和食

三ツ輪食堂 12月

大阪の木津市場の中にある私がヘビーユースする表記の食堂をランチタイムに訪問。こちらのお店は40年以上ずっと通っていてこの市場の食堂ではピカイチの美味しさと個人的には思う。神経質な人には厳しいかもしれない雑然とした店内は右手と左手に別れた10席のカウンターのみでその上には野菜を中心にした煮物が並んでいてこれが絶品の美味しさ。

お店の飲酒率も高く半分くらいの客が午前中からビールを飲んでいる。店に入るとビールにしますかお茶にしますかと聞かれる。メニューは名物の甘辛く炊いた和牛肉をだし巻きで包んだ「肉巻き」や「刺身」「う巻き」「丼」「揚げ物」「焼き豚」「汁物」(かす汁、豚汁、貝汁、若布汁)など市場の食堂ならではの豊富な定番メニューが揃っている。それらの他にもショーケースの中にその日のオススメのような焼き魚や刺身などもあって選ぶのに困るくらい。。この日は新鮮な鰆を昆布〆にして寿司にしたものも並んでいた。

店に入ると「今日は〇〇が入ってるよ〜」とか「〇〇のお造り美味しいよ〜」といって奨めていただけるのもありがたい。

まずは野菜の炊き合わせを色々な種類を少しずつ所望する。高野豆腐や青菜、じゃがいも切り干し大根などしんみりとしたいい味付けにいつも感心する。

お店は40年前、当時青年だった邦夫さんと益雄さんのご兄弟が店を切り盛り。当時は彼らのお父さんが料理を作っていて兄弟2人はお父さんにボロクソに怒られながら店のお手伝いをされていた記憶がある。ふと2人を改めて見ると当時のお父さんの年齢くらいになっていてタイムスリップしたようなとても不思議な気分になった。

この日は肉巻きは注文せずにかす汁で締める。このかす汁が絶品で「だし感」が強烈。鰹昆布出汁に魚のエキスがしっかりと入って食べるスープとしてはかなり完成度の高いものとなっている。。。ごちそうさまでした・・・

過去の三ツ輪はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8木津卸売市場内
営業時間3:00~13:00
定休日日曜、祝日、第2第4水曜


カテゴリー 大国町, 和食 |

料亭 錦

西成にある表記の料理店を某団体の忘年会のために訪問する。天王寺動物園の西側にあって周りはかなりのディープゾーン。地下鉄恵美須町駅から徒歩7分くらい。創業100年を超える老舗店として有名。
玄関を入ると小さな池になっていて錦鯉が泳ぐ。

カウンター席や大小個室もあり今回は12人で広間を使用させていただく。今回はお酒飲み放題の11000円のコースを所望。

前菜は苞の中に鮎の甘露煮や小芋、赤こんにゃくなど、白魚の黄味ソース和え、赤海老の昆布巻き、生ハムのパイン巻きなどアイデアあふれるものばかりでいい酒の肴となる。

濃厚な味わいの具沢山の茶碗蒸し。

シマアジ、平目、天然鯛、太刀魚の炙り、サーモン昆布締め、色々な魚の松前漬けなどたくさんの種類の刺身が嬉しい。小鉢はあん肝で作った豆腐。

焼き魚は炭を持ち込んで目の前で店主が焼き上げてくれる。

帆立貝の瞬間焼きは芥子の実をつけて。鰆の味噌漬け、焼き穴子など。

続いて目の前の簡易コンロにて鮑のバター焼き。柔らかくてとても美味しい。。

続いて同じコンロを使ってのすき焼き。赤身肉なのでとても食べやすい。

食事は鯛ご飯。。

デザートはチョコレートケーキと洋梨。ベテラン女性スタッフの接遇も気が利いていて大阪ならではの親しみやすさがある。コスパも素晴らしくいいお店でした。。

大阪市浪速区恵美須東1-2-6

 


カテゴリー 恵美須町, 動物園前, 和食 |

米増 12月

福島にある表記の日本料理店を訪問。JR福島駅から北に徒歩8分の場所に位置する。本年もミシュランを獲得しているけどそんなことな微塵にも気にかけていない。現在予約できるのが8ヶ月先という超人気店。

本湖月等で修行された店主の茶味溢れる素材にこだわった蹴れんのない料理が口によくあう。お店は8席で14時ごろと18時ごろの2回転のみ。ご主人と礼儀正しい若い調理師さんが3名と着物姿が良く似合うご主人の奥さんで切り盛り。

料理写真は掲載不可なので忘備録として献立のみ記す。
普段はコース18000円だけどこの日は食材にズワイガニが入るため25000円(税サ別)とのこと。

この日は酒豪の友人同伴だったので最初に焼酎をいただいてからお任せの日本酒三昧。料理に合う食中酒を合わせていただく。

この日のメイン食材の香住直送のずわい蟹。目の前で捌く所作を見るのも楽しい。

手早く捌いた蟹の足を神経を集中させながら絶妙のタイミングで火入れするご主人。

以下献立

・風呂吹き大根と薄揚げ 柚味噌添え
・減塩かつレアに仕上げた唐墨を乗せた飯蒸し
・舞鶴産のくえの煮物椀
・クエの薄造りと剣先いか 出汁醤油・塩水にて
・小鉢にてクエの皮と胃袋を甘辛く炊いたもの
・ひっさげ鮪の刺身(私はマナガツオの味噌漬けの天ぷらに変更)
・青森産の真鴨の照り焼き実山椒添え
・菊菜の白和え
・ずわい蟹の炭火焼 脚部分と爪
・富田林産の小芋の唐揚げ 白味噌出汁仕立て 留辛子
・ずわい蟹の甲羅を使って出汁で割った蟹味噌に胴体の身を入れたもの
・蟹出汁スープ
・白御飯 ちりめん山椒と昆布
・ラフランスとミルクソルベ
・抹茶と芋の焼き菓子

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16


カテゴリー 福島, 和食 |