出張屋台寿司 徳太郎【大阪市 北加賀屋】 【大阪市 住吉大社】

過日に私どもの会社が南海電鉄様とコラボして阪堺電気軌道株式会社(俗称 チンチン電車)の現存する最も古い161型(昭和3年建造)の電車を使用(冷房はついていない)して臨時寿司店を開催。せっかくなので今回は友人と一緒に客として相伴させていただく。

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現在21のチンチン電車が全国で営業運行している。こちらの会社は1897年(明治30年)に前身の大阪馬車鉄道株式会社が設立されその後に大阪電車鉄道株式会社、浪速電車軌道株式会社と名前を変更され今に至ると聞き及ぶ。

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私どもの出張寿司事業部の「出張屋台寿司 徳太郎」のスタッフが車両内の設営から運営まですべて行なう。出張寿司の事業部はすきま産業なんだけど一般企業での懇親会や個人宅でのメモリアルディナーを中心にTPOSに合わせた内容と価格で大好評。

特に介護施設での出張現場では嬉しくて久しぶりのお寿司に号泣される利用者や板前君と記念撮影会が始まったりと毎回大好評いただいている。最近は取り扱い件数がうなぎ上りで若い職人の育成が急務となっている。

そんな話はどうでも良くてこの日のイベントでお客様が支払う価格は乗車賃とお酒3本(多過ぎ・・・)と通天閣の入場券を付けて税込5000円。(*南海電気鉄道の国内旅行事業部が旅行事業として企画)

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我孫子道駅の車庫内で出発2時間前から設営して最後に食材を運び込んでそこから出発駅の恵比須町に移動。車庫の中は鉄道ファン垂涎のレアな車両がたくさん現存。今は廃車となっている1952年(昭和27年)に帝國車輛工業で資材輸送用および救援用として製造された無蓋電動貨車デト11形11も発見(撮影許可はいただきました)

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この日の握り手はお店の2番手寿司職人の東条君。電車の中央に簡易板場を作成。お客様の「電車の中だからこんなものだろう」という期待を上回るような設えと内容を限られたコスト内でどこまで提供出来るかがポイント。

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先付けは蟹酢。日本海で獲れた活ズワイ蟹のお腹の部分を3杯酢につけたもの。あしらえは浜防風と若布の寒天寄せ。量が物足りないけどこれがコストを考えるといっぱいいっぱいなんですよ・・・という料理人の弁。

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この車両はドアが真ん中開きなのでお客様が乗車するときに目に入る最初の印象をもっとも重視。木製車両なのであらゆる部分を養生しながら使用させていただく。勿論火気は現厳禁。

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寿司は4回に分けて提供
・泉州産ハリイカ
・高知産本マグロ赤身漬け
・明石産の煮蛸
・愛媛産鯛の昆布締め
・愛媛産縞鯵
・軽く締めてたたきにしたノルウエー産サーモン
・笹の上で炙った泉州産煮穴子
・玉子焼き(少し甘め)
・小鉢に入った北海道のバフンウニといくらの醤油漬けのミニ丼
・北海道産の甘エビ
・愛媛産カンパチ
・泉州産鯖の昆布締め
・かんぴょう巻

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各駅に停車しないので我孫子道駅にあっという間に到着。そこで折り返して再び恵比須町駅に戻る。正面にはハルカスが見えてとても幻想的な風景。電車の揺れとアルコールの酔いで頭がフラフラになってくる。周りの方々と楽しくしゃべって食べて飲んでたらあっというまに終着駅に到着。

相伴させていただいた方々からは思っていたよりも楽しくて美味しかったという声を聞いてスタッフ共々大喜び。寿司職人との記念撮影や次回開催のリクエストもいただきながらイベント終了となる。

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懐石料理 徳【大阪市 北加賀屋】 【大阪市 住吉公園】

現在お取り引きを検討いただいている得意先様に納めるお弁当の開発。いわゆる「駅弁」なんだけど自分たちのお店の良さと強みをどうやって表現し、あまり代わり映えしない駅弁業界に一石を投じることが出来るかを考える。
最近、外食の評論家の方が「幕の内に美味いものなし」と言っていたことも面白くない。

幸い私どもの会社では若い営業担当者がお客様の求めている商品やお客様の食の困りごとを解決するための思考をもちあわせているのでそれぞれのTPOSに合わせたお弁当を考案、提供し好評いただいている。過日リリースした「真田丸弁当」はNHKの商標許可もいただき現在大ヒット商品となっている。また動物性タンパク質を一切使用しない「ShoujinBento」はパリの地下鉄の駅で販売している(行ったことはないが)イメージのパッケージをデザインし10月から販売しているが総量500calという内容も評価いただき会議の際の弁当によくご利用いただいている。

そして今回の駅弁プロジェクトで考案中のお弁当が「柔らか鮑と雲丹のお弁当(仮称)」まずは小さめの国産の黒鮑を使って大根おろしで揉み込んで下茹でをし出汁、酒、醤油、味醂で2時間火加減に注意しながら炊き込む。

ご飯は北海道産のエゾバフンウニを軽くボイルして三重の相差産のあらめと鮑の出汁を昆布だしで割ったものを入れて徳島県阿南町A地区でとれるコシヒカリに5%の餅米を入れた米で炊き込む。

それを何度も試行錯誤して盛り込んだ盛り込んだものがこちら。

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雲丹とアラメを炊き込んだご飯に青さ海苔の塩ゆでを乗せて粗めにカットした錦糸卵を乗せて柔らかく炊き込んだ鮑を盛りつける。箸休めはミニトマトの甘酢付けと大根の焼酎漬け。鮑が旨味たっぷりでグニャグニャ柔らかく驚くほど美味しい。肝も旨味たっぷりでこれだけで日本酒1合飲めてしまう。

ご飯も雲丹の甘味と磯の香が鼻腔を抜けて目の前に夫婦岩が見えそうな感じ。雲丹と鮑と青さ海苔とあらめは出会いもの(同じ季節に出回る旬の食材で、料理の相性が良い組み合わせ「 筍とわかめ」「サンマと大根おろし」「ブリと大根」など)でお酒と一緒に鮑を食べて磯の香の雲丹ご飯はお酒のあとにいただくという食べ方をイメージする。

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華やかさに欠けるという意見があったのでいくらの醤油漬けを添えてみると少し明るくなる。我ながらいい出来自画自賛。これは自分が客でも買って見たい気がする。しかしながら食材原価を考えると売価が3500円くらいになってしまう。

これじゃあいくらなんでも買っていただけないので売価1980円税込をめざして(それでも高い・・・)品質とコストの妥協点を求めトレードオフ作業を進めることにする。

我が社の「マーチャンダイジング活動」は以下のとおり
・何を使うか(原材料の決定)
・どこの産地のものを使うか(原材料の集荷)
・どう加工するか(原材料の加工)
・それを使って商品をどう生産するか(製造)
・出来上がったものを、どう運ぶか(運搬・流通)
・そして、どんな場所で、どんな方法で、どう売るか(販売)
・量や数、または品質に過不足はなかったか(消費の終了)
・「また買おう」「また食べよう」「また利用しよう」と思ってもらえるだけの最低限の満足を感じてもらえたか(リピート)

お客様が求めない「絶対的品質」は下げることで「コスト」を下げて「売価」を下げる努力をすることで「相対的価値」を上げることをひたすら続ける。ここに企業としての矜持と価値が試されると私は確信している。

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ラーメン而今 阿部野元町店【大阪市 松虫】

阿倍野筋の松虫交差点に10月に出来た表記のお店を訪問。こちらのお店は4号店と言っておられた。前は影武者という実に繊細な美味しすぎるラーメンを出すお店だったけど店主が病に倒れて閉店。その居抜き店舗で店長を含む男性2人と女性の3人で切り盛りされる。

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自動販売機に当店お薦めと書かれた天然塩の極上あさりそばとたまり醤油の極上煮干しそばがともに1000円。ラーメンで1000円越えというのはかなり思いきった値付けであるがそこに興味があるので煮干しそばを所望する。

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具材はバラ肉のチャーシューと赤い玉葱、貝割れ大根、このお店だけのドリームチャーシュと呼ばれるレアに火入れされたチャーシューが盛られる。

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レアチャーシューはマリネをしてスチコンで63℃で4時間の火入れをしていると壁に貼られていた。燻香のない生ハムのような感じで特段どおってことはなかった・・。レアチャーシューが入ると極上と呼ばれるらしい。

スープは鶏ベースだけど豚骨の香りもあり、そこに魚介というか煮干しや節か魚粉の香りとえぐみが感じられる。醤油は角が取れてまろやかなんだけどしっかりとコクのある感じ。

麺は低加水の博多ラーメン系。プチプチ切れる細麺は好みが分かれるところであろう。

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後日に天然塩の極上あさりそばをいただく。鶏豚骨に浅利のエキスの入ったマイルドな塩ダレが入る。クリーミーというか粘度のあるオイリーな口あたりが特徴。浅利のような貝の旨味があとから追いかけてきて醤油ダレよりも個人的には好み。

レアチャーシューは好みが分かれる塩梅。つけ麺もあるようなので次回の楽しみにします。
大阪市阿倍野区阿倍野元町4-3
06-6657-6651
11:00~15:00 18:00~22:00
水曜定休

大阪市 松虫 麺料理ラーメン