驚く美味しさ。

皮目を炙って肝をのせたキンキもこの店のスペシャリティー。皮の美味しさと肝の旨味で喉の奥に一瞬にして落ちてしまう。飲み込むのが惜しいと思う一品。コハダはこの日は2枚付け。〆方も味わいも完璧なり・・・・・

大振りの煮鮑を美しく切り付けたもの。食べ続けて15年以上になるこの店を代表するスペシャリティーの海老味噌鋳込みの車海老と続く。どちらも端正で美しすぎる・・・・

旬のツブ貝は磯の香が鮮烈。渡り蟹の肩部分の大きな身と北海道のバフンウニをあわせて作る蒸しずしは美味し過ぎて失神するかと思った。

煮蛤はこの日は理想のものが入荷出来なかったため普段よりは濃いめの味にしていると事。お造りで出して頂いたシラサエビの頭の塩焼き。味噌部分がたまらない。。。

炙ってトロトロのホクホクになった鰻の巻ものもこちらの定番商品。山芋やいろいろな野菜が入った名物の袱紗玉子もしっとりとした仕上がり。まさに味の宝石箱・・・

コースの13貫と別に鯒の握りと蛸の先っぽ部分を所望。

寿司は焼き肉と同様好みが激しいものであるが私はこの店が価格とのバランスを含め最も美味しいと思う。

この店のもう一つの名物はご主人の顔面の怖さ。坊主頭でカウンターで直立不動で仁王立ちすると夢に出てきそう。でも話し方は穏やかで気さくで性格はとても優しい。。じっと横顔を見ていると怖過ぎて思わず笑ってしまう。寿司職人ではこれ以上のいい顔はない・・・

次は11月に訪問予定。。。

過去のまさるはこちら

阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |

こいき 10月

四天王寺夕陽ケ丘駅3番出口から徒歩1分。熟れた庶民的な雰囲気とご主人のキャラが大好きで季節ごとに訪問している寿司店。とても几帳面な方で昼間はいつも店の掃除をされている。店内はカウンタ−10席のみ。最近は大人気でなかなか席が取れないことが多い。日曜日はネタが少ないけど予約は比較的狙い目。

2016-10-23-22-13-42

最初はいつもの通り徳島産の蒸し鮑。大振りにカットしたものを一口でいただくと口の中に独特の旨味が広がる。肝も秀逸。藻塩を少し付けてからいただく。夏に済州島に行ったときに養殖のアワビを食べたら肝は食用禁止と言っていた。養殖場の衛生状態が悪いために水銀だらけらしい。身も生食出来るものは限られていて中国人観光客は気にしないので高価で売れまくると言っていた。

続いてセロリと剣イカの足の和え物はさっぱり(さ〜パリに行こう!)軽く霜降りされた牡蠣は最近よく見る仙鳳趾のもの。身はしっかりと締まっていてプリプリの食感で甘味も強くて濃厚な味。

2016-10-23-22-14-15

和和和という純米吟醸美山錦のひやおろしを所望する。特有の芳醇でふっくらとした丸みのある味わいはこのお店の食事にとてもよく合う。トコブシの煮付けは鮑と違ってさっくりとした歯切れのいい食感で、同じような貝でもここまで味の異なりがあるのかとビックリ。

ピンピンに光る秋刀魚はスタンダードに塩焼きにしてもらう。遅きに失した感があるが今季初の秋刀魚に舌が喜ぶ。巨大な甘エビを昆布〆にしたものは昆布の香りもさながら海老の水分が抜けて甘さが更に引き立つ感がある。

もう少しアテ食べますかとのことだったので甘手カレイを造りでいただく。1日寝かして熟成させているけど身はコリコリで旨味も満点。縁側部分は特に旨味も濃くて大満足。

2016-10-23-22-14-50

握りの扉は富山産の白海老から。独特の食感と甘味に小さく唸ってしまう。ほんのり温かいシャリは酒粕を材料とする赤酢を2種類ブレンドしたもので砂糖は使用していないと言っておられた。酸味と旨味ともに強めのすっきりとエッジの効いたコクのある味わいはとても特徴あるもの。赤酢の独特の癖と握ったときにどうしてもバラバラしてしまうのが難点。

小肌は1枚付けだけど食感が柔らか。これをしっかり〆てしまうとシャリと喧嘩をしてしまう。よく考えられている。ご主人見た目と異なり、かなり繊細で客にも気配りしまくりで客に常に向き合って仕事をされる。釣りの鯵も秀逸。お造りでいただいたアマテカレイを分厚くカットして握っていただくと味わいもまた異なる。剣先烏賊もシャリと相性が良かった。

2016-10-23-22-15-23

好物の海老はこの日はこの時期に泉州で獲れる赤足海老。味噌も付いていてお酒も進みまくる。愛媛の石鎚のひやおろしをここから3合続けていただく。すっきりした辛口なんだけど旨味もしっかりと感じられる夏越しの銘酒。

北海道の粒貝と本マグロのトロ、腸の部分だけを軽く炙った北寄貝。小さな小鉢に入ったイクラは赤酢のシャリと相性抜群。

2016-10-23-22-15-42

北海道のバフンウニも藻塩でいただく。こちらのお店のスペシャリティーの鰻はしっかりと蒸し煮されているんだけど鰻独特の濃厚な旨味もしっかりと残されていてパンチのある仕事となっている。甘エビがもう一回出てきて最後はハリイカでフィニッシュ。

派手さはないけど美味しいものをしっかりと目利きして最高の状態で出していただく。けれども講釈や自慢は一切しない。安心して寿司を楽しめる界隈では希有な店である。

2016-10-24-10-41-15

食後はいつものように店の前にあるワッシーズダイニングスープルでワインをいただく。寿司のあとだったので軽めのお手頃ワインとこの店のシグニチャーメニューのトリュフのスクランブルエッグと玉ねぎのキッシュとチーズを所望して秋気澄む夜を楽しむ。

糸を繋げることもムスビ
人を繋げることもムスビ
時間が流れることもムスビ
ぜんぶ同じ言葉を使う・・・
君の名は・・・君は誰なんだ・・・

大阪市天王寺区四天王寺1-7-15
06-6772-0379
17:00~23:00
月曜定休


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |