LA視察2015 ④

現在アメリカで1,800店舗以上を展開しているジミージョーンズグルメサンドイッチはサブウェイ、パネラブレッド、アービーズに続いて4番目にアメリカでは大きいサンドイッチチェーン。

こちらのお店の成長のポイントは絞り込まれたメニューとその素材の良さ、提供スピードと聞き及ぶ。

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サンドイッチに使われているサブマリン系の自家製のフレンチ・ブレッドは、表面がパリッとしていて中は噛み応えがありながらしっとりしている。味が濃くて酸味のないマヨネーズと上質のマスタードも美味しさの要素らしい。

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注文方法はレジでメニューの番号を言うだけ。長さ20センチくらいのパンをカットする人、多種類のチーズなどの具を挟む人、それをカットする人、包む人の4人で流れ作業となっている。時間を計ったら注文してから20秒で出てきたのには驚いた。

トマトやレタスを多く入れたりオリーブを抜いたりすることもできるようである。食材がいいために食感も後味もとてもいい。ボリュームもあって腹持ちもいいのでランチにぴったり。

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8年くらい前からずっと定点視察しているIn-N-Out Burger(現地ではイネナウトバーガーと呼ぶ) はアメリカの南西部や中部で展開しているファストフードのチェーン。現在約300店舗ほどを展開している。

特徴は他の繁盛ハンバーガーチェーンと同様に注文を受けてから調理するのでいつも出来立て。

価格は
「ダブルダブル」 $3.40
「チーズバーガー」$2.35
「ハンバーガー」 $2.05

低価格だけどハンバーガーには冷凍パテを使用せずシャキシャキの新鮮な野菜を使用し、フライドポテトに使うじゃがいもは各店舗で皮がむかれて専用の器具でカットされて揚げられる。マクドナルドのように牛肉エキスをかけたりすることがなく自然なじゃがいもの風味を味わえる。たくさんのスタッフが必死のパッチで作っているところを見ることも出来てとても楽しい。

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裏メニューもあって存在するプロテインスタイルという裏メニューは、レタスで巻いたハンバーガーでこれがシンプルで美味しい。あとアニマルスタイルとかパンをしっかり焼いたものとか4枚のバンズを重ねたものとかいろいろあると聞き及ぶ。

いい食材で丁寧に作られたものが不味いわけがない。

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ハビットバーガーグリルはカリフォルニア州サンタバーバラに1969年創業。

ハビット・バーガー・グリルはカリフォルニア州を中心に118店舗展開(すべて直営)昨年11月25日、2,000店舗展開を目標にナスダック市場に上場。米大手消費者雑誌「コンシューマー・リポート」の最新調査によるとイン&アウトバーガーを引き離して全米で最も美味しいハンバーガーチェーンに選ばれたそうである。

こちらの店の特徴は他のお店では鉄板の上でパテを焼いて肉汁を閉じ込めるのに対し
直火の炭火で焼くことで余分な脂を落としてヘルシーかつ香ばしいハンバーガーを目指しているらしい。
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こちらの店も自家製のバンズを毎日焼き、冷凍ではない上質な挽肉を使用し、トマトやレタスも地元カリフォルニアの農園から直接仕入れる品質重視の企業理念を貫いている。

メニューはハンバーガー、チキン、トライチップステーキ(赤身肉),ビンナガマグロ(生食用を使用)など。造り置きはしないので前会計で注文したら呼び出されるまで前会計でページャーを持って席で約15分くらい待つ。

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カウンタ−の前で待たずに済むので女性に優しい仕組みだと思う。いわゆる「ジェンダーニュートラル」を実践されていて磨き粉んでピカピカの床や、全く匂いのない店内、綺麗なトイレなど女性がくつろげる空間を意識して作っているのがわかる。

今回オーダーしたのは炭火を意味する「チャーバーガー(Charburger)」のコンボでフレンチフライとドリンクが付いてきて6ドル95セント。

Char Burgerは牛肉、タマネギ、トマト、レタスそれぞれがボリューム満点。濃厚なチーズも入って炭の香りの付いた肉は香ばしくパテ2枚にしてもらったおかげでとても食べ応えあり。

バンズもふっくらしてとても美味しい。トマトは完熟のみを使用し、レタスは手でちぎっていると聞く。

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カジキマグロを挟んだものやステーキ肉を挟んだものも美味しいと友人が言っていた。

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ちなみに全米で「最もまずいハンバーガー」の烙印を押されたのは米大手ハンバーガーチェーンの中で最大規模を誇るマクドナルドでした。当然今回マクドナルドも訪問したがタッチパネル方式のエントリなどハイテク導入は頑張っているが商品を食したあとの感動はなかった。どこの国でも客は正直だな・・・・

その他料理 海外

LA視察2015 ③

今年の春に訪問したボストンでも何度も食べたロブスターロールのシルバーレイクにある専門店。元々ファーマーズマーケットの屋台で売っていたらしい。ロブスターの殻についた細かい肉を取る技術が発達したことと輸送のオペレーションが出来たのでLAに颯爽と登場したと聞き及ぶ。ロールパンの間にシーフードがサンドされている。

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メニューは
・Maine Lobster (ロブスター)
・Dungeness Crab (ワタリガニ)
・Maine Shrimp (エビ)
・Blue Crab (カニ)
サイズは、2種類でFull / Mini

ウリはやはりロブスターで価格は18ドルとかなり強気の設定。48時間前まで海にいたロブスターだけを使っているらしい。
味付けは濃いドレッシングではなく塩気のあるさらっとしたソースが特徴。臭みも特にはない。特別旨くもないが不味くもない。周りの友人は美味しいと感動していたがよくわからん。

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アメリカ人にとってピザはカジュアルな食べ物で安く,気楽に食べられるものと言う位置づけ。このお店はピザ屋さんにしてはおしゃれな感じで中にはソファーもあってゆっくりと食べることの出来るお店。

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最大の特徴はBYO(ビルドユアオウン)自分でカスタムできて、生地の種類やソースを選んで制限なくトッピングも乗せ放題で定額と言うこと。いくら乗せても直径約30センチのピザが7.95ドル+税。

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ピザは生地,ソース、チーズ,トッピング(お肉,野菜,スパイス)など全て自分の好み。私はちなみにトマトソースに、パクチ、ハラペーニョ、オリーブ,バジル,リコッタチーズ、レッドオニオンをチョイスした。あまり期待していなかったがクリスピーなピザは想像以上に以上に美味しかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・健康ブームの中、ハワイ料理であるポキ(ハワイ発祥の海産物をごま油やお醤油であえたもの)専門店がたくさん出来ていると聞く。こちらのサンタモニカの店は昼間は大行列の繁盛店。

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外にはお店のロゴのついた自転車が飾ってありカジュアルな空気感を醸し出している。ポキはメインのお魚(生のマグロ、鯛、サーモン、豆腐やベジタブルなど)やソースの味付けで数種類から選ぶことができるようになっている。

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すべてどんぶりスタイルで丼のベースはライス、海藻ヌードルサラダ、もしくはケールサラダからチョイス。お好みのハーブやお野菜、クリスピーオニオンやわさびココナッツ、しそにチリマリネのオレンジなどの変わり種のトッピングもある。。

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売れ筋のスパイシーゆずサーモンというポキは最近アメリカでよく見る「柚子胡椒」に枝豆、ライムをあわせたもの。特にどおって事はないがアメリカの食のトレンドがよくわかる商品である。

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サンタモニカにある肉屋を併設した店。日本ではたまに見かける業態。肉屋とレストランは別の入り口になっている。

中に入るとショーケースに並ぶ生肉やハムやベーコンなどの加工肉、そのほかにラードバターなどアメリカらしいものも販売。

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名物の前菜はタルタルステーキ。今回は牛をチョイスしたがラムやヤギもあるらしい。

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メインの肉はSHELL STEAKと呼ばれる骨付きのNY stripや鶏肉などいろんな種類のものを注文して皆でシェアする。

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脂身の少ないほとんどさしが入っていない赤身なのでさっぱりして食べやすい。リブアイはしっかり甘い脂を感じることが出来てそれなりに美味しい。

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サイドメニューはラクレットとパルメジャンがしっかりかかったポテトグラタンでクリームも濃いくてとても濃厚。

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サーモンも肉厚でとても美味しかった。

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その他料理 海外未分類

LA視察2015 ②

弊社の外食事業部で今後さらに出店を予定している地産地消レストランもLAでは大きなトレンドとなっている。健康的な食生活を送ることの出来るレストランと言うだけでなく持続可能な「地球共生」や商品を自分でカスタマイズ出来るメニュー構成など進化し続けている店舗もたくさん視察させていただいた。

それらのすべてが奇をてらわない日常食を提供する店なんだけどその店も若々しい顧客で溢れかえっている。地元産の朝どれの野菜、全粒穀物、放し飼いの鶏、放牧飼育の牛、天然の魚、地ビール・オーガニックワイン・日本酒・生絞りジュースを食事として使用する。

和素材(枝豆、シラタキ、味噌、豆腐、椎茸、ブラウンライス、刺身)も大人気で日本の食材は健康をイメージさせるのかどの店舗でも大人気であった。

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店舗設計もカッコいいんだけどナチュラルな空気感が店中に溢れていて完全菜食主義の方やローフードを食習慣にしている客は週に3〜4回くらい通うと聞き及ぶ。

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メニューはサラダメインでそこに動物性のタンパク質をトッピングすることが出来る。サラダもその日の体調や気分に合わせて自分でカスタマイズ出来る。

ヘルシー志向の店なので野菜たっぷりでカロリー低めのメニューがたくさんある。サラダがメインでステーキやターキーやチキンやポークは付け合わせの位置づけ。価格はどれもが10〜12$くらい。

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ターキーメルト(9.95ドル)はプレッツェルのパンがポイント。ほうれん草が中に入っていてチーズがとろけてかなり美味しい。

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ピザも焼き上げてから野菜をてんこ盛り。これはかなりいい。ピザの台はかなり薄めピザの持つ不健康なイメージが一掃される商品。トリフのオイルがいいパンチを作る。

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これらの店の業態hs「ファストカジュアル」と呼ばれファストフードとファミリーレストランの価格と調理時間が中間のアメリカならではの新業態。しかしながら現在アメリカの外食で一番伸びている業態でもある。 店内で食事を採れるものもあれば、持ち帰りも可能なのが特徴。
また価格がファストフードより高いということもあり使っている素材にこだわりがある。

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サンタモニカにある生野菜をテーマにしたこちらの店も秀逸。

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こちらはワシントンDCに本拠を持ち現在30カ所のレストランを展開している。オーガニックをテーマにしておりスタッフの制服のTシャツもオーガニックと言うこだわりよう。

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こちらのレストランでは、スマートフォンのアプリによって、食事のオーダーから精算まで出来る様にしており、頻繁にアプリを使う顧客には、特別ディナーやフェスティバルのチケットを進呈しているらしい。

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こちらのお店の理念というか最も大切にしている価値観は「サステナブルに世の中を考えよう」「他人とリアルな付き合いをしよう」「世の中の役に立とう」等でそれらが店舗に書かれてありそのような考え方をベースに店作りが行なわれている・・・。

こちらのお店も指定農家から食材を仕入れていると言うことで農家リストが黒板に手書きで書かれていた。

写真はこちらの店のお薦めでこちらは店員さんお薦めのケール、鶏肉のグリル、焼きナス、トマト、アンチョビ、ゆで卵などが入ったサラダ。野菜が新鮮でかなり美味しい。特にケールが柔らかい。やさしい味付けだがこれだけで満足感がえられるような工夫がしっかりとされている推定カロリーは500キロカロリーと推測する。

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私が奈良県で今作ろうとしている飲食店の参考にしようとしている店はカリフォルニア州に17カ所のレストランを展開中。契約農家の野菜を使用するとともに屋内での野菜の栽培を実験している。現在¥44種類の野菜と果物を店内にある24本のタワーで育てていて週に1度収穫し料理に使用。

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店に入るとカウンターでお食事をオーダー。名前を言ってからカウンターをすすむ。オープンキッチンなので自分の注文した肉を焼いたりサラダを作ったりするところが見えて面白い。

メニューはサラダとスープとワンプレートに乗った定食のようなもの。

肉にするか、野菜か、鶏肉か、魚か決めて、それをサンドイッチスタイルにするか、プレートにするか、あるいはサラダと一緒に出すかをチョイス。

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太平洋で捕られたマグロやカジキなどの魚、放し飼いで育った鶏肉、数種類の穀物を食べて育ち、ホルモン・抗生物質を与えられていない数種類の牛肉などのメインにサラダ、ガーリックトースト、マッシュポテトまたは焼き野菜が付く。店内で手作りされたデザートなどのオプションもある。会計をしたらトレーに乗った料理を自分で持って席へついて食すという仕組み

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価格はどれも11ドル50セント程度。当然アルコールもある。

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かなりでっかいボウルで、ドレッシングをトスして(しっかりとからめて)作ったサラダはどこを食べてもおいしい。サラダはかなりの量があって、これだけでおなかいっぱいになる。
今回訪問した店の一部だけご紹介させていただいたが昔のアメリカの食事のイメージとは断然かけ離れたものばかりで「自然」「安全」「安心」「地球環境に優しい」「健康」「手作り」「冷凍食品や工場の否定」。このようなアメリカの食の潮流は10年以内に日本にも入ってくるものと確信する。

またこちらのお店の特徴は各店舗に一人ずつ配置されたエグゼクティブシェフで名だたる有名店の調理人をスカウトして採用しているらしい。メニューを絞り込むこととサーブをなくすことで最高の食材を使った高品質な料理を低価格で提供出来る。

この店は毎年同じ店に定点観測しにくるが見れば見るほど素晴しい・・・繁盛するのが肌感覚で実感出来る。

その他料理 海外