いわや

休日に丹波篠山に食材の視察と陶器を見に行った帰りに表記の店を訪問。

篠山では料亭の近又と並ぶ猪鍋の有名繁盛店。篠山の街から車で20分くらいの田んぼと畑しかない農道を通って店に向かう。松茸も有名だけどこの日は入荷なしとのこと。

茅葺屋根のお店の入口には先客萬来の木札と大きな猪の剥製が鎮座。店内にもいくつかの猪の剥製が飾られる。大小の囲炉裏のある板の間の大広間が客席でほとんどの客がこの時期ならではの「ぼたん鍋5400円」を注文されていた。

ビールとともに突き出しの篠山名産の黒豆の枝豆が提供される。栗とともに篠山の秋の名産となっている。猪肉(写真は2人前)は子供を産んでいない3歳のメス猪を一頭買いして提供とのこと。同じ猪でも個体差があって仕入れで味わいが大きく変わると言っていた。

シニアの配膳スタッフさんのいう通りに最初に猪肉を全て味噌鍋へ投入する。続いて山芋や大根等の根菜類を投入。ひと煮立ちしてからは葉野菜や葱等を投入して、更にひと煮立ちすればいただけるとのこと。

数種類の味噌を合わせた出汁は全くアクが出ず、煮詰めても辛くならないのが不思議。
あっさりした味噌出汁と旨みたっぷりの脂身を纏った猪肉との相性が抜群。猪肉は噛み応えもあって脂身も全くしつこさを感じない。。当然のことながらイメージする嫌な癖や臭みは全くない。カロリーも牛肉の半分くらいでビタミンBが豊富で高タンパク低カロリーとのこと。

猪肉以外でも手作り感のある適度な噛みごたえのこんにゃく、黒豆豆腐、地元特産品の山芋、白菜、大根をはじめとする野菜の美味しさは特筆もの。
オプションでアマゴ塩焼き600円を所望。串刺しにされたピクピクと動くアマゴを囲炉裏で焼き上げる。片面20分ずつ炭火で焼き上げると骨までいただける。

最後は自分の田んぼで作るコシヒカリを使ったご飯。丹波産のコシヒカリはブランド米で価格もトップレベル。お鍋の中に生卵を入れ2分くらい煮立てて半熟になったところを白いご飯の上にONする。猪肉と野菜のエキスが染み出た味噌味の黄身ご飯は驚くくらい美味しい。春は地元でとれる山菜鍋がお勧めとのこと。

過去のいわやはこちら

兵庫県篠山市火打岩495-1
079-552-0702
営業時間 11:00~20:00
定休日 4月~9月(毎週木曜日)10月~3月(無休)

兵庫県

ふくの助 10月【大阪市 昭和町】

昭和町にある表記のふぐ料理店を久しぶりに訪問。こちらの店の焼きふぐが好物でコロナ前はヘビーユースしていた。駅から徒歩2分の好立地でコスパも良くて個室でゆっくりといただける。

水野真紀さんにそっくりの女将さんが引退して若い板前さんにお店を代替わりしていたのにびっくり。現在は若いご夫婦とアルバイトの方で切り盛り。この日は焼きふぐのコース6930円を所望する。

最初にてっさと煮こごり、外皮の盛り合わせ。冷たいビールとともにいただく。分厚く切ったりサイコロのように切ったりする店もあるけど河豚は薄造りが絶対に美味しいと思う。

続いてニンニク塩と唐辛子で味付けをした韓国風の焼きふぐ。これが香ばしくてなんとも言えない美味しさ。この他にも醤油味と味噌味があるけどオススメはニンニク塩。名物の冷のヒレ酒が進みまくる。

尻尾の部分や身皮、とうとう身などいろんな部位が入っているので食べ比べもできてとても楽しい。

てっちりは頭部分とエラ部分を使用。。骨に着いた身をせせりながらいただく。。

最後は雑炊でフィニッシュ。。

河豚の雑炊には一家言有り。最初に出汁をチェックして出汁の0.8%程度の塩を投入。。ご飯は炊きすぎないようにして最後に強火にして撹拌した卵を穴開きお玉を使って混ぜ入れる。*写真は知る人ぞ知る秘技「つばめがえし」 この日の雑炊も完璧な出来栄えに大満足なり。。ごちそうさまでした。。

過去のふくの助はこちら

大阪市阿倍野区阪南町1-47-24
06-6621-1129
営業時間: 17:00~23:00

 

大阪市 昭和町

牛銀本店

松坂にある表記の店を友人と訪問。駅からタクシーで5分。住宅街にある大きな一軒家で立派な門構え。。仲居さんが恭しくお出迎え。昭和初期の旅館を改築したと言っておられた。

創業は明治35年で精肉店として開業。松坂の肉料理店は「和田金」と「牛銀」のツートップと言われる

お店の隣に「洋食屋牛銀」という姉妹店があり、こちらも松阪牛を使った料理ながら1000円から2000円前後のメニューが中心と、お手軽に利用できるレストランとなっている。

2階の個室に案内いただきまずはドリンクをいただく。アルコールはあまりこだわりがなくワイン等の種類も少なく廉価のものばかり。この日は最初にスッキリ目の赤ワインを所望。テーブルの真ん中には大きな炭が組まれている。

まずはヘレの網焼き15400円を所望。1枚5000円のヘレ肉にびっくり・・・

野菜と一緒に遠火でレアに焼き上げる。。

葱と大根おろしの入ったポン酢で一気にいただく。。とても柔らかくてシルキーな舌触り。。

続いては今店オリジナルの汐すき登場。肉のランクによって価格が変わるんだけどこの日は特選の松坂牛の熟成がちょうどできたところということでフラッグシップの17600円(税込・サービス料別)のものを所望する。(写真は2人前)部位は多分肩ロース。。

ワインはブルゴーニュのルイジャドの白をいただく。

すき焼きと違ってアルミの鍋を使用。厚切りの肉をさっと煎りつけて白醤油と白コショウをを振りかけてそのままいただく。初めていただくんだけどすき焼きと違って甘くなく、あっさりして肉の味がよくわかる。。

肉のエキスを鍋からこそぎ落として白醤油と水を足して野菜を煮込む。ポトフのようなスッキリした味わい。。

特産松阪牛は兵庫県但馬産の素牛を当該地域で900日以上(30ヶ月以上)かけて育てた松阪牛だけが名乗れる名称で長期肥育のもの。現在の松阪牛の中で特産松阪牛の占める割合は5%位らしい。もちろん雌のみ使用。

デパートなどで見かける松阪牛シールには『A5』や『A4』といった等級が記載されているが、特産松阪牛は『特産』と記載されているのみ。特産松阪牛の基準を満たすような個体なら、等級など関係ないという自信の表れと言っていた。

三重県松阪市魚町1丁目

 

牛銀本店すき焼き / 松阪駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

東海地区