肥後橋にある表記のお店を訪問。10年くらい前のオープンしたての頃何度か訪問した事がある。当時はコースが4000円だった。若い女性グループ中心に賑わっていた記憶がある。店に入ると相変わらずかわいらしくてお綺麗な女将さんがお迎え。私の事をちゃんと覚えていてくれたのには感動した。この時点でこの店は大満足。
現在は8400円のコース一本勝負。ご主人とおかみさん以外に男性と女性の調理師が1名ずつ。最初にビールを頂いて食べたくないものだけを先に申し上げてお任せでどんどん出してもらう。
先付けは瑠璃のガラスの器に毛蟹とアボカドと湯葉と芋茎を和えたもの。ご馳走感満載でとっても美味しい。店はカウンターだけ。普段はなかなか予約は難しいと友人から話を聞く。
鱧の葛打ちしたものをオクラのすり流しでいただく。とってもいい出汁の塩梅で胃に沁み渡る滋味深い加減である。
お造りは平目と雲丹。。普通に美味しく頂いた。平目の熟成加減も上々。
初めて頂くぬめりのある青味野菜を白和えにしたものと水蛸を若布で和えたもの、鱧の玉子の炊いたものが登場。せっかくなのでワインを頂いてマリアージュを試す。店のマダムがソムリエールなので料理代金くらいと言う予算と好みを申し上げてお任せする。適当なものを5本くらい目の前に並べてくれてそこから選ぶ。
さっぱりしたミネラル系にしようか迷ったけど旨味のあるムルソーを所望する。セガンマニュアルは赤ワインは頂いた事があるけど白は初めて。ブルゴーニュのグラスとマダムの丁寧な説明もあってとても美味しく頂く。
焼き魚は大きなのど黒。選んだワインにぴったりで魚の脂に負けないワインのふくよかさと樽の風味がナイスマリアージュを醸し出す。
冬瓜と焼き茄子の胡麻酢和え。これもワインにぴったりとマッチした。こういったものが本当に美味しいと感じる年代になったと感じる。
オープン当時からの名物の天ぷら。三つ葉とえびのかき揚げとオクラの花。これこそ選んだワインとのマリアージュの真骨頂。。
とうもろこしの天ぷらも美味し過ぎ。。。
〆は生の朴葉に包まれたちらし寿司。飛騨に行ったらよく見かける。でも関西では枯れ朴葉を使った朴葉焼きしかあまり見かけない。
具は赤貝と穴子と錦糸玉子と酢蓮根と木の芽。素朴な味でとっても美味しい。
デセールは黒蜜につけていただくわらび餅。見た目も涼しげでプルプルに仕上げられた本蕨粉を使ったもの。最近はあまり見かけない。
薄茶を頂いてお腹いっぱいになる。9月から本町に移転。10年を期にお店も広くなってさらにパワーアップ。
大阪市西区土佐堀1-1-14 RIO土佐堀1階
06-6445-0058
17:30〜22:00
日・祝休み
このは (割烹・小料理 / 堺筋本町駅、本町駅、長堀橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5