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5月雑記

丸亀製麺の「牛とろ玉うどん」はここ最近の「よく出来ているなあ」と思う商品。牛肉を注文後に客の目の前でかえしで甘辛く炊き込んで温泉卵ととろろをぶっかけて頂く。肉のクオリティーはかなり低いけどビジュアルと出来立て感がそれを大きく凌駕する。刻み葱やおろし生姜もカット野菜を使っておらず、どこに手間とお金をかけるかをしっかりと判っていおられるところに敬服。

北新地の海皇で固焼きそば1000円のランチ。見本の写真と違って海鮮の具が入っていなかった・・・(涙)

友人宅で新鮮な北海道産の甘エビと泉州のタコ、舞鶴の鳥貝をアテに日本酒を楽しむ。こういうのが一番贅沢・・・

仙台駅の牛タン通りで頂いた伊達の牛タン。芯タンと呼ばれる部位らしいけど肉自身が旨味が強くて香ばしくて均一なパキパキした歯触りもあって大阪で食べる牛タンと異なるのがいつも不思議。メニューの一部に結着肉を使用したりしていると書いてあったが。人工的に美味しさを作り出しているという事なのでしょうか・・・しかしながら土産屋含めて凄い販売量でした。。

自宅近くの帝塚山にある老舗うどん店の「いし井」さんの冷やし中華風細うどん。キムチや夏野菜がたくさん入って暑気払いにぴったり。

父親の墓参りに行く途中で訪問した大正15年創業の美々卯堺店。休日は午前11時過ぎには満席になる。どのメニューを頂いても上質でお得感があり。。この日はいつも頂く「かやく蕎麦1200円」麺線の整った蕎麦の上には蓬麩、湯葉、鶏肉、小芋、人参、椎茸、薄い豆が綺麗に盛り込まれていてご馳走感満載。宗田節がしっかりと効いていて旨味とコクのある出汁が口によく合う。推定65才くらいの店長の顔が恐過ぎていつも笑ってしまう。。

父の3回忌を私どもの住之江にある和食料理店「懐石料理徳 住之江本店」で行なう。この日は5400円(税込)のコースをいただく。

信楽の器に入った先付けは薄い豆を裏ごしして吉野葛で固めたうすい豆腐。あしらえに生湯葉、叩き車海老。山葵と生醤油のジュレで頂く。お造りは脂の良く乗った泉州産の平目と旬のあいなめ。あしらえは防風と蓮芋。連休中だったけどいい魚を仕入れてくれた。

煮物椀は泉州産の鯛を使った糝薯。新蓴菜と金時草と木の芽。実にいい仕事・・・。八寸はホタルイカのしぐれ煮、蛤の巻繊焼き・鯛の身で作った鯛煎餅、稚鮎の南蛮漬け、烏賊の磯辺焼き、柏の葉で包んだ鰆の一口寿司と蓬麩を合わせたもの、村雨玉子。。どれも手間ひまかかったものばかり。。。

強肴は但馬牛のイチボ部分を使った和風のローストビーフ。前日から野菜と醤油ベースのタレに漬け込む。赤身肉だけど小さなサシが入っていて噛めば甘い脂がじゅっと染み出る。あしらえは水茄子の昆布締め、長芋素揚げ、青唐胡麻和え。留肴は鱧湯びきと帆立貝柱の炙り。5月の鱧は脂が乗り切っていない為に鱧本来の繊細な味と香りがよくわかる。袱紗胡瓜とプチトマトの甘酢漬け、新若布が添えられる。

食事は新蓮根と生姜のご飯。留椀は蜆と豆腐と洗い葱の合わせ味噌仕立て。水菓子は名残の林檎のワイン煮、苺。。。かなり美味しかったです・・・

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うなぎ料理 う玄武【大阪府 堺市】

母親と墓参りの帰りに訪問。いつもは墓の近くの美々卯に行くんだけどたまには鰻でも一緒に食べようとの事でこちらに決定する。お店はチンチン電車の寺地町の駅前。私が子供の頃から営業していた記憶がある。現在は改装されてこじゃれた古民家風の感じになっている。テーブル席と座敷があり全部で40席くらいであろうか。一番安いものが鰻丼で税別1400円。上鰻丼に肝吸いと漬け物がついたものが税別1800円。鰻会席7000円というものまであってメニューは豊富。

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HPを見ると昭和47年から続く関西焼きの老舗で中央区にも支店があるらしい。愛知県の一色産の上質な鰻を使用して腹開きで地焼きで提供・・・と書かれている。この日は上鰻丼を所望する。注文したら5分くらいで着丼。吉野家並のスピードにビックリ。先にたくさん焼いていて注文ごとに温めているのだと推測される。

上鰻丼なんだけどどこが上なのかは最後まで判らず。しかし鰻はかなり肉厚。箸を入れるとかなり固い。ここまで身の締まったものは久しぶりである。何度も塗り重ねたタレは強烈に甘甘辛い。脂ののりも感じない・・・天然ものであろうか・・・一夜干しではない・・・ご飯は固め・・・たっぷりかかった濃いタレがパンチありすぎなのでご飯もかなり重たい。

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どういうわけか丼を食べ終わりかけに出てきた塩分控えめの吸い物(肝吸いに変更したら350円追加)と小さな鰻が2切れ入ったキャベツサラダが両方ともさっぱりして丼の口直しにちょうどいい。特別印象に残るものではないが40年以上続くという事は価格以上の価値を多くの客が感じて共感しているという事であろう。

もう少し鰻の勉強しなければならないと内省する正月の昼下がり・・・

大阪府堺市堺区寺地町東1丁1-32

大阪府 堺市

道頓堀 今井【大阪市 難波】 【大阪市 日本橋】

某会会合にて道頓堀の老舗店を訪問。外国人観光客でごった返す道頓堀でひっそりと佇むお店なんだけどよく見れば8階建てのビルになっていて1・2階は椅子席で3・4階は座敷となっている。

この日はうどん寄せ鍋コース4350円を所望する。

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突き出しは鯛の昆布締め。細作りにして煎り酒をかけたものなんだけど塩が強過ぎてかなり微妙。。

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「うどんすき」というのは「美々卯」さんの登録商標なのでこちらのお店ではうどん寄せ鍋と呼ばれる。しっかりとした食感の鶏肉(これは上質でした)、冷凍の車海老、ホタテ貝柱、身の分厚い焼き穴子、湯葉、粟麩、焼き豆腐、冬瓜、人参、甘く味を付けた椎茸など・・・・

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うどんはあまりエッジの立っていないモッチリした食感のもの。讃岐うどん店のような打ち立て感はないが普通に美味しい。丸亀製麺が世の中のうどんの味のデフォルトになっているために世の中のうどん店はかなり厳しい状況にあるといつも思う。

有名な出汁は北海道産の天然昆布と九州産のさば節とうるめ節を使用とのこと。化学調味料不使用なんだけど味にコクとまとまりがない感がどうしてもする。良く言えば上品な薄味。

IHクッキングヒ―ターに土鍋を乗せていただくんだけど煮込むとうどんが柔やわになってかなり残念。人それぞれの好みだと思うが個人的には美々卯さんと比べるとうどんのみならず具材の品質と構成、出汁の完成度はかなり劣る気がする。

ドリンクメニューで生ビールがないのは残念。老舗の矜持であろうか・・・・

店員さんの教育も美々卯さんとは横綱と十両くらいの差を感じる。いろいろな意味でいい勉強になりました。

大阪市中央区道頓堀1丁目7番22号

道頓堀 今井 本店うどん / 大阪難波駅日本橋駅近鉄日本橋駅

夜総合点★★☆☆☆ 2.7

大阪市 難波大阪市 日本橋 麺料理