銀座久兵衛 銀座本店

東京出張で晩御飯は減量・糖質制限中だけど知人と表記の店を訪問。1935年創業でオバマ大統領と安倍総理も訪れた言わずと知れた超有名店。お店は5階建てのビル一棟すべてがお鮨屋さんというかなり大規模なお店。

握り職人も十数人いると言っていた。さらに別館など付近に系列店が何店舗もある。今回は5階のカウンター席に案内いただく。

最初に生の白魚登場。これは生姜醤油でいただく。続いて湯がきたての鱈の白子、カンパチとヒラメの昆布締めの刺身、穴子の骨の唐揚げとカレイの皮の素揚げと続く。どれも特にどおってことはないけど素材的にはとてもいい。

続いてとても甘い白ミル貝。平貝の磯辺焼き、鯵の薄造りと続く。鰊の炊き合わせ、ゲソの醤油焼き、ミル貝のヒモ部分の焼き物など。

寿司はアマダイの昆布〆、コハダ、煮アワビ、生茹での車海老、塩でいただく煮ハマグリ、ふわふわの名物の穴子は少し泥臭さを感じて残念。この他にも昭和16年に久兵衛の初代店主の頃に考案されたと言われる雲丹の軍艦巻きなどもいただく。

総じて王道を行くシャリとにぎり。大阪のいろいろなお店を食べているとほぼお任せでシャリは「赤酢」を使っていたり、握りでも工夫を凝らしたものが多いけどこちらはお好みで食べたいものだけ食べることができる万能なお店。支払いは一人35000円。ひえ〜!!

東京都中央区銀座8-7-6
03-3571-6523

銀座 久兵衛 銀座本店寿司 / 新橋駅銀座駅内幸町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

寿司 関東地区

G.L.B(グリーンライフビギニング)

個人的な理由で23日までほぼ絶食を強いられていてブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。四ツ橋駅徒歩5分の場所にあるチョップドサラダの専門店を訪問。大阪ではまだまだ認知されていないチョップドサラダの専門店。

チョップドというのは切る、刻むという意味でメッザルーナ(チョップドサラダ用ナイフ)で刻んでスプーンで食べるので副菜ではなく主菜として楽しめるとのこと。

店内は清潔感のある白壁とたくさんの観葉植物で女性受けしそうな雰囲気。カウンター席も多く、ひとりさまでも入りやすい。奥にはソファ席があり、数人でゆったりとくつろぐこともできる。

こちらのお店のメニューはすべて女性の名前が付けられている。ケイト、ジャスミン、クレア、オードリー、アンジェ、シオリ、ナタリー、ジェシカなど・・・・日本人の名前はなかった・・・

ケイトは看板商品のオリジナルサラダでオリジナルのベース野菜に、タマゴ、ブロッコリー、トマト、オリーブ、パルメザンチーズ、アボカド、枝豆入り。

ジャスミンはエビパクチーサラダ、クレアはチキンアップルサラダ、オードリーは生ハムメロンサラダ、アンジェはローストビーフサラダ、
シオリはビーガンサラダ、ナタリーはサーモンチーズサラダ、ジェシカはコンビーフポテトサラダとなっていて大きさはレギュラーとミドルが選べる。また、サラダ以外にもスープやサンド系のメニューもいくつかある。

チョップドサラダ専門店ということで注文後は目の前でチョップしてくれる。今回はカスタムメイドでお願いする。。

基本のオリジナルベース野菜にアボガド、クレソン、玉子、ダブルチキン、オリーブ、カシューナッツ、カッテージチーズ、ブロッコリーに塩オリーブオイルをかけたものを所望。好きなものをチョイスしたら値段は1600円なり。。。しかしながらボリューム満点でサラダなのにお腹いっぱい。。ごちそうさまでした・・・

大阪市西区北堀江1-9-15オーシャンズビル1F
9:00〜18:00
定休日なし

 

G.L.Bサラダ / 四ツ橋駅西大橋駅心斎橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

未分類

高台寺 和久傳

ずわい蟹が解禁になったので京都の表記の店に友人と蟹懐石をいただきに訪問する。京都を代表するこちらの店で修行された料理人さんがたくさんの有名繁盛店を作られているため日本料理会の東大と呼ばれている。

私の知っている京都の店だけでも「緒方」「京天神野口」「木山」「祇園丸山」「祇園ろはん」「燕」「ごだん宮ざわ」「はしたて」「ふじやま」など・・・実際はこの数倍の方々が色々な場所で独立開業されていると聞き及ぶ。

こちらの店の歴史は明治3年に丹後峰山町に和久屋傳衛門が始めた旅館が和久傳の始まりと担当の料理人さんが言っておられた。こちらの本店以外にも京都に数店舗ありそちらはすべて何度か伺ったことはあるけどこちらの本店は初めての訪問。

食事まで時間があったので高台寺で夜間拝観をしてから店に向かう。場所は高台寺の下の塔頭の圓徳院の並び、多くの高級料亭が並ぶ円山公園の南側に位置する。

到着すると仲居さんが3人店の外でお出迎え。。昭和27年築の独特の存在感のある建物は日本舞踏の家元の住居だったという数寄屋造り。

お店に入ると足が楽な個室の掘りごたつ式のカウンター席にご案内いただく。この時期の料理はデフォルトのものと別に焼き蟹コースと蟹会席コース(共に66000円)がある。今回は蟹懐石コースを所望。

座付は松の実の入った白湯の様なもの。。お腹を温めると胃の調子が良くなる。

最初に一献。生竹を使った器に入れられた名物の丹後の酒。創業からあるらしい。独特の竹の香りとすっきりした飾り気のない味わい。

今年の初物の香箱蟹。。外子と中に内子、酢ゼリーが鋳込まれている。

2皿目は丹波牛のカツレツ。衣は柿の種を使用。脂分と旨みが詰まった鮮烈な味わい。

かなり大粒の揚げ銀杏。。

本日使用の蟹のプレゼンテーション。1.2キロサイズの活の巨大な間人蟹(たいざがに)。特別なコネクションで産地から直接仕入れているらしい。

煮物椀は10月末に解禁になった猪の肉でとった出汁を使った沢煮仕立て。野趣あふれるビジュアルだけど肉は入っておらず味わいはとても上品。

お造りは昆布締にした河豚の炙り。酸味の効いた柑橘のジュレと一緒にいただく。コリコリの食感がとてもいい。

ここで職人さんが登場して真ん中の囲炉裏にビジュアルも美しい形の揃ったまん丸の備長炭を組み始める。

調理場で先ほどの蟹を解体して丁寧に焼き上げるという趣向。

若き料理人さんが備長炭を使って熾火でじっくりと焼き上げる。部屋を満たす独特の蟹の香りがなんとも言えない。この時期は店のすべての部屋で蟹を焼いていると言っておられた。

蟹は一番太い脚部分から供される。最初は半生状態で、続いて少し強めの火入れで味の異なりを楽しむ。日本酒との相性は抜群なり。。

焼き蟹の殻をよく焼き込んで上から熱燗を注いだもの。ヒレ酒の様な感じで蟹の風味が日本酒に溶け込んで自分が蟹になった気分になる。

続いて蟹味噌の入った巨大な頭部分の殻が登場。時間をかけてじっくりと火入れをする。

中身は蟹味噌と日本酒と少しの醤油だけを火入れしたもの。濃厚なポタージュスープの様な深い味わい。

一見ありがちな料理なんだけどどこにもない突き抜けた美味しさ。。同席した客が「暴力的な美味しさですね」と語っていた。

一口残してもう一度日本酒を注いで次は完全な甲羅酒。香ばしくて美味しくて頭の箍が外れそうになる。

追加料理の蒸し蟹と蟹味噌。繊維も細かくて身がとても甘い・・・・

口直しの芹とほうれん草の胡麻よごし。。こういったちょっとしたものがとても美味しい。胡麻も煎りたて・・・

目の前で時間をかけて焼き上げる和久傳名物の巨大な唐墨餅。唐墨は10月に仕込んだものらしい。雅な京料理とはかけ離れているが美味しさと品の良さは突き抜けている。唐墨の濃厚だけど控えめな塩分とさっぱりした餅の相性がとてもいい。これぞ至福の味わい。餅は今朝ついたものらしい。

大人のげんこつサイズの島根産の巨大赤貝の殻の中にはたいらぎ貝と赤貝の酢の物。貝の美味しさはともかくパンチのある辛味のある酢味噌の味が秀逸。

食事のお供の多種多様の香の物。。すべての塩梅が素晴らしい。

平湯葉の入った味噌汁。。

名物の蟹の身が入った玉〆。味わいはふわふわのトロトロ。糖質制限中なのでご飯はちょびっとだけにする。

奈良県吉野産の大城柿は渋柿の渋を取り除いてから暖かい部屋に置いて熟柿にする。トロトロで上品な甘み。こんな大きくて美味しい熟柿は初めていただいた。

萩焼の茶碗に入ったお薄とともに和栗を使った茶巾。素朴で上品な甘み。食事終了まで約3時間。仲居さんの接遇も適当な距離感があって素晴らしい。

料理は全般的に最高の食材を用意しそれを活かしきっていることに感動。どの料理もありがちな「やりすぎ」がない。これは簡単なようでいてとても難しい。料理盛り付けもすべて引き算の美しさがある。さすが超一流の店と敬服致しました。

京都市東山区高台寺北門前鷲尾町512
電話 075-533-3100

高台寺 和久傳日本料理 / 祇園四条駅東山駅三条京阪駅

夜総合点★★★★ 4.0

和食 京都市