中央区の新町方面で得意先様の新年の挨拶の帰りに表記のお店を訪問する。店名がツボに入り駐車場に車を停めて即入店。お店はカフェのような明るい造りでビビッドカラーの椅子が白い壁のアクセントになっている。ソムリエバッチをつけた若いシェフが一人で調理される。
メニューブックを見るとパスタは乾麺と手打ち麺に分けられていてメニューかと思えばたくさんあるパスタの種類の説明書となっている。お店の入り口には製麺機が置かれていてなかなかの尖りよう。トリフィエ、キットリ、オリエキッテなど初めてきく名前のものも多い。粉の配合もすべて異なる。夜のパスタは麺の種類だけで16種類。。
それら異なるパスタと相性のいい具材とソースの組み合わせはメニューを見るとまるでリストランテそのもの。昼は数種類のパスタコース。夜はこだわりのパスタや前菜でワインを飲むという趣向。
牡蠣と菜の花のスパゲッティのアーリオオーリオペペロンチーノ、牛タン赤ワイン煮のパッパルデッレ、インカの目覚めのニョッキ黒トリュフのせのおもてなしコースで2700円。ワインを2杯飲んで5000円くらい。ワンコイングラスもたくさんある。このメニューだけでこちらのお店の実力の凄さが窺い知れる。
お昼はミニサラダとパンとコーヒーがついたコースが950円とリーズナブル。その他前菜やデザートがついたものがあるがいずれもお手頃価格。
ホールの女性にお勧めを聞くとフォワグラと栗のタリアッテほんのり甘い玉ねぎソース1850円とのこと。その他にもオマール海老を使ったパスタも2000円。どのメニューも素材の組み合わせの妙を感じる。ワインを飲まずにいられなくなりそうだったのでこの辺りは次回のお楽しみにする。
定番のモノ以外に日替わりで2種類のパスタを選べるようになっているのでこの日はチキンと下仁田葱のタリオーリポモドーロ花山椒の香りを所望する。パンは自家製のフォッカッチャでリベイクされたもの。オイリーでローズマリーの香りがしてサクサクしてとっても美味しい。
この日はサラダではなくミネストローネが出る。寒い日なのでありがたい。
パスタ登場。。。チキンと葱がタリオリーニ(薄切り)されたものをポモドーロ(トマトソース)とあわせたもの。麺がとにかく美味しすぎる。見ればイタリア最大手の「バリラ」のもの。ディチコよりも水分の吸い込みが少ないためにツルツルした感じがする。ソースの塩加減も完璧。パスタ屋の味ではなくリストランテの前菜の趣を感じる。
イタリアではこのパスタをオイルで乳化させずに食べさせるリストランテもあると聞いたことがある。茹で加減もポモドーロとあうようにしっかりめで日本のカレーうどんのような感じ。 無言でどんどん食べすすむ。パスタって普段食べる習慣がないんだけど繊細な味の組み合わせが絶妙でうんうんとうなずきながら一気に完食してしまう。
このようなパステリア という業態が大阪にも到来したということにも驚きながらあらためてこの店でパスタの勉強をして見たいと思った。次回はディナータイムに訪問します・・・
大阪市西区新町1−2−8
06-6538-1025
麺匠 パスタバカ一代 (パスタ / 四ツ橋駅、西大橋駅、心斎橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5