s.201【大阪市 昭和町】

昭和町にある表記の点心の店をランチタイムに訪問する。普段は夜にウイスキーを飲みながら小腹がすいたら点心注文というバー使いで利用するんだけどこちらの点心が美味し過ぎて晩ご飯を食べたあとなのに更に食べまくってしまうのが常で困る。

場所は地下鉄昭和町駅4番出口から徒歩1分のミスタードーナツの入るピンクの築50年のおんぼろビルの2階。店名は昭南ビル201号室の意味。同じビルには個性的な店がたくさん入る。

かなり穴場の店なんだけど昼時は女性客で大賑わい。福臨門出身のサービス担当オーナーと料理長の2人で切り盛り。昼時はオーナーの奥さんもお手伝い。

昼のコースは1500円と福臨門のシグニチャーメニューの餃子スープのついた2000円のコースの2種類。この日は1500円のコースに好物のハチノスのスパイス煮込みをアラカルトでつけて頂く。

最初に出て来るスープは香港や銀座の福臨門とほぼ同じものが味わえる。私は香港に行くときは九龍の店か香港島の店に必ず行くようにしている福臨門マニアでそちらで頂く1人前2000円の餃子の入ったスープと自家製の透明感のある味わいのピータンは他に類のないものである。

金華ハムやいろいろな食材をじっくりと蒸し煮にしてつくる上湯は塩分控えめの澄んだ味わいながら驚くほどのコクがある。中華料理でシンプルを極めるとピュアになるという言葉があるがまさにこのスープにぴったりである。小さなワンタンとユリの花の芽の金針菜や茸が添えられる。

最初に皮の薄めの小籠包と生姜の入った鶏肉餃子は生姜の入った紅酢と辛味のある醤を薬味としていただく。海老餃子は期待通りプリプリで野菜餃子はセロリや白菜、椎茸などたくさんの野菜がぎっしりと入る。プロッコリーに貼付けられた海老とイカのすり身の卵白和えも絶品の美味しさ。このあと揚げワンタン、中華ハムと干海老がよく効いたプルプルの大根餅も上質。最後はモチモチの水餃子で〆。すべての料理が一品ずつ丁寧に熱々の出来立てを提供して頂けるのも嬉しい。

食後は近くのガロート珈琲がおすすめです。
過去のS.201はこちら

大阪市阿倍野区阪南町1-50-28 昭南ビル2F
050-5785-0719
ランチ11:30~14:30 / ディナー18:00~24:00
水曜日定休

大阪市 昭和町 中華料理

ゼルコバ食堂 7月【大阪府 堺市】

堺市の「けやき通り」沿いにある表記のカフェを訪問。スタイリッシュでフィトジェニックなランチやスイーツが特徴でお店のインスタグラムでは驚くほどの投稿数が見られる。現在フォロワーが1829人。

最近は平日でも入れないときが多くて予約が必須となっている。この日は1人で開店直後を目指して入店。

小さな看板しかかないのでかなり判りにくいファザード。小さな店なんだけど店内含めてバリアフリーになっているのには敬服する。

店内は窓際のカウンター5席と二人がけのテーブル席が4つ。コンクリートむき出しの内装はかなりかっこいい。オーガニックな食材を仕入れてそれをランチやドリンク、スイーツにして販売。当然の事ながら客は女性客ばかりでおっさんは私だけ。クールな感じの若いイケメン店主のセンスが光りまくる。

ワンプレートの日替わりランチ1080円を所望。ランチはこれのみ。

作家物のワンプレートに入ったカラーコンシャスなプレートにはメインはテリヤキチキンおろしポン酢。茄子の揚げ浸し、人参のラペ、トマトと生姜のおかか和え、紫キャベツのピクルス、グリーンサラダと黒米ご飯。女子受けかつインスタ受けしそうなビジュアル。

どれもがヘルシーで手間のかかった仕事が垣間見える。味付けも繊細でスパイスをうまく使用されている。

カフェメニューは奈良県産の和紅茶や自家製ジンジャーエール、ジンジャーブレッドや抹茶のチーズケーキ、半熟ガトーショコラなど。

ちなみにゼルコバ(Zelkova)はケヤキの意味。50数年前に植栽されたケヤキがこの時期緑のトンネルを作っているのでドライブにも良さそうです。。

堺市堺区向陵西町1-3-22
0722-75-9290
11:00~19:00
日曜祝日休み

大阪府 堺市 カフェ

なにわめし②【大阪市 新大阪/西中島南方】

連続で申し訳ありません。新大阪駅改札内で販売しております駅弁「なにわめし」ですが土日のみ限定で以下のお弁当も販売しております。

~柔らか鮑の雲丹飯重1800円~
昆布出汁、酒、数種類の醤油、上白糖で3時間煮含めて柔らかく炊き上げた鮑(あわび)丸ごと1杯と厚切り錦糸卵、青さ海苔を鮑の肝を入れた出汁で炊き上げた雲丹の焚き込みご飯にを盛りつけた贅沢丼です。タレは鮑の煮汁で仕上げています。
< 徳島県阿南町産コシヒカリ使用 >

~大阪ひょうたん かやく飯弁当1200円~
大阪では米と一緒に野菜や肉などを炊き込むご飯のことを「かやく飯」と呼びます。
冷めても美味しく、具が入っているのでおかずが無くてもいいこと、残り野菜を使って無駄なく作れるなど大阪人の合理的な気質に合うものとして庶民の間で深く浸透してきました。
「ハリハリこうこ」や「若鶏の甘辛煮」「牛肉と季節野菜のしぐれ煮」昆布と鰹節の出汁を利かせた炊きあわせなどを太閤秀吉のシンボル「ひょうたん」型の器に盛り込んでいます。

~但馬牛のローストビーフ重1400円~
銘牛・但馬牛のモモ部位の中でも細かな刺しが入ったウチヒラ肉のみを厳選しています。
塩胡椒して表面をこんがりと焼き上げてからリンゴ、玉ねぎ、セロリ、パセリ、人参、にんにく、生姜等を加えた醤油ベースのタレに1日漬け込み、低温で4時間焼き上げています。
橙酢を隠し味にした秘伝のとろみソースに山葵を添えた和風のローストビーフです。
< 徳島県阿南町産コシヒカリ使用 >

英訳をした説明文もいれております。少しでも大阪食文化を多くの方に発信出来ればと願っております。

大阪市 新大阪/西中島南方 お弁当