すし寛 1月【大阪市 動物園前】

えべっさんの帰りに友人と表記の店を訪問。毎年弊社でお弁当を講の方にお届けしているので感謝の気持ちを込めて500円のさい銭とする。足下を見ればたくさんの小銭が散乱していて何とも不思議な感じ。「ようこそお参りくださいました〜」と言われると気分が上がる。

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福娘って毎年50人くらいいるらしいけどいつもテレビとかに映るのは10人あまり。やっぱAKBとかみたいに1軍、2軍とかあるのかな・・・とよく思う。

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今年は笹の授けものをサイズダウンしてコンパクトにまとめる。これで総額3000円なり・・・安くあがったので気を良くして寿司を食べにいくこととなる。というか毎年十日戎の後は飛田本通にある表記の店で会食。酔っぱらってこちらに買った笹を忘れたことも数度ある。

場所は地下鉄動物園前駅から徒歩5分。今や観光地となった新世界界隈よりも数倍ディープな空気をくぐりながら商店街を南下する。このあたりまでくると観光客はほぼいない。 こちらの寿司屋さんは私が一番普段使いするお店。難を言うと時分どきはいつも満席で入店しにくいこと。

基本予約は取らないので土日は入れないことが多い。この日もじゃんじゃん横町にある秘密の天ぷら屋で1時間ほど時間をつぶす。 お店は10席くらいのカウンターと4人掛けの小上がりテーブル席が3つ。お店の中はかなり昭和。客層もいろいろで常連率はかなり高い。

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ビールで乾杯をしていつものようにまずはお酒のアテをあれこれいただく。 創業60年のこちらの店は地元の方はもちろん遠方からも、また芸能人の方もたくさん来られる。場所柄のせいか情報誌などにはあまり掲載されない。

ビールで乾杯してまずは河豚の皮を所望する。身の内側の皮もたくさん入っていて柔らかくてとっても美味しい。この皮をみただけでこちらのお店のコンセプトっていうか繁盛の理由がわかる。これだけでお酒が3合飲めそうな感じ。。

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いつもマストな鯛の子いただく。甘さ控えめで少し高級な感じ。盛りつけもとても美しい。

カウンターの大きな水槽には高級魚がぎっしりと泳ぎまくる。この日は5キロオーバーのクエとアコウが気持ち良さそうに泳ぐ。ネタケースにもキンキやのどぐろなどの高級魚がぎっしりと陳列される。カウンターにはイケメン若大将と2人のベテラン調理師、素晴しい気配り目配りの奥さんでお店を運営。この日は娘さんもお手伝いの3代ファミリー勢揃いでお迎えって感じだったな。

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トコブシもめでたい感じでいつも注文する。隣の客が「ながれこ」とどう違うのと言ってたが流れ子はトコブシの地方名。徳島では流れ子と言ってた記憶がある。鮑も高いけどトコブシも量が少なくて高騰している・・

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河豚の白子焼きは本年初。甘辛いタレが日本酒の燗とぴったり・・この時期が一番美味しい。これを食べるとタラの白子は少し頼んない感じがする。なかなかパリッと焼くのが難しくて焼きすぎると縮んでしまうし不足すると生っぽくなる。新地で食べるとこれだけで5000円くらいはする。

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当然自家製の河豚皮の煮こごり。とにかく味がいい・・・それ以上言いようがないな 。。。仕事がめんどくさいんで最近は河豚屋でもあまり作らない。

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甘鯛にしようかと思ったが店主が真魚鰹ありますよ〜と声をかけてくれたので言われた通り所望する。

好みもよくわかっていただいているのが嬉しい。日本酒が進みまくって困る。楽しい話をしながら好きなものを好きなだけ食すのはとても贅沢な時間である。

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カウンターのショウケースの中に鯨のウネの仕事をしたもの(酒蒸し)を発見したので所望する。しばらくすると軽く炙った生肉と尾の身の刺身もついてきた。刺身はシロナガスクジラの冷凍だけど全く臭みやクセもなく上品な脂が舌の上でさらっと溶ける。

尾の付け根あたりの肉は「尾の身」で処理をきちんとすればかなり美味しくて最近は生のものは口に入らない。関西のおでんに入る鯨の皮を皮下脂肪ごと切り分けて乾燥させたものは「コロ」、舌の部分をさえずり、尾っぽの部分は尾羽毛と書きオバケと呼ばれる。この辺りまではたまに見かけることも多いが 腹の部分の筋、鯨ベーコンの白い部分が畑の畝に似ているところからうねと呼ばれていると聞いたことがある。良質な脂身で湯がいてそのままポン酢で食べることも多いがこちらのお店では酒蒸しにしてスライスしてから酢みそでいただく。

生のミンク鯨のうねはトロのような感じ。刺身用のものを酒蒸しにしているので鮮度は抜群。鯨の旨味が凝縮された独特の味の深さに舌が喜ぶ。日本酒が進みまくることは言わずもがな。

普段は蟹や水槽に泳ぐ魚の活け造りをいただくけどこの日はこの鯨で堪能する・・・

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お店はとってもカジュアルな感じ・いい空気が流れる・・超満席なんで注文もしょっちゅう通し忘れる。でも誰も怒らない・・・

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大好物のタイラギ貝の握り。。鮮度もよくてお腹いっぱいだけどバンバン食べてしまう。

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かなりでっかい車エビの握りは甘々である。。頭に味噌もいっぱいついていて海老星人の私は大喜びなり。

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鰻の白焼きでこの日は終了。思いっきり飲んで食べて一人5500円でした。

大阪市西成区太子1-15-2

06-6641-6654

16:30〜24:00

月休

大阪市 動物園前 寿司