ひろせ 11月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

東心斎橋の表記の店を半年ぶりに訪問。コロナによる時短営業前は毎月通っていたお気に入りの和食店。畳屋町の雑居ビルの1階に位置する。店主の広瀬氏は西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行。オーソドックスな喰い味を重視した日本料理をベースにしながらも所々に新しい感性を感じさせる仕事ぶりが魅力。炭火を使った焼肴は火入れの妙を含め特に秀逸。

店内はカウンター6席とテーブル席が2つ。ご主人の手元が見えるライブ感のあるカウンター席がオススメ。

広瀬氏はソムリエの資格も持っているのでワインや日本酒の造詣も深く好みを告げるとドンピシャなものが出てくる。料理は月替わりのお任せコース11000円のみ。他店でいただくと2万以上はする内容でコスパも素晴らしい。

先付は鮑の酒蒸しと菊菜と柿の白和え。。鮑の美味しさに最初からカウンターパンチを受ける。

続いて茨城県筑波のプレミアム栗を白扇揚げと銀杏を素揚げに唐墨を掛けた秋満載の逸品。

活鮮はクエ、紋甲烏賊、天然ブリ、皮目を炙ったカマスと鰆がシンプルに盛り付けられる。どれも文句なしの美味しさ。

酢肴は肝を絡めたカワハギと湯がきたての雲子をさっぱりしたおろしポン酢にて供される。。

お酒はみむろ杉と長珍の純米無ろ過。。異なったタイプのものを飲み比べ。。お酒の値付けもとても優しい。

松茸とクエと鴨の土瓶蒸し。。魚の脂と相まって出汁の塩梅がとてもいい。。

火入れが完璧な鰆の炭火焼。卵黄に鰹の酒盗を合わせてコクを出したもの。こういったシンプルな料理がどこよりも美味しい。

薄く油を纏った和牛イチボ肉の味噌幽庵焼き。焼き茄子のピューレ、白髪葱と一緒にいただく。あしらえは福井産の小芋の唐揚げ。

食事は松茸ご飯。お供は自家製唐墨と新物のいくら。

デセールは今が旬のラフランスとさつま芋プリン。。どれも文句なしの美味しさ。。派手さやパフォーマンスはないけど心斎橋の和食の名店です。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

 

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

越中屋 東野【大阪市 天下茶屋】

南海線天下茶屋駅の下にある表記の寿司店をお一人様で訪問。この店から徒歩3分の場所の国道26号線沿いにある大阪大衆寿司の最高峰の「越中屋」という寿司店の支店なんだけど名前が紛らわしいので常連客は30過ぎの若い店主の名前の「東野」を通称にしている。

とても狭い折りたたみ椅子で座る7席のみ(昔は立ち食い)の店なんだけど本店と同じ業者から仕入れるネタの良さとコスパの良さで毎日満席。最近は昼間も営業されている。寿司はコースではなくて好きなものを1貫から注文できる仕組み。人当たりのいい店主の東野さんと女性のサービス係の方の2人で切り盛り。

座付に活鯵の酢の物650円をいただく。鯵の美味しさはともかく若芽と茗荷、オニオンスライスの口直しがとてもいい。

あおり烏賊ゲソの塩焼き500円。烏賊が新しいのでとても美味しい。唐辛子の入ったマヨネーズは郷愁を誘う味わい。

寿司はコリコリ食感のアオリイカの耳からスタート。続いて1枚付の小肌。シャリはスタンダードな米酢を使用。皮目を香ばしく炙った旬のカマス、脂乗りまくりの北海道の秋刀魚、北海道仙鳳趾の生牡蠣と続く。

続いて寿司ネタでは珍しい走りの真魚鰹。新鮮この上ないタイラギ貝、卵が美味しすぎるワタリガニは軍艦巻きで、泉州の足赤海老は頭の味噌が甘々。締めは山葵を効かせた胡瓜巻きに特別の生雲丹を乗せていただく。

ビールと麦焼酎を4杯飲んで会計は5000円くらい。。お店が狭いのといつも満席なのがたまにきずだけどかなり好きな店です。。

大阪市西成区岸里1-1-9 ショップ南海内
営業時間:17:00〜22:00
定休日:水曜日

大阪市 天下茶屋 寿司

米増 11月【大阪市 福島】

福島にある表記の和食店を友人と訪問。福島駅から北に徒歩8分の場所に位置する。本湖月出身のご主人の茶味溢れる献立や食材を吟味しながらその素材感を活かした端正な仕事に惹かれてほぼ毎月通っている。ミシュランも獲得し益々予約が取れない店となっている。(現在は8ヶ月先まで満席)この日も半年前に予約した14時スタートの席でいただく。

ご主人の他に調理師の方が3名、接遇は着物姿の奥さんが担当される。カウンター越しに料理の説明や世間話など分け隔てないホスピタリティーにあふれた空気感も魅力の一つ。

料理写真は掲載不可なので忘備録として献立のみ記す。

 

座付・先付 熊本産新銀杏の温かい擦り流し 梅干しで味をつけたなめ茸一つ
凌ぎ 明石産鯖寿司 半切れは胡麻 半切れは辛子を添えて 干し芋茎の酢漬け
煮物椀 京都鷹ヶ峰の小蕪と青味 振り柚子
造り 兵庫県江井ケ島産かわはぎ肝のせ 刻み白菜 紅葉おろしポン酢
   大間のマグロの赤身と大トロ(私は蒸し鮑)と明石産ハリ烏賊 塩水と醤油
温物 低温で湯がいた北海道白子ポン酢
焼肴 藁焼きにした明石産の鰆 鷹ヶ峰のルッコラ
酢肴 北海道噴火口のセコガニ 身と外子と内子(レア仕上げ)を別々の温度帯で火入れ
強肴 岡山県笹ヶ瀬川の天然スッポン 小鍋仕立て
食事 白飯 北海道標津産自家製いくらと宇和島産カマスのでんぶ添え
果物 奈良産柿 長野県信濃町の焼き林檎のソルベ
甘味 熊本県山鹿産の栗を使った自家製金団と抹茶

緩急のある献立の全てに素材感があり最後の甘味まで隙のない仕事で毎回大満足。。カウンターに並ぶ客は全員女性で「美味しい」を繰り返しておられた。

今年で創業5年とのこと。今や大阪を代表する和食店となっておられることに敬服する。

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食