ブラインドランナーの友人と晩ご飯を食べに訪問。普段は日曜日にひとりで走ったあとビールと共に来るのが常なんだけど一緒に走っているときにこのお店の話になって一度相伴する事になった。
夜も玄関がライトアップされてとてもいい雰囲気。まるで料亭のような店内の空気感もとても素敵。モダンでシンプルで間接照明が落ち着いた雰囲気を醸し出しカウンターから見える庭もとても美しい。
最も美しいのがこの店のマダムで私の高校の後輩にあたる。気配り目配りも抜群でホスピタリティの鏡のような方。。彼女がカウンターに入ってお酒を入れる所作はまるでテレビのドラマで女優さんが演じているみたい。紺色の綺麗系のTシャツと首に巻かれたスカーフは清潔感ありすぎ。この店のマダムを一目見るために遠方から来る客が後を絶たず。
平日の昼は地元のおしゃべりオバサンチームで満席。本格的な蕎麦がリーズナブルにかつ落ち着いて食せることを皆が知っていてしかも蕎麦だけではなくて手のかかったお酒の肴も充実している事でも有名。居酒屋激戦区の長居、鶴が丘地域で繁盛店の一角を占める。
生ビールで乾杯をしてまずはお造りの盛り合わせ。マグロにカンパチサーモンにいくら、平目など。しっかりとした切り身を食しながらビールをぐびぐび飲む。
平日の夜限定で飲みものと蕎麦チップ、表記の肴2品と〆の蕎麦で1900円がおすすめとあったのでそれをまずいただく。二人なので4品選択。
まずは蕎麦刺し。。。いわゆるカットしていない蕎麦。。口に頬張れば蕎麦の風味が咥内に広がり喉に入れると鼻から香りが抜ける。これはなかなか他店では食せない。。
日本酒に切り替えて獺祭の純米大吟醸。獺祭の中でもデイリーなものだが一升3000円までなのに旨味も深くてコスパは最高。製造元の山口県の旭酒造さん現在日本で一番元気な地酒蔵だと言われている。
発売している銘柄は「獺祭」の1銘柄だけだけど全ての製品が山田錦を原料米に使用した精米歩合23~50%の純米大吟醸という、全超ハイレベルな日本酒を製造している。
酒器はいろんなものからえらぶ。大吟醸なんだけど香りより旨味の方が強いので陶器のぐい飲みで頂く事にする。このセレクションもとてもセンスがいい。
2品目はさつま揚げ。もちろん揚げたて。。。ホクホクしてかなり美味しい。。そこらの居酒屋とはレヴェルが違う。
焼きそら豆。。マダムが丁寧に剥き剥きして塩をつまんでかけてくれる。。これだけで美味しさ倍増。。
大振りの干し椎茸にチーズを乗せて蕎麦の身とネギを乗せたもの。椎茸がプリプリしてとても美味しい。この料理を頂くために焼酎のロックを所望する。
お酒の続きをお願いするとおすすめのお酒をカウンターに並べていただく。空蔵を所望。フルーティーでやさしく華やかな吟醸香と奥深い膨らみを感じる。これも旨口で少し甘いんだけど飲み飽きない。酸のバランスがいいからかな滑らかな味わい。。
今では珍しい本物のシシャモ。たぶん北海道産であろう。日本酒とドンピシャ。
セットじゃないメニューなんだけど厚岸の牡蠣が入荷という事で明石焼風にしていただく。この牡蠣は北海道の厚岸の海水温の低いところで養殖され年中出荷されているので真夏でも生ガキが頂ける。海水温が低いこととプランクトンの関係でゆっくりじっくり育つ事が原因で身はふっくら、コクがあり甘みが濃厚なのが特徴といわれる。個人的にも大好物。。その牡蠣を卵を混ぜた粉をつけて焼き上げる。。
一目見た瞬間よだれが止まらなくなる・・・プリプリで旨味満点で最高の牡蠣料理。。日本酒が進みまくる。。。
〆の蕎麦登場。マダムから産地を教えていただいたが酔いのために忘れる。しっかりとした歯ごたえと蕎麦の香りと噛んだときの甘みが満点の玄蕎麦。野趣溢れるビジュアルとは裏腹に味はとっても繊細。瑞々しさもあって早く食べなくっちゃと思わせる逸品。ボリュームもかなりあって蕎麦湯を頂く頃にはお腹いっぱい。
友人もいいとこ紹介してくれたと喜んでくれた。。
大阪市阿倍野区西田辺町2-6-13
電話 06-6691-0046
営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00
休み 火曜日 第2第4月曜日