総本家 更科 *新世界の老舗蕎麦店【大阪市 恵美須町】

新世界にある表記の麺料理店を訪問。大阪メトロ堺筋線「恵美須町」駅から徒歩2分、通天閣に向かう商店街の一角に位置する。平日は店の前に占いのおばさんが店を出しているのが目印。明治40年(1907年)創業の超老舗で約120年の歴史がある。私も50年くらいこちらに通っている記憶がある。

店に入ると界隈の喧騒が嘘のような静けさ。天井の高いレトロな店内は4人掛けテーブルがゆったりとした配置で10卓ほどある。お店の中は古いんだけどどこもピカピカというかツルツルした感じ。窓枠も綺麗に掃除されていて気持ちがいい。

壁にはお品書きが書かれた巨大な短冊が並ぶ。メニューはかけ、ざる、鶏卵、カレー等の各そば・うどんの温冷、天丼、玉子丼など丼物、だし巻き、焼き鳥など一品ものもある。

更科の由来は挽出した蕎麦粉のうち純白の一番粉を「さらしな」と誰かが名づけたと聞き及ぶ。真っ白な麺のさらしなは現在では更科そば店の専売特許ではなく真っ白いそばの総称となっている。今では更科の暖簾分けの店は数知れずあるけどこの店から始まっているかは不明。今回は好物の天ざる1700円を注文する。

天ぷらの海老は注文が入ってから殻をむいていることに敬服。しばらくして到着。真っ白の蕎麦の断面は丸くて柔らかめの茹で加減。昆布出汁の効いたつゆも優しい旨みが美味しい。天ぷらの美味しさは言わずもがな。ぷりぷりして海老の味をしっかり感じることができる。

あっという間に完食。こちらのお店のカレーうどんに使用するカレー粉はインドから直接仕入れているとずっと昔に聞いたことがある・・・・

大阪市浪速区恵美須東1丁目17-10
06-6643-6051
11:00~21:00

大阪市 恵美須町 蕎麦麺料理