JR天王寺駅北口から北に徒歩5分の寂れきった阪和商店街にある串焼きホルモンの店。すぐ近くにある「つるや」という焼肉屋のディフージョン店。この地で30年営業されている。私はいつも「つるツー」と呼んでいる。席数が7席しかないので夕方の入店は至難の技。鄙びた青い暖簾がかかる外観はかなり煤けている。入り口はたくさんあって席のすぐ後ろが引き戸になっているので外から観察して人影のないところから入店。店主含めて喫煙率が高い。狭小店なので服にいろんな匂いがつくのもしょうがない。
店内は昭和の映画に出てきそうな空気感。ケンちゃんと皆に呼ばれる気さくな店主一人で切り盛り。皆でテレビを見ながらお酒と串をいただく。店が狭いのでいつも客全員と仲良くなる。。横の客とは身体が引っ付くのもしょうがない。
瓶ビールと一緒にまずはロース(2本400円)とハラミ(2本340円)を所望。炭を使って表面をさっと炙って提供される。手羽先(2本340円)も香ばしく焼かれる。焼きセンマイ(2本320円),分厚い上ミノ(2本340円)も鮮度のよさもありかなり美味しい。天王寺界隈でもこの店の業態をパクる焼き肉屋があるがなかなかうまくいっていないようである。
脂のしっかりのった上タン(2本400円)は塩でいただく。プリプリの焼き鳥も秀逸。醤油ベースのニラとニンニクとかコチジャンの入った甘辛のタレがビールにとてもよく合う。見た目よりもあっさりして後口もいい。アカセンやマル腸にたっぷり付けて食べるのが好み。炭火で焼かれたシャウエッセンは2度お替わりするくらいの好物。厚揚げは注文したのを忘れるくらい長時間掛けて焼いてくれる。
これ以外にもマル腸、焼きキモ、シマ腸、ウルテ、コリコリ、ココロ、マメ、アカセン、ネクタイ、豚バラ、豚足などすべて2串で300円から400円くらい。
この店の酎ハイはサワーじゃなくて二階堂の麦焼酎に大分産のカボスを絞った物で美味し過ぎていつも飲み過ぎてしまう。客が店主にビールをおごりまくるのも見ていて面白い。
この店の常連はほぼお釣りを受け取らない・・・満席なら隣の種よしの立ち飲みで時間をつぶすのがいいと思う。(ナマズのハムとかハルカスとか地獄豆腐とか奇天烈メニュー満載です)
大阪府大阪市天王寺区堀越町15-5
定休日:日曜日
営業時間:17:00~23:00