2012年10月

みな美

表記の店で昼食をいただく。場所は島根県松江市の宍道湖の湖畔。前日は同じ経営の玉造温泉の旅館に宿泊。松江に来たときはいろいろな方にお連れいただく創業120年の老舗。過去数多くの文人墨客に好かれたお宿で小泉八雲を始め、島崎藤村、与謝野晶子、内田百閒、川端康成などが来宿したらしい。食事どころはこの宿の1階部分にある。

名物は「鯛めし」。。。全国津々浦々鯛飯をいただくが地方によってその内容が異なるのが面白い。こちらの鯛めしは、鯛のそぼろ、玉子の白身と黄身を茹でて裏ごしたもの、のり、ネギ、わさび、大根をトッピングしてだし汁を自分でかけて食べる。

特筆するのはだし汁がとてもおいしいこと。昆布がよく効いていてあごの風味もある。淡白なんだけど塩分多くて茶漬けの役割をちゃんとしている。雑味のない透明感のあるいい出汁の香りが鼻に抜ける。庭園も宍道湖の景色も素晴らしいし着物姿の女性スタッフの接客の質の高さにも驚いた。かなり良く教育訓練をされている。

この鯛めしは、江戸・文化文政の時代、長崎や平戸に赴いた御用人が献上した西洋料理を、松江藩七代藩主の松平不昧公がアレンジしたのが原点で、その御殿料理を皆美館の初代板前長が家伝料理として考案し、代々伝承された料理とパンフレットに表記されていた。

難を言えばお茶碗が小さい。。何度も上品に小分けしていただくものなのであろう。。。盛り過ぎてこぼしまくり。。関西人行儀悪いね。。。

鯛飯って大阪や徳島は鯛を丸ごと炊き込むし愛媛は生の鯛の身を味噌たれに漬けて茶漬けにするし宇和島や柏崎、浜田でも違ったものを食べた記憶がある。。やっぱり鯛は魚のキングオブキングなのね。。

*尼崎連続遺体遺棄事件目が離せない・・・この角田という女の生き様は凄すぎる。。姻戚関係すべて殺人の対象。。不謹慎であるが小説よりも奇なる現実に現代の社会の構図を見た感あり。

島根県松江市末次本町14

みな美割烹・小料理 / 松江しんじ湖温泉駅松江駅


カテゴリー 中国地区, 和食 |

金扇

最近習いだした英会話教室にいく前に中崎町にある天ぷらの名店の「金扇」さんを訪問。場所は中崎町駅三番出口を出てローソンを南下。店構えは飾りっけの全然ない見過ごしそうな感じ。

店に入ると難波の精華小学校の前にあった今はなき天ぷらの名店「天吉」を彷彿させるような小体な店構え(カウンター7席と4人掛けテーブル2つ)と見るからに頑固そうなご主人。。瞬間この店は間違いなく旨いと言うことが直感でわかる。

あとで知人にこんな店知ってるかと尋ねるとこの店のご主人はプラザホテルの料理長で独立して喫茶店の後の居抜きで開業したと言っていた。現役のときは業界では神の手を持つ男と言われていたらしい。

お昼は天丼と天ぷら定食。迷わず定食1000円を所望する。周りは近くの会社のOLが多い。カウンターがやっぱり特等席なり。注文が入り次第ネタを切り出し、衣を付け、揚げていく。

突き出しは冷や奴。。普通の豆腐と違うことは見ただけでわかる。。当然味も濃くうまい。ごはん、赤だし(豆腐入りでかなりいい味噌を使っている)漬物(きゅうり、塩昆布です)、天つゆですが最初に出る。

そして天ぷらだがホントは揚げたてを少しづつ出してくれるのだがこの日は急いでいるからと言って総て一遍に揚げてもらう。この日の中身は海老2尾、シソ巻き海老1尾、小アジ、茄子、ししとう(2個付)、玉ねぎ2個、サツマイモ、玉子の白身、鶏、ゴボウ。。

小振りの天ぷらは綿実油で揚げられておりさっくりと軽い感じで揚がっている。かなりレヴェルの高い天ぷらである。これが1000円とは驚愕のCPである。この日いただいた天麩羅定食1,000円はじめ、天丼800円、かき揚丼800円、野菜かき揚丼450円と総てがリーズナブルな価格。

夜のメニューはAコース1,900円 Bコース3,700円 後はおまかせ・・・と言っていた。天ぷらだけではなく一品料理もあり。。今度夜来るねと言って店を出る。。この店かなりいい。。

大阪市北区万歳町3-41 ホワイトコーポラス 1F
営業時間*ランチ12:00~13:30(日曜日は無し)、夜17:30~23:30
定休日*月曜日・祝日

 


カテゴリー 扇町/天満, 中崎町, 天ぷら |

邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン) 10月

住之江にある最近ネット等で大人気の私がヘビーユースする中国家庭料理の店。先日も友人のフードコーディネートの結婚式の2次会に出張いただき水餃子を思いっきり作っていただいた。

この日は美人デザイナーの方と仕事の後ご飯でも食べようと言うことで2人で訪問する。この方タクシーで若い運転手によくプロポーズされるらしい。お酒を飲まないのでいつも私のアッシーちゃんになってくれる。(今時の言葉で言えばハンドルキーパーね)

この店は先ずは冷菜、温菜、締めに水餃子を注文というパターンが多い。中国語で書かれたメニューは判読不可能。5~6人で行って店主にすべてお任せするのが一番いいであろう。何をいただいてもはずさない。

お店の場所は国道26号線の浜口という交差点の北西交差点のサーフショップの横。お店の見た目はかなり怖い。普通の人は入らない。。というより入れない。

新商品の和牛リンパ肉の黒酢。。筋の部分は隠し包丁が入っていて柔らかい。。脂も程よくあってゼラチンの部分の食感が面白い。。これは初めて食す。。ニンニクとパクチーと生姜の入った黒酢はビールにぴったり。仕事の疲れが吹き飛ぶぜ。。。

最近のマイブームの烏賊の豆乳炒め。。コクがある深い味に黒胡椒がピリリと効く。チンゲンサイが最高に美味しい。。とても優しい味の加減。ソースをご飯にかければ美味しいだろうなと思うがこのお店は基本ご飯をおいていない。

特別にムシパンを作ってもらってソースと共にいただく。。死ぬほど旨い・・・・この料理はこの店でしか食した記憶がない。。

エビ団子の揚げたもの。。スープ仕立てもいただくがこの日は酎ハイが飲みたかったのであえて団子を揚げてもらう。これもスパイスがしっかり効いて美味しい。エビの殻をむいて包丁で叩く作業から始まるので不味い訳がない。この店で普通の中華屋にもあるメニューは麻婆豆腐・茄子と棒々鶏くらいか。。あとは見たことのないようなものが多い。58の人種がいる中で地方によって料理もたくさんあるのだろうと推察される。

羊肉の鉄板焼き。。オーストラリア産のラムを普通に焼いただけのもの。クミンシードの香りが食欲をそそる。ここで紹興酒を所望。。。この料理には最高の相性。私が習っている中国語の先生を釣れてきてあげたいと思う。

締めは自家製麺のジャジャ麺。その場で小麦粉をこねて伸ばして打つだけなのでコシなどはないがこれはこれですいとんみたいでとっても美味しい・・・これは家庭料理やなぁ。。と思うほっとする味わい。

大阪市住之江区浜口西2-11-18         
電話:06-6678-3078   
営業時間:13:00~23:00   
定休日:木・金


カテゴリー 住之江, 住吉公園, 中華料理 |