天王寺駅北口の交差点を北に数十m進むと新力の炉端焼きの左側に天王寺駅前阪和商店街の入口がある。その薄暗くディープな場所を私は「裏てんのうじ」と呼んでいる。立ち飲みの名店の「種よし」さんと共にお気に入りの表記の店を訪問する。
こちらの店は串ホルモンの専門店で、すぐ近くの焼肉「つるや」の兄弟店なので「つるやⅡ」という。
私は呼ぶときは「つるやつー」または「つー」と言う。
店はその全面が引違戸の出入口でどこから出入りしてもいい「どこでもドア」状態になっています。店が狭いのでガラスに映った空いてる席の後ろから入るのがポイント。
店内は7人掛のL字カウンターのみで店主が一人で切り盛り。
串はバラ、ロース、タン、ミノ、ハラミ、焼きセン、焼きキモ、シマ腸、ウルテ、コリコリ、ココロ、マメ、アカセン、ネクタイなどすべて2串で300円から400円くらい。
メインは牛串だけど豚バラや焼き鳥、厚揚げやウインナーまである。ちなみにウインナーは280円。
つきだしはキャベツ。最近値上がりしてかなわん・・・という話をカウンター越しにする。「キャベツ高かったらお好み焼き屋は大変やで」「千房のお好みはわしは嫌いや〜」とかいろいろ話しながらビールを頂く。
お店の中の常連率はかなり高い。客筋もよくてすぐにお友達状態。話を聞くとこの場所で30年続いているらしい。若いお客さんもいる。
「上タン500円」厚みがあって食感もしっかりで普通に美味しい。
ハラミはタレ焼き。柔らかくてかなり美味しい。2回注文する。すべて炭焼きでちょうどいい加減に焼いてくれる。
自家製のつけダレは一見濃いそうに見えるけどサラサラでぴりっとしながら甘めであっさりしててキャベツと一緒に頂くとかなりいい。
ミノもコリコリでかなり上質。臭みや癖は全くない。タレの美味しさが秀逸。
ウインナーは名門のシャウエッセン。これもお代わりして計4本頂く。居こごちの良さと美味しさと何ともいえない空気感は桃源郷のよう。煙モクモクなので気になる人は対策が必要かな。
大阪市天王寺区堀越町15-5
日曜休み
17:00〜23:00