2021年03月

旬天 伸

谷町9丁目駅徒歩3分にある表記の天ぷら天を訪問。以前は玉造の長屋をリノベーションしたところにあったんだけど2020年8月に移転。鮨原正の跡地の居抜きで営業。

カウンター8席をご主人1人で切り盛り。天ぷらを揚げながら目配りをしてお客様にもしっかりと接遇する姿勢に敬服。お任せコースは5000円とリーズナブル。。

先付けは甘く炊いたアラメといくら。お造りは旬の平目のサラダ仕立て。。カリッと揚げた車海老の脚が供される。

天ぷらの扉は定石の車海老。少し大きめで水分を完全に飛ばさず潤いを残してしなやかに揚げられる。個人的には好きな揚げ方でこればかり10本くらい続けていただきたくなる。

徳島産の蓮根はホクホク&シャキシャキで香りもいい。脂ののったふわふわの鱚とその骨煎餅。

ドリンクはドラピエのシャンパンと新政の亜麻猫を所望する。どちらも天ぷらの味を邪魔しないいいセレクション。

続いては苦味ほとばしる蕗の薹、鮎の稚魚の氷魚の湯がいたもの、レアに揚げられた三重産の蛤、甘く香ばしく揚げられた鳴門金時と続く。

続いて熱々の白子の天ぷらは新物のあおさ海苔の出汁とともにいただく。
しっかりと衣をつけて揚げられた泉州産の穴子は小ぶりながら風味と旨味がとても強い。

かなり太い佐賀産のアスパラガスは鮮烈な青い香りがなんとも言えない。齧るとジュースがほとばしる。舞茸は天ぷらにすると旨味倍増。追加で蕾菜と公魚。どちらも春を感じさせる味わい。。

締めは天丼や天茶などから好きなものをチョイス。店主おすすめの半熟卵黄の天ぷらに北海道産の雲丹をてんこ盛りにしたもの。かき回して一気にかきこむと卵黄のコクと雲丹の甘さと天ぷらの食感が一体となって味蕾を刺激。このご飯はこちらの店ではマスト。。

天ぷらは10品だけどボリュームもあって全てのクオリティーも高くいい時間を過ごすことができました。いずれすぐに予約がとれなくなること間違いなし・・・ごちそうさまでした。。

大阪市天王寺区上汐 3-8-10
080-2471-3998
定休日:不定休


カテゴリー 谷町九丁目/上本町, 天ぷら |

お料理 山田

北新地の昨年オープンした表記の気鋭の和食店を友人と訪問。北新地駅より徒歩5分の船大工通りの新しいビルの2階に位置する。

エレベータを降りるとすぐに店の玄関となる。お店はカウンターのみ8席。
カウンターはサペリの無垢材を使用。今回は手元の見える一番奥の席に案内いただく。

先付けは島根県産の松葉ガニの真薯のようなもの。蟹の身に蟹味噌を入れて蒸してその上からすり流した蕪をかけたもの。体がほっこり温まる座付きの逸品。カツオ菜が上に添えられる。

続いての「おしのぎ」はもち米の上にアユの稚魚「氷魚」と「こぶ高菜」を乗せたもの。

濃いめのシャンペンとの相性がとてもいい。

煮物椀は大きな白甘鯛の炭火焼が鎮座。上に鶯菜と吸い口に花柚子。蒔絵は金時草とのこと。

お造りは皮目を炭火で炙った鰆。
炒めた秋田の三関せり(みつせきせり)葉は炒めて、根っこは油で揚げている
醤油漬けにした花わさびが添えられる。

剣先烏賊に細かい包丁を入れて、さっと炙ったもの。
ひろっこという葱の新芽と焼いてからおしたしにしたうるいが添えられる
ポン酢オイルでいただく。

焼き肴は島根県産のどぐろの炭火焼き 。下には菜の花を使ったピューレ。ホクホクの食感ののどぐろを崩しながら食べる

ふぐの白子の炭火焼は自家製のからすみと新物の生海苔の餡掛けスタイル。白子も餡もとても香ばしい。お酒が進みまくる。。

店主の山田氏は30代前半の今どきの長身細身のイケメン。名門のミシュラン店の弧柳さんや中村さん、纐纈さんなどで修行。

島根産の和牛サーロインの炭火焼 には炙った白アスパラが添えられる。
これを塩、カンボジアの生胡椒、クレソンの新芽などの薬味と西洋わさびで作った白いタレなどでいただく。

締めは釜だきご飯。信楽焼作家の中川一辺陶作の白い釉薬の釜で提供。米は岡山県のコシヒカリ「桃太郎」を使用。ご飯のお供は、卵の醤油漬け、生のお肉と沢庵、じゃこと山椒、生カラスミ、白菜の漬物と胡瓜のぬかづけ、味噌汁はしじみの出汁の青さ。

ご飯の美味しさは秀逸。最後は一口海老カレー で締め。車海老を200匹分を丸ごと炊いてスープにして、海老の甲羅をオーブンで焼いてパウダーにして混ぜているとのこと。

デザートは毎月、季節の野菜を使ってアイスクリームを作っているとのこと。
この月は北海道産の白銀というブランドの百合根。 独特のホクホクした味わいがとてもいい。お腹いっぱい大満足。。。若いスタッフもとても好感の持てる接遇でした。ごちそうさまでした・・・

大阪市北区堂島1-5-36 Rich K.BLDG. 2F


カテゴリー 梅田/JR大阪, 和食 |

川梅 ヒルトン大阪

休日の昼に表記の店に寿司ランチ訪問。専門店にありがちな一斉スタートとかじゃなく自分のペースで好きなものを好きなように食べれるのがいい。ホテルの2階の飲食フロアに位置し、料理によって「懐石料理」「鉄板焼き」「天ぷら」「鮨」の4つのエリアに分けられている。寿司はお店の一番奥のエリアでカウンター数席と数個のテーブル席のみで構成。

数人の握り手はこちらの食べるペースに合わせたり、好みを訊いたり、魚の説明をしてくれたりと、とても快適なサービス。

この日の握り手は指名をした竹田さん。前職で大阪の某寿司学校の先生をしていたベテラン。大阪の寿司の世界では有名人。握りの所作も美しく手に水をほとんど付けないで軽やかに握られる。

魚の説明も丁寧にしてくれてとてもいい接遇である。

先付けは河豚の羽二重蒸しでいわゆる茶碗蒸し。。特にどおってことはない・・・握りの扉は熟生をかけた平目から。オリーブオイルキャビアの醤油漬けが添えられる。シャリはとても小ぶりで食べやすい。続いて旬の富山の白えび、しめ鯖の白板昆布を添えたもの、天然のカンパチ、皮目を炙って焦がし醤油を添えたタチウオと続く。

シャリは小さめでキレのいい酢を使用。ご飯がとても美味しい。

日本酒の種類も多彩。あまり辛くなくて寿司の味を邪魔しないすっきりしたものを所望する。

後半は生ダコに皮目を炙った穴子、子持ち昆布、かなり新鮮なタイラギ貝、烏賊きゅうり巻でフィニッシュ。ゆっくりと日本酒を楽しみながらいただく。

途中で大根で風車を作ってくれたり胡瓜でカエルや蝶々などの飾り切りを披露。外国人が見たらかなり喜びそうな感じ。寿司の技術も食材もワンランク上のホテルダイニングでした。

大阪市北区梅田1-8-8 ヒルトン大阪 2F
050-5595-9804
ランチ  11:30~14:30
ディナー 17:30~ 21:30


カテゴリー 梅田/JR大阪, 寿司 |