2024年08月

すし豊 8月

私が30年以上ずっと通っている創業50年を超える阿倍野の表記の寿司店を友人と訪問。国道13号線(あべの筋)の松虫交差点を南に200m、路地を東に入った場所に位置する。(チンチン電車の東天下茶屋駅徒歩3分くらいで天王寺からタクシーで1000円くらい)

昭和の残り香が漂う店内はカウンター8席と小上がり2卓のみ。ご主人とご子息、奥さん3人の家族経営。大阪の江戸前鮨のパイオニアと言われるお店でよく雑誌にも掲載される。(テレビ出演は辞退されているとのこと)

こちらのお店のご主人は東京生まれで東京銀座の名店「新富寿司」で修行。しかしながらお店が厳しすぎて1970年、大阪万博見物と偽って仲間と脱走。そこから大阪で少し修行をして自分でこの店を出したと言う話もかれこれ25回は聞いている。名前は安田豊次、だから「すし豊」。お店はご主人と客からボンと呼ばれるご子息、奥さんで切り盛り。

目の前にある水槽の中には大量の鮎が泳ぐ。ご主人が定休日の木曜日に滋賀県安曇川で友釣りしたものでこの日は80匹釣れたらしい。この時期は金曜日の訪問がおすすめ。

最初に鮎の刺身。脂っ気もあってふくよかで旨みたっぷり。蓼の葉っぱを齧りながら食べてねと言われる。頭や骨は唐揚げにして供される。清酒白雪のぬる燗との相性抜群。

続いてウルカ(鮎の内臓)を合わせた味噌を炙ったものが供される。米粒のサイズで箸で摘んでチビチビとお酒と一緒にいただく。続いて小鮎の天ぷら。皿の上でも泳いでいるように見える。頭部分は唐揚げのようになっていて香ばしい。1匹を3口でいただくのが作法とのこと。

このあとは寿司をおまかせで握っていただく。最初に大阪湾のハリイカ。中に黒ごまが鋳込んでいてとても香ばしい。続いて脂のしっかり乗った天然鯛。大きなコノシロサイズの小肌、強めの火入れと味付けの蛤、片面を香ばしく炙って紅葉おろしでいただくカンパチと続く。

締めたヒラマサを紅白のかぶらで巻いて唐辛子を添えたものは「味の三段ロケット」という名称で「食べてる間に味が3回変わるよ〜」というご主人の講釈と一緒にいただく。

淡路の鱧は梅肉を乗せて、大阪湾のシラサエビ、鯖の漬け、「うちの店で一番柔らかいよ〜」という講釈と一緒に煮鮑が供される。これだけ食べて飲んで一人10000円でお釣りがくる。いいお店です。。

過去の記事はこちら

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

未分類

媛 故郷味の旅【大阪市 新大阪/西中島南方】

西中島の表記の店を社員スタッフ君と訪問。地下鉄御堂筋線の西中島南方駅・阪急南方駅から西に徒歩4分という立地。愛媛県出身のご主人が愛媛県の郷土料理にこだわって作ったお店。人気店らしく界隈に同じ店が3店舗展開されていると聞き及ぶ。年季の入った内装は全てテーブル席。飲み放題付きのコース料理もあるが今回はアラカルトで注文する。

お通しは宇和島の八水かまぼこ直送の宇和島じゃこ天が熱々で供される。追加の場合は1枚390円。自家製みかん豆腐の冷奴はほんのりとみかんの香りがするかと思ったがしなかった。里芋の煮物はとても柔らかくて田舎の家庭の味わい。枝豆も愛媛産。ゴーヤの天ぷらはお酒のあてに丁度いい。鰹のタタキも注文する。

お酒は伊予柑のチューハイやビールにポッカオレンジを入れたものなどもある。
鯛と鰤のお造り1490円は愛媛から直送の養殖物。

名物のタレに漬け込んだ唐揚げは「せんざんき」というらしい。思いのほか大きくてサクサク食感で食べ応えあり。竜田揚げのような味でニンニクも少し効いている。鰤あら炊き590円は普通。思いっきり食べて飲んで一人4000円くらいでした。ごちそうさまでした。

大阪市淀川区西中島4-8-15
11:30-14:00/17:00-24:00

大阪市 新大阪/西中島南方 居酒屋

ふぉーす 8月【大阪市 住吉大社】

住吉公園の近く、国道26号線沿いにある本年10年目を迎える表記のお好み焼き店を訪問。昭和の頃この地で「たこ八」という超繁盛店があり、その店で修行をしたお好み焼きキャリア25年の店主が伝説の繁盛店のレシピをそのまま守るコンサバティブなお好み焼き店。

最初にビールとタコの塩焼きを所望。食材は自ら木津市場で仕入れされる。食材はお好み焼きには勿体無いようなレベルのものを使用。しかしながら売価は下町価格。

この日は烏賊と豚のお好み焼きを所望する。烏賊は刺身用の紋甲烏賊を使用。この日はスペシャルバージョンで烏賊をなんと150g使用。てんこ盛りにした烏賊の上に厚めにカットした国産豚のバラ肉が乗せられる。

焼いている姿も必見でさまざまなテコ捌きとスーパーテクニックを見せていただける。出来上がったお好み焼きは焦げないようにキャベツに乗せて供される。お好み焼きの生地はふわふわで空気がいっぱい入っていてとても軽い。これは1日冷蔵庫で寝かすのがポイントと言っておられた。キャベツは劣化を防ぐために切り立てを使用。甘さが全く異なるとのこと。キャベツにはかなりのこだわりがある。数ヶ月前は仕入れるキャベツが一つ800円だったという話を聞きながらお好み焼きをいただく。

どこをいただいても紋甲烏賊だらけで美味しすぎる。豚もカリカリに焼けていてとても香ばしい。ボリュームあるんだけどあっという間に完食。昼も営業されています。。

過去のふぉーすはこちら

大阪市住之江区浜口西1-13-7
水曜定休
電話なし

大阪市 住吉大社 お好み焼き