母親と墓参りの帰りに訪問。いつもは墓の近くの美々卯に行くんだけどたまには鰻でも一緒に食べようとの事でこちらに決定する。お店はチンチン電車の寺地町の駅前。私が子供の頃から営業していた記憶がある。現在は改装されてこじゃれた古民家風の感じになっている。テーブル席と座敷があり全部で40席くらいであろうか。一番安いものが鰻丼で税別1400円。上鰻丼に肝吸いと漬け物がついたものが税別1800円。鰻会席7000円というものまであってメニューは豊富。
HPを見ると昭和47年から続く関西焼きの老舗で中央区にも支店があるらしい。愛知県の一色産の上質な鰻を使用して腹開きで地焼きで提供・・・と書かれている。この日は上鰻丼を所望する。注文したら5分くらいで着丼。吉野家並のスピードにビックリ。先にたくさん焼いていて注文ごとに温めているのだと推測される。
上鰻丼なんだけどどこが上なのかは最後まで判らず。しかし鰻はかなり肉厚。箸を入れるとかなり固い。ここまで身の締まったものは久しぶりである。何度も塗り重ねたタレは強烈に甘甘辛い。脂ののりも感じない・・・天然ものであろうか・・・一夜干しではない・・・ご飯は固め・・・たっぷりかかった濃いタレがパンチありすぎなのでご飯もかなり重たい。
どういうわけか丼を食べ終わりかけに出てきた塩分控えめの吸い物(肝吸いに変更したら350円追加)と小さな鰻が2切れ入ったキャベツサラダが両方ともさっぱりして丼の口直しにちょうどいい。特別印象に残るものではないが40年以上続くという事は価格以上の価値を多くの客が感じて共感しているという事であろう。
もう少し鰻の勉強しなければならないと内省する正月の昼下がり・・・
大阪府堺市堺区寺地町東1丁1-32