麺匠 たか松【大阪市 西天満】

北新地の御堂筋を挟んだところにあるつけ麺店を訪問。京都に本店があると聞き及ぶ。店内の自販機で食券を買ってカウンターに座る。この日はデフォルトのつけ麺寧215gを所望する。

店内はL字カウンターと奥に4人テーブル席が一つ。

「当店の麺は長野県産小麦を石臼で挽いた全粒粉を混ぜ込んで作った、他店では味わえない小麦の風味がたっぷりの特製麺です。
日本蕎麦のような褐色の麺はやや細めに切り出し、つるつるとした喉ごしと、ざらざらとした舌触りが上品でありながらも、どこかクセになる食感を持たせられるようブレンドしました。
全粒粉は小麦の表皮、胚芽、胚乳を含めてすべて粉にするため、ビタミンやミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどが多分に含まれ、脂肪が蓄積しづらいとされています。
そういった意味では、美味しさだけではなく、美容と健康にも良い健康食といえるでしょう。」(公式HPより。)

着丼したつけ麺はビジュアルがとても美しい。 HPにあるように麺は少し茶色っぽい全粒粉入りの細ストレート。小皿には〝刻み玉葱〟〝メンマ〟〝すだち〟が添えられる。

一口目は麺をそのままいただく。食感は蕎麦のよう。小麦の香りもしてつるんとした喉越しもとてもいい。

さらりとしたスープは口当たりよく鶏の旨味がしっかり感じられ後から魚介の香りが追いかけて来る感じ。途中で玉ねぎを投入すると味にキレが出る。スープの中には角切りのチャーシューがゴロゴロ入る。黒七味も味に変化が出てとてもいい。

スープ割は卓上にあるポットでセルフ。スープ割りにあおさ海苔と黒胡椒を入れると格別な味わい。よく考えられていると感心する。

最後まで飽きずに美味しく頂けた。普段はつけ麺ってあまりいただかないんだけどこちらのお店はまた伺いたいと思いました。

大阪市北区西天満2-7-19

 定休日 年末年始

 11:00~23:00

大阪市 西天満 麺料理

高麗橋 桜花【大阪市 肥後橋】

肥後橋にある表記の和食店をお盆に訪問する。場所は地下鉄四つ橋線の肥後橋駅の6番出口から徒歩数分。L字型のカウンター8席とテーブル席が4卓。ご主人と奥様と女性調理師の3名で切り盛り。

メニューは夜は6000円と8000円の月替わりおまかせコース。。
日本酒をはじめとしたドリンクメニューも充実。前回はアラカルトをいただいたので8000円のコース料理を所望する。

まずは箕面樽生ビールで乾杯する。
ほんのり桃の香りがするけど甘味は控えめなピーチ生ビール。

前菜は鱧の皮と浪速の伝統野菜の玉造黒門越瓜の和え物、海藤花(タコの卵)の旨煮、瓢箪の漬物、鬼灯に模した卵黄の味噌漬け、栄螺の旨煮・・・これだけでお酒をがぶ飲みできそう。。どれも丁寧な仕事が施されている。

お造りは放血神経締めをした熟成感のある鱸と縞鰺のお腹部分。どちらも秀逸なり。。仕事の施された酢味噌、塩、ポン酢で供される。

お造りには生原酒のアイスブレイカーをロックで合わせる。

この店が懇意にされておられる河内鴨で有名なツムラの合鴨がお造りで供される。鴨ロース、ささ身、ずり、レバーなど。。新鮮なので臭みや癖は全くない。

鴨肉をミンチにして表面だけ火入れしたタルタルステーキも秀逸。

煮物椀は鱧と卵を寄せて豆腐にしたものと軽く炙ったばちこ。青みは火入れしたレタスで吸い口は青柚子。出汁の味はしっかりつけていて大阪ならではの喰いの仕事が光る逸品。

ここでガトーショコラが出てきたと思ったら鮎の松風とのこと。焼き込んだ鮎の身をほぐしてミンチにして寄せ固めたもの。口にすると鮎の旨味と香ばしさが口いっぱいに広がってまさに鮎を食べているよう。頭の部分や骨の部分のエキスも入っていて色々な部位の味が味蕾に蘇る。

これは初めていただいたこの店ならではのスペシャリティで大感激。あしらえの香りの相乗効果を生む西瓜も出会いものである。いちじくの田楽も面白い。

炊き合わせは柔らかくこっくりと炊き込んだ蛸と黒皮南京、小芋、ササゲの組み合わせ。焼酎がとてもよくすすむ。。

一見何かわからないんだけど生の鮑をおろし金ですりおろして出汁と合わせた昔ながらの古い仕事を再現。海鼠腸が底に射込まれていてなんとも言えない香ばしい美味しいなあ〜と思う逸品。

骨切りをして皮目を炙った鱧と松茸ハス芋、紅蓼、梅肉を重ねて卵豆腐のソースを敷いたもの。。これも斬新的だけどしんみりとした味加減の腕の良さが良くわかる逸品。。鱧と松茸の煮物椀を再構築した骨太の料理。

食事は茶蕎麦となめこおろし・・・・これもかなりのボリュームでお腹いっぱい。

甘味は抹茶アイス。。。さっぱりしてとてもいい。

細部に至るまで細やかな気配りがあってお腹も心も大満足。。ご主人から色々なお話を聞かせていただいてとても楽しい時間を過ごすことができました。

*女性板前さんが沢口靖子さんそっくりなのにびっくり。。一見の価値あり・・

大阪市中央区高麗橋4-5-13
06-6201-0223
営業時間:11:30-14:00 8:00-23:00
定休日:日・祝

大阪市 肥後橋 和食

ちく満【大阪府 堺市】

お盆に母親と父の墓参りをした後で表記のそば店を訪問。生前父親が好きな店でよく一緒に連れて行ってもらった子供心の記憶がある。ちなみに創業は1695年という驚くべき老舗。

建物の外観は蕎麦屋というよりは何かの工場のよう。大きな座敷が1階と2階にある。その横の厨房では若い職人さんが一心不乱に蕎麦を湯掻いている。食べ物メニューはせいろそばのみ。小さなちゃぶ台を囲んで客全員が蕎麦を食している姿は壮観なり。

初回注文時は1斤(いっきん)もしくは1斤半のみで、2斤以上食べたい場合はお代わりをする。この日はせいろそば1.5斤1000円を所望する。1斤と1斤半の違いは普通と大盛りの差。

しばらくしたら湯気の立つせいろに入ったそばが到着。全卵がついているのが特徴的。薬味と熱々の汁でいただく、小麦粉の割合がとても多くてそれをこれでもかというくらいしっかり湯掻いているので蕎麦の歯ごたえやコシは全く無くふわふわの食感。

界隈にある普通の蕎麦とは全く異なる食感と味。最後の蕎麦湯がなんとも言えず美味しい。客観的にみるとどうってことのない蕎麦なんだけどたまにどうしても食べたくなる大阪ならではの懐かしい味。父親を偲びながらのいい御斎になりました。

堺市堺区宿院町西1-1-16
TEL:072-232-0093

<p><a href=”https://tabelog.com/osaka/A2705/A270501/27003013/?tb_id=tabelog_19c853eb208da9eefbd24698b7d5b806cb2d6213″>ちく満</a> (<a href=”https://tabelog.com/rstLst/soba/”>そば(蕎麦)</a> / <a href=”https://tabelog.com/osaka/A2705/A270501/R4904/rstLst/”>宿院駅</a>、<a href=”https://tabelog.com/osaka/A2705/A270501/R6491/rstLst/”>寺地町駅</a>、<a href=”https://tabelog.com/osaka/A2705/A270501/R1735/rstLst/”>大小路駅</a>)
<br />昼総合点<span style=”color: #FFD700;”>★★★</span><span style=”color: #A9A9A9;”>☆☆</span> 3.0
</p>

 

 

 

大阪府 堺市 蕎麦