2023年07月

出汁家浪庵 梅田スカイビル店【大阪市 梅田/JR大阪】

梅田のスカイビルの地下にある花見小路という飲食店街にある表記の店を訪問。昭和32年創業の老舗うどんちり「本家にし家」の新業態。カウンター席とテーブル席合わせて全47席。

こちらのお店のウリは二種類の削り節と天然昆布でとった出汁とその日の気候によって配合を変えてつくる細うどん。進化系のうどん店なので檸檬うどんや大和芋を使ったとろろうどん、ラーメンのスープのように白濁した出汁のどろうどんなど珍しいものが多数ある。前回はどろうどんをいただいたので「肉出汁スパイスカレーうどん」を所望する。

しばらくして着丼。丼には湯がいたアスパラガスを結界とした2種の出汁のビジュアルが面白い。途中で35種類のスパイスで仕上げたカレーの部分と昆布出汁の部分を混ぜ合わせていただくという趣向。
コシのある細うどんはカレー出汁と相性もいい。別添えされた鰹節を言われた通り途中で入れて追い鰹とするが特にどおってことはない。出汁で炊かれたご飯を残ったカレー出汁に入れて雑炊にして完食。ごちそうさまでした。。

大阪市北区大淀中1-1-90 B1F
06-4798-0248

大阪市 梅田/JR大阪 麺料理ラーメン

米増 7月【大阪市 福島】

福島の表記の和食店を定期訪問。大阪では屈指の予約困難店で来年6月までは予約がいっぱいとのこと。
座席はカウンター8席のみ、基本は14時と17時半スタートの2回転制。この日は17時半の会食。月替わりのコース料理18000円(税・サ別)のみで食材の都合で変更の場合あり(この日は21000円)。静かで温和な人柄のご主人の作る茶味溢れたケレンのない料理が多くの客を魅了。ご主人夫妻と辻調理師学校卒業の見習いの調理スタッフ2名で切り盛り。

カウンターにはまな板以外何もない。美意識の高いご主人のセンスが店舗のいたるところに散見される。

料理写真掲載は禁止なので忘備録として献立のみ記す。

・先付け・・・胡麻豆腐 5色の短冊のついた梶の葉を添えて
・お凌ぎ・・・焼き鱧の棒寿司 能登産椎茸旨煮添え
・煮物椀・・・明石のアブラメ 素麺
・刺身・・・・高知産の伊勢海老と北海道ツブ貝を油通しで霜降りしたもの
・刺身(2)・・・解禁当日の由良の赤雲丹 白芋茎添え
・焼肴・・・・島根県高津川の鮎塩焼き 根曲り筍ともろ味噌添え
(頭と中骨、ひれは唐揚げ)
・進肴・・・・賀茂茄子、とうもろこし、トマト、モロッコいんげんなど
・強肴・・・・鱧鍋(鱧と鱧の卵、玉ねぎのみ カウンターで取り分け)
・食事・・・・釜炊きご飯と鰻蒲焼(山の芋とちりめん山椒添え)香の物
・水菓子・・・桃とすもものヨーグルト掛け
・甘味・・・・葛餅と薄茶

この日の鮎は素材も焼きも最高だった・・・・油通しした伊勢海老も痺れる美味しさ・・・

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食

邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン) 出張料理 7月

6月に続いて住之江区のレンタルスペースをお借りして表記の中国東北地方の家庭料理を提供する井口シェフの出張料理を友人約20名で相伴する。過去に住之江区や平野区でお店をされていたけど現在は出張専門で様々な場所で腕を振るわれている。

井口シェフは普通の家庭用のフライパンとカセットコンロを駆使して塩分控えめで化学調味料不使用の優しい料理を手早く作られる。

全ての料理は大きな銀のお盆にダイナミックに盛り込まれる。それを各自で好きなだけ取っていただく趣向。まず最初に冷菜が並べられる。一皿目は瓜の浅漬け、新生姜の中華風甘酢漬け、熟した梅の甘露煮。赤ピーマンなどパプリカの御浸し。冷たいビールとの相性抜群。

続いて乾燥湯葉の冷菜も定番料理。木耳や人参、セロリなどと一緒に豪快に盛り込まれる。

続いて煮物のプレート。揚げの中華風甘煮、丸こんにゃくの煮物、胡瓜の炒め物、海老の旨煮など和のテイストが感じられる内容。

拳くらいのサイズのツブ貝の旨煮も食べ応え満点。肝まで美味しくて貝好には嬉しい一品。

豚腎臓とゴーヤの冷菜も井口シェフのスペシャリティ。

豚の頭の煮込みはインパクト強烈。。笑っている顔が可愛らしい・・・か

プレゼンテーションの後はシェフが食べやすく身をカットしてくれる。ゼラチン質の部分もあってとても美味しい。残った骨はこんな感じ・・・・

温菜を作る間に琵琶演奏者のエンキさんのミニコンサート。7歳から演奏されていて全国を回っているとのこと。

豚肉の炒めを白ネギと豆腐の皮で巻いたもの。。味が深くてかなり美味しいけど、この料理は豆腐の皮が消化しにくくて便秘になる方が多いと聞き及ぶ。

林檎と鶏肉の炒めは初めてていただいた。中国では果物も炒め物の材料になる。過去にはイチゴの炒めもいただいたことがある。

名物のトマトと卵の炒めは最近界隈の中国料理店で見ることがあるけど井口シェフが作ると水っぽくなくて玉子がふわふわに仕上がる。

好物の羊の骨つきバラ肉とクミン炒め。。骨にも味が染み付いていてずっと舐めてしまう。

最後の餃子は皮から手作り。水と小麦と塩だけを使用。この日は鯖の餃子。私は初めていただくけど中国では一般的とのこと。黒酢でいただくと鯖の旨味が口いっぱいに広がる。もっちりとした食感との皮が最高。

シェフの井口さんは日本人なんだけど昔に中国河北省の邯鄲という町に3年間住まれておりそこで学んだ現地の屋台や家庭料理の味を再現される。お店の名前は邯鄲の小さな食堂と言う意味。井口さんの出張料理は10名以上で一人6000円から。大阪近郊ならどちらでも伺うようです。

過去のハンダンはこちら

中華料理