2012年10月

鶴と亀

北新地から御堂筋を渡って老松通りのラブホの横の路地を入ると情緒豊かな昭和チックな店が何件かあり(どの店もとても素敵)その一番奥に最近出来た現在話題殺到中の寿司店。

この店は心斎橋の大人気居酒屋ニコグループの4店目のお店。少し時間があったので北新地の硯見通りの立ち飲み生酎ハイ店の「檸檬」で一休み。友人と採用の話や四方山を語る。。この店の最近の私のお気に入りのキウイの生酎ハイ。。果肉たっぷりで身体に良さそう。。。

そのあと噂の寿司を求めて西天満へ。お店は小ぢんまりとしていて和の可愛らしさもあってかなりいい空気感を醸し出している。L字のカウンターに9席のみ。
一般的な寿司屋に有るガラスのネタケースはなく木箱に入った本格派。

スーパードライで乾杯。。。グラスはうすはり。。。

能登のモズクと北海道のホタテと長芋。。スッキリとした酸味を感じながらつるりぬるりを愉しむ。

お造り盛り合わせ。。すべて一手間かけた仕事をしている。大葉の奥に隠れているのが寒ブリの黄身しょうゆ漬け。かなり美味しい。。蕩ける。甘口の日本酒をいただく。。その横が天然子持ち昆布に甘エビの塩麹漬け。煮鮑に剣烏賊の塩辛、クラゲの和え物。。。お酒がすすみまくる。。。

握りの最初はマアジ。。。関東産(房総半島)と言っていた。赤酢仕込みのシャリはネタといい一体感があるシャリの炊き具合がとても良く舌触りにパサつきも無く滑らかで、歯応え・解れも芳しい。
すべてネタに煮きり醤油を塗ったり味付してくれるためそのままでいただけるのも嬉しい。

振りゆずと塩でいただくコチ。。。旨味も充分乗っていて美味しい。

天然ヒラメ。。。普通に美味しい。。。

サシの入り方からして養殖(畜養)であろう。奄美の本まぐろ。。私は食すことが出来ずパスする。。

酢の酸味を尖らさずマイルドに仕上がった真鯖。。旨味が存分に引き出されかなりレアの状態での仕上がり。。

ここで焼き物登場。。琵琶湖の子持ち小鮎の塩焼きらしい。。。生まれてはじめて頂く。。もちろん頭からガブリとかぶりつく。。。日本酒をさっぱりとした別の純米酒に変えていただく。山形の茶豆と青森産の亀の手。。亀の手は磯で獲れる貝の一種。和歌山の友人にいただいて食したことがある。実にいい酒の肴である。。

煮ハマグリも火入れの加減が素晴らしい。。江戸前のようにしっかり火入れしていないのがポイント。

真鯛の握り。。この時期はまさに旬真っ盛り。。もちろん天然。

スダチの汁と皮で旨みを引き立てた剣先イカ。切れ込みがあるので食べやすさと美味しさが増す。ゆっくりとした握り方なんだけどまあ丁寧。。ご主人は30代か。。。かなり若い。。

鰻の白焼きはおくどさんで蒸し上げて握るとホクホクして皮の脂もしっとりして焼いたものとはまた違った味わい。

締めは梅酢沢庵とかつおと胡麻と大葉を入れた手巻き寿司。赤味噌汁もついてお腹いっぱい。。。

すべてコースになっていて酢のもの、お造り、焼きもの、と握りで3500円!このクオリティーでは驚愕のコストパフォーマンス。席数が少ないので近い将来予約の取れない店になることは必至。。食べたりない方は追加も出来る。。。お酒を入れて一人4500円でした。。。ごちそうさまでした・・・

大阪市北区西天満4-12-17

TEL:06-6365-8500
OPEN:17:00~24:00
CLOSE:日

寿司処 鶴と亀寿司 / 大江橋駅東梅田駅なにわ橋駅


カテゴリー 梅田/JR大阪, 西天満, 淀屋橋, 寿司 |

麩にかけろ 中崎壱丁 中崎商店會 1-6-18号ラーメン

英会話のレッスンの前に表記のお店でランチ。最近とても有名でいろんな方に紹介いただく。何度か訪問しようとしたんだけど定休日や長蛇の行列などで今回やっと初めて入ることが出来た。場所は地下鉄谷町線中崎町駅近く、天五中崎町商店街入ってすぐ。2011年4月4日オープンと聞く。

店名は「フスマにかけろ中崎壱丁」、通称「フスカケ」というらしい。と隣の客が言っていた。お店は昭和チックな古屋を改装している。

昼間は塩ラーメンオンリーで夜は醤油らーめんオンリーらしい。この昼間の塩ラーメンを、通称「ひるしお」と呼ぶらしい。結構何でも略すお店。

店の前には「塩専門店 ひるしお」と書かれた看板。その名の通りこちらは昼営業は塩専門の「ひるしお」、夜営業は醤油専門の「醤油ナイト」として2枚看板で営業されとります。中崎壱丁 塩らーめん 元ソバ(チャーシュなし):580円 肉ソバ:680円 大盛:780円 生チャーシュー:+380円 味付けユズ塩玉子:+100円

店内の壁には「麩」(ふすま)の意味が書かれた張り紙が。「麩」とは小麦の外皮部分の事でお米で言う「糠」。いわゆる小麦の皮の部分。鉄分、カルシウム、マグネシウム等の成分が豊富でとても香り高いとの事。胚芽入りのご飯のようなものか。

お茶は冷たいジャスミンティー。ご飯はセルフで招き猫の貯金箱に気持ちだけ入れるスタイル。。私は50円入れさせてもらった。テーブルの上にはご飯用のふりかけ(さんまのでんぶ)あり。

これだけでこの店の店主のセンスの良さを感じる。

麺は2種類。つるつるとした食感とされる「麩1号麺真空リングイネ」もしくは、 もちもちとした食感とされる「国産小麦100%ホクスイ3号麺」のどちらかを選ぶ。

「麩1号麺真空リングイネ」は、小麦粉にオーストラリア産のプライムハードを使って真空ミキサーでミキシングし打たれた麺とのこと。こちらがおすすめと言われたのでその通りにする。麩チャーシューの乗った肉そば680円なり。全粒粉の麺はたまに見かける。最近はうどんに使っているところもある 。

テーブルの上には、食べ方指南のPOPがおかれていた。お店の指南通りに食べるのがラーメンを食す原理原則なり。

10分くらいで出てきた肉そばの玉子トッピングはこんな感じ。食べ方のPOPに従いまずはスープをいただく。一言で言えば「かなり美味い。。。」ホント驚いちゃうくらい旨い。鶏がら主体の動物系に魚介が入っている。そこらにある魚粉で誤摩化しているようなものではない。2階に鯛の骨を干してあったが多分そういったものを使っているのであろう。見た目よりはしつこくなくでも個性的です。節はさばか秋刀魚かよく分からんがかなりしっかりしている。

どちらかと言えば動物よりも魚介主張が強いが海老とアサリの慈味が融合してかなりいい旨味を作り上げている。スープの素材としていろんなものが入っているが味重ねが厚化粧にならず素材が喧嘩せんと奇麗にしあがっているのが凄い。

麺には、店名にもなっている麩(ふすま)が練りこんでありぶつぶつ感を感じる。平打ち麺で和風のリングイネ。つるつるして食感もいい。小麦の香りもしっかりした低加水の麺。麺の表面のざらざらがスープに良く絡む。

そしてトッピングは真空調理で68度で3時間37分加熱されたレアに仕上げられた肩ロースを使った豚チャーシューとこれも低温調理されたレア鶏チャーシュー、さらにはアサリに貝割れ大根、穂先と軸の両方入ったメンマ。スープの底にはミントが一枚。焦がしネギもはいる。

特に半生チャーシューは、とてもやわらかく、肉の旨みを感じることができてとても旨い。まるでローストビーフのよう。味玉は醤油にマーマレードを入れたたれにつけ込んでいると店主が言っていた。。。黄身にも味がついていたので多分注射器で味を入れていると確信。。

指南書に従い途中でオレンジ色のエビオイルをスポイドで4~5滴たらすとスープがエビの味に変わる。個人的にはデフォルトのもとのスープで充分である。

最後はスープにご飯を入れると魚介のリゾット出来上がり。個人的には大阪トップの塩ラーメンだと思った。すんなり並ばずに入店出来ればラッキー。次回は夜に訪問してみようと思う。

大阪市北区中崎1-6-18

06-6371-3456

営業時間
11:30~14:30
18:30~22:30

不定休

フスマにかけろ 中崎壱丁ラーメン / 中崎町駅天神橋筋六丁目駅扇町駅


カテゴリー 中崎町, 麺料理 |

博多ラーメン 一休

玉出駅近くの南港通沿いにある赤いテントの昔からあるラーメン屋。看板に「本格博多ラーメン」とある。かなり昔はよく行列ができていて夜遅くまであいているせいもあってよく利用させていただいた。

会社で遅くまで雑務をした帰り一人で訪問。店はカウンターのみで扉をあけてすぐに椅子がある。店が狭すぎるが故にいろんなところに食材のストックやご主人の私物であろう長靴や服がある。いわゆるごちゃごちゃしている。

そんなことはどうでもよくタマユラーメン750円をいつもは食すがこの日は辛子明太子ラーメン850円を奮発していただく。

出てきたラーメンはこんな感じ。。。

白濁したとんこつスープの上にのっかった茶色のものが玉葱などの香味野菜を油の中で加熱して風味を移した 【 タマユ 】といわれるもの。見た感じほど豚骨の味が感じられない。個人的にはこれくらいのライトな感じが好みである。少し魚の香りもする。。。

麺はストレートで水分が多め。

チャーシューは濃い目の味付けでこの日はトロトロに煮込まれていてとっても美味しい。とっても色気のあるチャーシューである。。タマユとライトな豚骨スープが相まってとてもまろやかで美味しいと感じる。

ご飯の上に高菜をのせてスープで半分加熱された辛子明太子をのせていただくと元気が出てくる。細くカットされたキクラゲもとても美味しいし卓上のショウガや高菜で味の変化もあってとてもいい晩ご飯となる。

価格的には少し高いかなと思うがそれは客が判断することである。。昔と全く変わらぬラーメンを食し結構嬉しかった。お店が古びていた以外はこのお店の絶対価値は昔から変わっていないと思った。一定の美味しさと満足感は私には充分であった。客がお店を選ぶのは相対価値なのねと改めて理解する。

大阪市西成区玉出中2-16-6
電話:06-6659-5008
営業時間:11:00~翌5:00

博多ラーメン一休ラーメン / 玉出駅塚西駅東玉出駅


カテゴリー 玉出, 麺料理 |