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スタンド又三郎 12月【大阪市 長居】

先週の日曜日の練習会のあと長居にある表記の店でラン友とランチをいただく。すぐ近くにある食べログ大阪ナンバーワンのタイトルホルダーである本店の「又三郎」は熟成肉のパイオニア的なお店で土日は半年先でなければ予約が取れない状態が続く。外国人富裕層の利用率も高く毎日4組くらいは外国人の客が来ると言っておられた。こちらのスタンド店はカウンタ−席があるのでひとりや少人数でおいしい肉をさくっといただきたいときにぴったりなので個人的にヘビーユースする店の一つ。

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ピカピカに光るショーケースには熟成された精肉や手作りされたお菓子などが並んでおりテイクアウトの客に大好評と言っておられた。外観も内装デザインもニューヨークのカフェのようなたたずまいで店主の荒井世津子氏の美意識の高さと審美眼にいつも敬服する。

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お店はカウンターとテーブル席で10席余のこじんまりした感じ。店の半分以上をオープンキッチンが占めるのがとても贅沢。お店の入り口には「ステーキスタンド又三郎は、大人が寛ぐ空間にしたいと思っております。誠に勝手ですが、小さなお子様を連れてのご飲食は又三郎本店をご利用くださいますようお願い申し上げます」という看板がかかる大人な店。

エントランス横にある巨大な熟成庫には大きな肉の塊が部位別にドライエイジングされている。界隈の熟成肉を看板に出している焼肉店では真空包装されたものを冷蔵に保存しウエットエイジングと称して営業されている店を良く見るがこちらの店と同じように扱われてしまうのはあまりにもかわいそうである。しかし客は心得たものでその辺りはきちんと理解した上で来店し本物を味わうために高額の対価を支払う。

この日は熟成肉が一部入ったハンバーグ(180グラム)のランチセット2800円と和牛サイコロステーキランチ2000円を所望する。どちらもランチの価格としては破格である。

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前菜盛り合わせ(写真は2人前)は生ハムとマスカット、カプレーゼ、自家製コンビーフ、熟成肉を使ったソーセージ、キノコのマリネなど。どれもこちらのお店のポリシーを感じるしっかりしたものばかり。

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白菜のスープはとても優しいお味。カラトリーはお約束のラギオール。お店は本店でパティシエも兼ねる高見シェフが切り盛りする。

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じゃがいものグラタンはグルニエールのチーズが入る。寒い季節にぴったり。こういった普通のものがとても美味しい。

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パンパンに膨れた美しいビジュアルのハンバーグは和牛ミンチの中に熟成肉の塊がゴロゴロ入って噛み締めると茶豆のような熟成香が口の中いっぱいに広がる。牛肉だけのハンバーグだけど思ったよりもあっさりした食感となっている。肉の滋味がしっかりと感じられてソースや薬味は不要なハイバランスで上質な仕上がりとなっている。

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サイコロステーキは黒毛和牛の様々な部位をアソートしたもの。界隈にある外国産や端肉ではないところがこちらのお店の矜持を感じるところである。和牛独特の甘い脂が噛み締めると口一杯に広がる。あまり多いポーションではないのに半分くらい食べるとお腹がいっぱいになってしまった。

サラダもドレッシングをきちんとトスして仕上げる。全く手抜きがないために提供時間がかかるのは玉にきずであるがそれは美味しいものを食す場合にはしょうがないことと理解すべし。食べログ評価では高得点のこちらの支店なんだけどオーナーは更なる進化を目指すと断言。この志が超繁盛店の秘訣なり・・・・

大阪市住吉区長居2-9-14
電話番号 06-7506-7826
月曜、木曜定休

大阪市 長居 焼肉レストラン

ラ・フェットひらまつ【大阪市 肥後橋】

中之島フェスティバルタワー37階にあるワンフロアに広がる表記のグランメゾンを訪問。今回は私が総理する30人くらいの団体での会食。パッケージとなった宴会用の9000円の献立をご提供いただく。(飲料込みで税別14000円)こちらはどのバンケットルームも景色が素晴しくこの日の夕刻は淡路島も彼方に見ることが出来た。

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持ち込みシャンパンで乾杯をして最初に小さな箱に入ったマカロンが登場。女性受けしそうな設えはさすが。見栄えだけでなく食してもかなり美味しかったのにビックリ。最初の一皿で6割以上の印象が決定するのでその辺りがしっかりと科学されていることが理解出来る。

そのあとは通年で提供されるグジェール(チーズを練り込んだ一口サイズのシュー)。小さなものであるが最初の一口には最適なものである。

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続いてスプーンに乗ったサーモンとサワークリームの取り合わせはかなり上質感があった。他の方はマグロ料理だったが私が苦手なのを知って代わりにツブ貝の冷菜をご提供いただく。

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「フォワグラのポワレとセップ茸のリゾット トリフの香りがしっかりついたソースペリグー」もこちらの定番料理というか宴会フレンチの鉄板料理。牛肉系のフォンにマディラ酒とみじん切りしたトリュフが入ったソースなんだけど泡状に仕立てているのでトリフの香りがよりしっかりと立つ。万人受けする上質感はとてもいい。

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中がムッチリとした自家製パンもかなり美味しかった。バターはいつものエシレ。LALの国際線でいつもいただく。酸味の効いた香り高いバターはどんなパンでも美味しくなる。

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52度で柔らかく蒸し焼きにした真鯛とハマグリのエスカルゴバター 付け合わせはポワロとクリームチーズを合わせたラビオリ。エマルションされた軽い酸味のあるあっさりとしたサフランソースもまずまずの仕上がり。

他の動物性タンパク質よりも融点が低い魚の脂分を出来るだけ逃がさないようにすることと身にダメージを与えないための調理法で最近界隈のレストランでこのようないただく機会も多い。以前いただいたときはイマイチだったけど今回は鯛の身がかなりしっとりして火入れと塩の加減も完璧であった

食事は総じて全体的に上品な仕上がりであらゆる年代層の方でも美味しくいただける工夫が随所にされているのはさすが。
ワインもすべてひらまつ直輸入のものらしくこの日はフローラルな感じのリュベロンの白とそれなりにボディもありながら飲みやすいコート・デュ・リュベロ。双方ともにはボディーもあり早飲み系だけどそれなりに美味しい。高価な味わいではないけどクセや嫌みのない、皆が美味しいと感じる上質な味わい。

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シャラン産の鴨肉の炭火焼に季節野菜と赤ワインのソース。これもよくある仕事であるが鴨肉に炭の香りがよく効いており下に敷かれたマッシュポテトとの相性もまずます。宴会料理にすると肉の質も含めレベルは高いと思われる。

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デセールは写真の通り。

ミニャルディーズは一口サイズでどれも美味しい。ホテルを含めいろんなところで団体での宴会フレンチをいただくことが多いけど、美味しさと上質感ではリッツカールトンとともにこちらが大阪では双璧であると思われる。

さらに特筆すべきはこの日のサービス責任者の義富綾乃氏の気配りと先を読む力、卓越したコミュニケーション能力に代表されるスタッフ力である。この部分は他のホテルやレストランを完全に凌駕していると確信して店を出る。

北区中之島2−3−12
中之島フェスティバルタワー37階。

大阪市 肥後橋 フレンチ

トミーパート2【大阪府 堺市】

2年ぶりに堺にある表記の店を訪問する。食べログや様々なブロガーの宣伝でいつも大行列になり駐車場もないために少し脚が遠のいていたが近辺を通った際に久しぶりに立ち寄ってみる。店は阪神高速15号堺線の高架脇の側道沿いに在る誓源寺という寺の隣。近くのコインパーキングの場所は店の前に掲示。 通い出してヘビーユースしていた3年前の食べログで堺地域でベストレストランに選ばれ大ブレークする。

久しぶりに訪問する店は昔と同様古びた昭和の喫茶店のような外観。店内は普通に寂れている。カウンタ−席とテーブルで15席くらい。でもこの日も客だらけ・・・高齢のおじさん2人で基本は切り盛り。顔は全く似ていないが兄弟と昔に聞いたことがある。

以前から比べてメニュー数も減りすべて200円程度の値上げをされていた。これも世の流れで仕方がない・・・
昔はAランチ、Bランチ、Mのランチ等があったが今はEランチ(海老フライ、クリームコロッケ、一口カツ、オムライス又はカレーライス)1300円とデラックスランチ(一口ヘレ、魚フライ、ミンチカツ、トンテキ)1200円の2ラインとなっている。

この日は迷わずオムライス入りのEランチを所望する。

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しばらくしていつものように吉本新喜劇に出てくる食堂の親父のような方が「ごめんな、おまっとうさん~」と言いながら持ってこられる。。この親父が看板おじさん。。。初めての客でも「まいど~」「兄さん久しぶりやなー」「姉さんどこから来たんや〜」「岸和田から来てくれる客多いねん」と言って友達のように話しかける。。。

白い皿の上に山のように盛り込まれたEセットは

・オムライス(カレーソースとケチャップをベースにした酸味のあるシャバシャバソースの合い掛け)卵は薄焼きだがトロトロしてかなり美味しい。昔は豚肉の塊が入っていたが今はなし。

・一口カツ(オムライスと共通のデミソース)はかなり柔らかい。サクサクしてボリュームたっぷりで食べ応えあり。

・クリームコロッケはべシャメルソースがベースだけどじゃがいも(マッシュポテト)も入っているのか以前とは味わいが異なっていた。

・エビフライは叩きまくって平らになったエビが鎮座。しっかりと揚げられていて海老の風味が感じられないのも味わいのうち。緑色(パセリではなく多分青のりを使用)の酸味のあるマヨソース。

・付け合せがレタス、キャベツ、ポテサラ。これだけでも山盛り。ポテトは昔はリンゴ酢で味つけていたが今は簡略化。忙し過ぎていろんなことに手が廻らないと推察。これに若布やもやしとかがいっぱい入った味噌汁がつく。

完食したらお腹がパンパン。何を食しても美味しいが惜しむらくは時分時は入店しにくいことと駐車場(コインパーキング)が遠いこと。
帰るときにはご兄弟2人ともに目を見ながらもうええやろと思うくらい「ありがとう〜な〜」「おおきに〜!」「いつもすんまへ〜ん!」を何度も言われる。来てくれてありがとうという気持ちがしっかりと伝わる。これだけでも又来ようと思う。

堺市堺区南庄町1丁1-4
072-229-9452
11:30~15:30 17:00~22:00
月曜休み

大阪府 堺市 洋食