中国香膳 マイコト【大阪市 粉浜】

チンチン電車の東粉浜駅前に以前「玄米ご飯と総菜」をメインにした同名のお店が出来たが半年で閉店になり、業態を中華料理に変えて満を持してのリバイバルオープン。たまたまお店の前を車で通ったのでオープン当日に訪問する。周りは住宅街なんだけど飲食店営業は厳しい立地。カウンタ−3席とテーブル席20席で若手の職人さんが2人とホールスタッフ4人で切り回し。メニューは高級ホテルライクなものが中心で夜のメニューにはフカヒレの姿煮がグラム単位で注文出来るようになっている。お店はカジュアルな造りなんだけどメニューと価格は高級路線を突き進む感じ。

ランチメニューはサラダ・点心2種・玄米粥・デザートからなる玄米粥ランチ1500円と前菜3種盛り、フカヒレスープ、点心2種、メイン料理、玄米粥、デザートからなるフカヒレランチ2500円と一番廉価な本日のランチ(この日はエビチリソース)1000円の3種類。一番お手頃のものを所望する。

チリソースは酒醸(チューニャン)を隠し味にしていて上品な甘さ。甘辛くてコクのあるいい味加減。スープに入った蟹身も上質。

自家製の杏仁豆腐もとても美味しい。夜はスタンダードな広東料理とシーズナルメニューも取り揃えられている。お店の経営者は健康的な食事に対するこだわりがかなりあるようで「手軽でヘルシーなレストラン」のコンセプトを前面に出されてるようである。世間の健康レストランにありがちな「少ない」「高い」「辛気くさい」をいかに払拭出来るかがポイントかなと思った。レストランでの食事を通しての「健康」「エネルギー資源」「持続可能性」等の消費者に対する啓蒙はアメリカではすでにたくさんのチェーンが推進しているが日本では未だ成功事例はない。今後どう展開するかとても楽しみなお店。。。

次回は夜に訪問いたします。

大阪市住吉区東粉浜3−16−1
6676ー3666
水曜休み

大阪市 粉浜 中華料理

串焼ダイニング 萬心【大阪市 沢ノ町】

週末に南海高野線沢之町駅近くの表記の店に後輩と自転車で訪問する。界隈では有名な「たけしょく」という精肉店が経営。2階は繁盛焼肉店で3階が串焼き店。週末なので地元ファミリー客を中心に満席状態。カウンタ−に案内頂き生ビール380円で乾杯。

突出しはバラカッパという部位の肉を甘く炊いたものと豆腐。特にどおって事はない。。

食べログの焼肉部門大阪ナンバーワンのお店のマダムがこの店はユッケを合法的に店内調理で提供しているという話を聞いて訪問したが今は出していないとの回答。

串焼きはセットメニューもあるが好きなものを所望する。ハラミ280円はとても柔らかくて塩とレモンで頂く。和牛上カルビ480円は噛み締めると脂が迸る。心臓の筋部分の赤コリというのも初めて頂く。名前のごとくコリコリした食感。精肉店直営のお店ならではの商品・

口直しにチャプチェ680円を頂くが甘過ぎて残念。全体的にタレや料理全般の砂糖の量が多いように思われる。アスパラの肉巻300円も和牛のバラを使用しているためワンランク上の味わいがある。上ミノネギポン酢280円も丁寧な下処理のせいか透明感のある味わい。

最後に和牛タン塩500円をいただいてフィニッシュ。会計は一人4000円。そんなにたくさん頂いていないけど和牛の脂が強くてお腹いっぱいになってしまう。串焼きの焼肉ではかなりレベルの高いお店です。

帰りに近くの朝日湯という銭湯に行くと「バブルバスナイト」と称して21時から朝の5時までクラブに変身。湯船が全部泡風呂になってライブとタイ料理店、メキシコ料理店が出店する料理とお酒を頂くという趣向。DJも入ってノリノリ状態。風呂桶を使ったカーリング大会やファイヤーダンスショーも・・・まさに銭湯の進化版だな・・・

大阪府大阪市住吉区沢之町1丁目9-11

串焼ダイニング 萬心居酒屋 / 沢ノ町駅我孫子前駅安立町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 沢ノ町

桜富士山【大阪市 粉浜】

チンチン電車(阪堺線)の細井川駅近くの古い民家を改装して営業をされていた表記の南インド料理店が粉浜駅の近くで週末のみ限られた時間で営業とのこと。

移転先も住宅街のかなり奥まったところにあり暖簾だけで看板もない店舗に昼時には人が草木がなびくように入り出す。ギャラリーを間借りした真っ白の店内の中央に大きな8人くらい座れるテーブルに皆が相席なんだけど空気感の良さでそんな事は気にならない。
店主のタマちゃんは満席で忙しいのにわざわざ挨拶にきて頂いて私の体調を気遣ってくださるのがとても有り難かった。
この日は久しぶりに桜富士山ミールス1300円を所望する。

一口頂いた瞬間に「ああこの味・・・」と舌が答える。辛くてスパイシーでひいひい言うようなカレーが最近もてはやされるなかでこちらの味わい深くて喉から食道にストンと落ちるような味わいは本当に珍しく嬉しい。私が知っている中では唯一無二な存在である。

最初にツバス(ハマチの幼魚)のココナッツが香るスパイシーカレーを頂く。魚のエキスがしっかりと染み込みスパイスは感じるんだけどさらりとしていて和食の清汁のような軽さ。柔らかい国産の上質パクチーもいいアクセント。

キャベツの漬け物や野菜のアチャール、試しに作ったと言われるカシミールカレーを最初は別々に食してから、すべてを一気に皿の上にぶちまけてご飯と一緒にかき混ぜて食す。これぞミールスの醍醐味なり。

甘味と酸味と辛さと旨味が混ざりあって舌の上の味覚センサーを複雑に刺激する。スパイスの美しい清廉な香りと味わいが中枢神経を通過して美味しさに変り、飲込むのが惜しくなる感情に苛まされる。香草のかそけき苦味やあとから咥内に広がるコクも感じながら「味わいというものはいくつの要素から成り立っているのか」を考えてしまうほどたくさんの美味しさが一皿に存在する。

途中でつまみにマサラ煮卵と鶏肉マサラをサービスしてくれた。。小さな心遣いがとっても嬉しい。。しみじみと味わいながら頂く。。記憶に残る美味しさ。。。

帰りにこちらのお店のすぐ隣にカフェ発見。小さな看板だけがかけられて上品な奥様が1人で営まれる。前栽も美しくて靴を脱いで中に入ると4人掛けのテーブルが一つだけ置かれる。

手作りのプリン200円とコーヒーで合計400円の贅沢すぎるティーブレイク。

サンフランシスコのカフェで過ごしているような気分でゆっくりと過ごす事が出来る。こちらのカフェも食べログ等未掲載。

桜富士山のお店は現在住所未公開です。
訪問される方には個別でお伝えいたしますので「べろぺろ店主」まで連絡ください。
shatyo@nori-net.jp

過去の桜富士山はこちら
詳しくはツイッター「sakurafujiyama」にて

大阪市 粉浜 カレーライス