お料理 雨ニモマケズ *西天満のビブグルマン料理店【大阪市 淀屋橋】

西天満の表記の店を友人と訪問。梅新東交差点近く老松通りの路地裏に位置する隠れ屋のようなお店。こちらのご主人は日本酒の卸、小売でで有名な「やまなか酒の店」でずっと修行をされて5年前にこの地で独立されたとのこと。

天井の高いお店の1階は6席のカウンターのみ2階は6席の個室となっている。料理は 4400円、6600円の2つのコースの完全予約制。今回は6600円のコースをいただく。目の前には食中酒を中心とする全国の日本酒40種くらいが説明文と共に記されたメニューが添えられる。

先付けは沖縄のもずく酢。炊いた粒貝とフルーツトマト、スナップエンドウが添えられる。暑気払いにちょうどいい。

刺身は皮目を炙った金目鯛と塩でいただく平目。使用している器にもこだわりあり。

椀ものは豚しゃぶ仕立てで焼き茄子が添えられる。日本酒によく合う仕立てとなっている。

焼肴は銀鮭を幽庵焼きにしたものと鶏松風とズッキーニ。甘辛い味付けが純米酒にとてもよく合う。

熊本県産スイートとうもろこしのかき揚げ。シンプルだけど美味しい。

宮崎牛かめのこ部分のロースト。塩と生黒胡椒が添えられる。低温調理で仕上げたといっておられた。

米粉と秋鹿酒粕を使った自家製パンと豚肉のリエット。香りも良くて芳醇。噛むほど旨味が染み出してくる。

最後は三輪素麺のにゅうめんの冷やかけ。白髭という細くてコシのある素麺を使用。

デザートのジェラートと焼き菓子も自家製。

お土産にミニクッキーをいただいた。

お酒は種類が大量にあるのでおまかせのペアリングでお願いした。どれもドンピシャのマリアージュでご主人のお目の高さに敬服する。料理はどれも美味しく丁寧に作られていて価格を考えると非常にお得にいい時間を過ごすことができました。日本酒が好きな方には特におすすめです。

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大阪市北区西天満4丁目10-17
06-6809-7180

大阪市 淀屋橋 和食

喜幸(きいこ)6月 *京都の老舗小料理店

京都の表記の店を久しぶりに友人と訪問。四条河原町交差点から徒歩1分。創業76年の豆腐と川魚がメインの小料理屋で観光客やインバウンドは来ない年配の常連が多い渋店。店の隣では兄弟が家業である豆腐屋を営んでいる。店内はL字カウンター10席のみ。今回は開店と同時に入店。鮎がたくさん泳ぐ水槽の前の席に案内いただく。

お店は女性2人で切り盛り。先代のご主人はお亡くなりになっていて割烹着を着た娘さんが料理を担当。

店の入口に掛けられているサイン色紙は梅原猛、緒形拳、長嶋茂雄、開高健など。開高健の色紙は「この店はいい雲古の出るものを食べさせてくれます 保証します」と書かれてあった。店は静かな感じでお酒や料理を楽しまれている。

最初によく冷えた瓶ビールとお通しのおばんさいを3種類。おからと青豆の汲み上げ豆腐と辛子酢味噌が上品なてっぱい(写真なし)。甘みを感じる豆腐はほんのり温かくて口溶けがとてもいい。唐辛子の焼いたものも夏らしい逸品でお酒がよくすすむ。

小芋の煮物は甘味を抑えた白味噌仕立て。こういうものが美味しいと感じる年齢になったことを実感する。

北海道産のシャコの酢の物。この日は雄を使用。

水槽で泳ぐ天然鮎は京都の綾部の川で獲れたもの。今はサイズは小さいけど10月まで供されるとのこと。鮎の背越しをいただくのも久しぶり。

綺麗に焼き込んだ鮎は頭から齧り付く。天然鮎特有の身質と味わいに大満足。蓼酢は賀茂川の土手に自生しているものを使用。それをすり鉢で目の前で擦り、酢を加えて作る鮮烈な味わい。

秋から冬の期間は川魚の「はや」を女将産自ら鴨川に行って投網で獲って料理されるとのこと。先代の時代から漁業権をもっておられると聞き及ぶ。

この日いただいたのは京都の冷酒5種類
・神滴しぼりたて
・美しい鴨川
・城陽純米吟醸
・桃の滴純米吟醸
・桃の滴しぼりたて原酒

時間が止まっているかと思うくらいゆっくりと時間の流れる大人の雰囲気のお店でとてもいい時間を過ごすことができました。

食後は近くの雑居ビルにある「Barきさらぎ」で一休み。中島みゆきの曲のみをかけ続けておられるフリークの店で全国からファンが集まる。リクエストで1975年のデビュー前の「時代」を聴きながらウイスキーをいただく

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京都市下京区船頭町202
075-351-7856
17:00~22:00
月火休

和食居酒屋 京都市

讃岐うどん 今雪 *扇町の人気うどん店【大阪市 扇町/天満】

扇町公園のすぐ近くにある表記のうどん店を訪問。扇町駅から徒歩3分。界隈にコインパーキングあり。香川県出身の店主が、幼少期より食べてきた本物の讃岐うどんを、湯がきたて揚げたてで提供するというコンセプト。

こだわりが色々あってHPを見ると「小麦粉はASW(オーストラリアン・スタンダード・ホワイト)と呼ばれるオーストラリア産の小麦の一等粉を使用」「水は高機能な特殊フィルターで濾過した軟水を麺、ダシ共に使用」「塩ニガリを含んだ天然塩を使用」「かけ出汁に伊吹島いりこ、さば節、利尻昆布を使用」などが記載されていた。

今回はご主人おすすめのカレーうどんと卵かけご飯のセット1250円を注文麺の量は300グラム、450グラム、600グラムと3種類から選べて価格は同じ。

しばらくして着丼。どちらかと言えば出汁が主張している感じ。スパイス感はそれなり。出汁の粘度は低め。透明の麺はやや細めで出汁とよく絡む。

かしわ天は胸肉を使用でパサつきあり。出汁にミンチのような肉のかけらが浮かぶ。
玉子かけご飯にも天かすが少々。昼時は店内満席。。ごちそうさまでした。

お店のHPはこちら

大阪市北区神山町3−10
06-6316-0826
11:30〜14:30/18:00〜21:00

大阪市 扇町/天満 麺料理