ホルモン肉問屋 小川商店 西中島店【大阪市 新大阪/西中島南方】

西中島南方駅3分に位置する表記のホルモン店を立命館大学の学生と訪問。焼肉激戦区である西中島のなかでの勝ち組の店の一つと言われ、毎晩満席なので3日前から予約して入店する。こちらは肉業態を100店舗以上運営するドリームリアリティーグループの経営。いわゆるチェーン店なんだけどそれを感じさせない社員教育と商品レベルの高さに最後までビックリ。

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キンキンに凍ったグラスに入れられたビール380円で乾杯。最初に生センを所望する。柔らかいところを湯剥きして提供。卸直送ホルモンの価格はすべて300円、400円、500円の3ライン。とても判りやすい・・・

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特上ハラミ1400円。尋ねると和牛のモノを使用との事。最近研究しているので嬉しかった。外国のハラミの価格は500円という正直で良心的な値付け。刻みワサビを漬けていただくと和牛ハラミ独特の濃い旨味が口の中に広がる。

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メロンパンのようなカットのハネシタは1200円。塩焼きにしたあとニンニクを乗せていただく。これがビックリするくらい口に合った。

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肉の塊1000円を所望する。店主に部位を聞くとランプ肉との答え。4面を程よく焼くと店主が12切れにカット(結構なボリュームあり)して提供いただける。自分の焼き加減の巧さに自画自賛する。楽しくて美味しくて生ビールがすすみまくる。

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名物のあぶりシャブリブロース980円(写真は2人前)は薄切りの和牛リブロースを重ねたものをさっと炙って玉子の入ったタレでいただく趣向。これだけは店主がわざわざ焼きにきていただく。和牛の甘味が口の中で炸裂する。焼けばボリュームも小さくなり見た目ほど油っこくないので一人でいくらでも食べる事ができる気になる。

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このあとは看板商品のホルモンを続けていただく。上ミノ500円、テッチャン500円、センマイ300円。量は少なめだけど気にはならない。すべて新しい商品なのは一口いただくと判る。

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ナムル550円とチシャ350円と韓国海苔200円を注文して巻いたり挟んだりして味の変化を楽しむ。こういったものが低価格なので注文しやすい。

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鮮度抜群のツラミ500円と脂たっぷりのミノサンド500円。レモンサワー350円でいただくとどんどんすすみまくる。こういった大衆店で普通のものが普通より美味しい事がとても嬉しい。新しくて美味しいのでいくらでもお腹に入る。

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臭みや癖を全く感じさせないハートとハチノス。ハチノスは焼肉店で初めて頂いた。コリコリして味も深くてお酒に合う味。ハートも脂分がないのでとてもヘルシーで高タンパク低カロリーなもの。

お腹いっぱいで後味もとても良くて会計も財布に優しい。この肉質のレベルを考えれば相場の2割りは安いと思った。地方の友人が大阪に来たら新大阪駅から途中下車して最初に訪問する店がこちら、と以前言っていたことを思い出す。同伴した学生君も大喜び。。食後は隣のジャンカラではじけまくりました。

大阪市淀川区西中島3-1
06-6307-0024

大阪市 新大阪/西中島南方 焼肉

梅田麹室 豊祝【大阪市 梅田/JR大阪】

休みの日に梅田のルクアイーレのバルチカで昼飲み。同じフロアの食料品やスイーツの売り場は全く客がいないのにこのバルチカは平日も大人気。

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*さかなのmaru寿司
*旧ヤム鐵道(てつどう)
*赤白(コウハク)
*墨国(ぼっこく)回転鶏料理
*肉びすとろ熟Jyuku
*宮崎酒場ゑびす

どのお店も行列ができている中で表記の店だけがガラガラ状態。奈良豊澤酒造のアンテナショップらしく魚の丼などランチのセットもたくさんあるんだけど立ち呑みのイメージが強いので若い客はあまり訪れない。立ち飲み(日本酒バルというらしい)だけど15時までは着席でいただける。

名物の豊祝セットは肴3種がついた日本酒で500円。ビールだと550円。
その他は
・きき酒セット(55ml×3):432円
・豊祝ゆず酒:313円
・お造り3種盛り:518円
・酒盗:378円
・胡麻豆腐:378円
・魚粕漬焼き:518円
・とろ湯葉のウニのせ:540円

日本酒は
・本醸造 貴仙寿辛口 290円
・純米酒 豊祝 310円
・純米原酒 豊祝 330円
・純米吟醸 無上盃 350円
・純米吟醸 貴仙寿吉兆 350円
・純米大吟醸 豊祝 550円
・大吟醸 豊祝 800円
・熱燗 純米酒 豊祝 310円

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吟醸あらばしりと一緒にまずは湯葉のウニ乗せ。ウニが何とも残念・・・価格が価格だからしょうがないか。

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カキフライは衣がたっぷり大サービス。しかしながら客も少なくてお酒が安くておいしいので居こごちは良い。

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鰻の炊いたものと揚げ茄子のチーズグラタン。思いのほか美味しいのにビックリ。本醸造のお酒と合わせると相性も悪くない。有馬山椒も良いアクセントになっていて気の効いたアイデア料理に感心する。

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気持ちよく鼻歌を歌いながら飲んでたらスタッフさんがすり寄ってきてうちの料理長の自慢の肉豆腐を食べてもらえませんか・・・と薦められたので所望するとこれもビックリするくらい美味しかった。。

見ると料理されている方がかなり年配の職人さん。簡単そうだけどこのような年季の入った仕事は心に響く。安い食材だけど出来るだけ美味しく提供しようとする姿勢にかなり好感が持てた。

このあと近くに映画を見に行ったけど飲み過ぎて半分以上寝てしまいストーリー判らず・・・

大阪市北区梅田3-1-3B2Fバルチカ ルクアイーレ
06-6151-1545
11:00〜24:00

大阪市 梅田/JR大阪 バル

Il Povero Diavolo/イルポーベロディアヴォロ  12月【大阪市 大国町】

個人的に一番好きなイタリアンを久しぶりに訪問。12月は当然の事ながらどんな日も満席なんだけど、この日は2日前キャンセルが出たらしく知人を誘って早い時間に伺う。

こちらは大国町の木津市場横の簡易商業施設にある唯一の高級レストランなんだけど食材には魚だけを使用し、独創性と芸術性に溢れた逸品を提供される。こちらの羽田シェフの科学的に食材の特製と相性を考察し、様々な技法を駆使しながら独自の世界観を持つ料理に昇華させる技術とセンスにいつも敬服する。最近は辻調理師学校の講師もされていると聞き及ぶ。

この日は全10品のフルコースをカウンタ−でシェフの手元を見ながら楽しませていただく・・・・と思いきや、撮った写真の半分を誤って消してしまった・・・

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いつも最初はグリッシーニが出て来るんだけど、この日は手作りのビスケットのようなものが登場。コースの始まりは「烏賊と三つ葉」を使った一皿(写真なし)。生の甲烏賊とその下足とイカスミを合わせてスフォルマートしたもの。三つ葉を素揚げしたものと一緒にいただく。文章にすれば単純だが細かな手間がたくさん入る。

2皿目は真魚鰹のお造り状態のもの(写真なし)を根パセリのソースと一緒にいただく。脂の乗った真魚鰹は新鮮だけどどうしても味が淡白なので羽田シェフは帆立のジュを加えたりして深みを出す。

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3皿目はホウロウの鍋で提供される。鮮魚をヒバと杉板に挟んでフィンランドサウナ状態で蒸し焼きにしたスペシャリティ。火入れする前のプレゼンテーションも嬉しい。

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中身は新鮮なオーブンでレアに焼き上げた鱈とその白子が入ったもの。「これはもう完全に和食でしょ」と尋ねると「この料理は羽田(シェフの名前)が作る【羽田リアン】です」との答え。あしらえは百合根のペースト。

どの皿も和の食材や調味料を一部に使う事でとっつきの良さと食べやすさを工夫されている。

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4皿目は絶妙な火入れをした「鰤大根」。オーブンで常に中心温度を測りながら的確な焼き具合を探る。身の中心はロゼピンクだけど皮目はパリパリ。大根はシャーベット状態。鰤との温度差も刺激的である。

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5皿目は若布に包まれて蒸し焼きにされた鰆。青さ海苔のソースとグリーンレモンでいただく。鰆を柔らかい若布と一緒に青さ海苔のソースをつけていただくと瀬戸内海の海に浮かぶ島々が目に浮かび、「瀬戸は〜日暮れて〜夕波~小波~」と小柳ルミ子さんの歌声が頭の中を横切る。

6皿目はヨコワを焼いたものなんだけど苦手なのでパスさせていただいた。コースをすべていただくといつもお腹がはち切れるのでちょうどいい。

7皿目はワタリガニのスープのようなもの(写真なし)。

8皿目は自家製の大和芋で作ったニョッキ。自然薯とパルミジャーノの濃厚なソースはバケットとともにいただくと中毒になりそうな後を引く味。

この辺りになるとワインのアルコールのせいで頭が酩酊状態となり記憶も不確かとなる。

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デセールの一皿目はフレンチトーストにはったい粉で作ったグラニータを乗せたもの。その上に粉末のはったい粉がかかる。食べた事がない食感だけど懐かしいお味。

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最後はホワイトチョコでくるんだ液体状の「安納芋」でフィニッシュ。杏仁豆腐やバナナのときもある。。でもビジュアルはいつも同じ。。

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すべての料理にワインをペアリングしていただく。価格は料理と同じくらいなのでかなりお得。いつもお任せだけど外した事が全くない。スタートは果実味たっぷりの辛口シャンパーニュ「ロワイエ・エ・フィス 」。続いての「スキオペット」のソービニオンブランは果実味たっぷりで酸味とミネラルのきいたヴォリューム感のあるもの。真魚鰹のお造りにドンピシャ。

「リムー・ブラン[2015]シャトー・ド・ゴール」は シャルドネ中心の淡いイエローのふくよかボディータイプ。余韻も長くて蒸し焼きの鱈との相性もいい。

鰤大根と合わせたランドックの「ゼリージュ=キャラヴァン」は更にボリュームのある黄金色の 味わい深いもの。香りも濃厚でモンラッシェのような印象に残るエレガントな佳品。いつまでも残る余韻にうっとりする。本当に「美味しいな〜」と思う最近のスマッシュヒット的な一杯。

ここで日本酒登場。秋鹿の「朴」は特別純米無濾過生原酒。木の香りがほのかにして甘めで濃厚な旨味たっぷりで熟成感と野趣溢れながらもまとまりのある穏やかな原酒。料理との相性は当然ドンピシャ。

続いていただいたのはスロバニアのワイン。アメリカでいただいた事があるが日本では初めて。しっかりしたボディと圧倒的なふくよかさとまろやかさでムルソーのようなミネラル感と葡萄の凝縮感を感じる。

最後に出されたニョッキと一緒にいただいたのはトスカーナのビオワイン「ソラティオ・デ・ラ・チェレータ」 素直で優しい味わいで自然な甘さがソースによく合う。

最後はイタリアのpantelleriaという島でつくられる「Moscato Passito di Pantelleria(モスカート・パッシート・ディ・パンテッレリア)」というデザートワインをいただく。栗や杏のような甘い香りが特徴。葡萄を乾燥させて糖度を高めて発酵させるものでフランスの貴腐ワインも同じ製法(だと思う・・・)。こういったワインをハードタイプのチーズと一緒に食すのが大好き。

料理のみならずお酒も大満足の良い時間を過ごす事が出来ました。そのあとは市場にある太平の湯で温まってマッサージをしていい気分で帰宅する。

過去のIl Povero Diavoloはこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-1-317 なんば木津まち横丁「○(エン)」内
TEL:06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日

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