大阪市

天狗庵(テンギャン)【大阪市 東三国】

上新庄方面に用事があり表記の店でランチ。普段はラーメンは食べないんだけどこちらの「まぜそば」が有名で前からチェックをしていた。場所は上新庄駅から徒歩2分の高架下。こじんまりとした今時のデザインの和風スタイルで立て看板にメニュー表記あり。魚介系の煮干しラーメンとまぜそばの2本立て。
食券を買ってデフォルトのまぜそばニンニク入り820円を所望する。

2016-04-12 12.26.23

たっぷりの三つ葉とねぎと海苔と肉味噌にメンマ、オリーブオイル、魚粉、卵の黄身がいいバランスをとっている。テーブルにある説明書に従って混ぜ混ぜする。混ぜた後のビジュアルの怖さもとてもいい。

まぜまぜした後に一気にいただく。全粒粉の平打ち太麺でモチモチのコシは強めで食べ応え満点。トッピングが甘めの醤油タレと混ざりあってそれが麺に絡み合い禁断の味に昇華する。ニンニクの風味も相まってどういうわけか心が躍り出すのがわかる。

一言で言えば癖になる後を引く味。しばらく食べたらカウンターの上にある辛味噌を足して再び混ぜると辛さが増して味にアクセントが出る。そのあとに酢を足せばいきなりさっぱり味に変化する。
最後まで麺を食すと丼に肉味噌だけが残るのでそこにお替わり自由の無料ご飯を投入していただく。これ以上ジャンクな食事はないであろうと思う。この時点でお腹がはち切れそうになる。ふりかけなどもあるので自分で好きなようにカスタマイズ出来るのが嬉しい。お腹ぺこぺこで訪問するのがポイントかな。

大阪市東淀川区瑞光1-16-8
電話: 06-6370-2515

天狗庵ラーメン / 上新庄駅相川駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 東三国 麺料理ラーメン

すし豊 4月【大阪市 松虫】

友人と久しぶりの「すし豊」訪問。阿倍野の王子神社のすぐ近く細い路地を入ったところにある、かなり古びた昭和な感じの小体な店構え。カウンター8席と小上がり2卓の店内。下町風情あふれたとても普通なお店。しかしながら紹介した友人は皆、このお店を好きになる。

2016-04-23 09.14.28

この時期は稚鮎が入荷しているので天ぷらと日本酒のマリアージュを楽しみに伺う。季節によって焼き諸子、温かいもずく、川蟹、筍などいろいろなものを寿司の前に楽しむことが出来る。まずはビールで乾杯してから目の前の水槽で泳ぐ稚鮎を揚げていただく。昨日ご主人自らが穫ってこられたらしくその漁の話を聞きながらお酒を飲むのも楽しみの一つ。

2016-04-23 09.13.03

カリッと薄衣で揚げられた鮎は胸びれがピンと立ち、まるで泳いでいるかのよう。添えられた根付きの蓼の若葉もこの時期のあしらえものとしては最高で若葉を齧りながら鮎をいただくのが私流。鮎は一口でいくと熱いので最初に頭の先っちょだけをいただく。頭の旨みを噛み締めるとそのあとで腸の部分の苦みを感じながら一口でいただくとより美味しく味わえるというご主人からのレクチャーが入る。言われた通りにいただくとなるほどと目からうろこ状態となる。日本酒をいただきながらムシャムシャ頂く。

2016-04-23 09.18.38

寿司の前にホタルイカを軽くいただく。始まりはいつものように大阪湾のハリ烏賊。熟成感もあり旨みとともに独特のぱりっとした歯ごたえとと中に鋳込まれた胡麻の香りが口の中に広がる。塩とスダチを軽くあてているので甘味が引き立つ。脂がのりまくりでネットリした食感の天然鯛は紅葉おろしとポン酢でいただく。

続いてマグロの漬けと蕪寿司。蕪寿司は中に軽く締められたヒラマサが鋳込まれていて、最初は甘酸っぱい蕪の味がして噛み締めるとヒラマサの旨味が口いっぱいに広がる。更に咀嚼(30回くらい咀嚼してちょーだいと言われる)していると唐辛子の辛さがあとから感じて、店主はこれを味の三段ロケットと呼ぶ。しっかり〆た大きな1枚付けのコハダは日本酒と相性ぴったり。

しっかりと煮込まれたシャコは白子と卵が入ったものを食べ比べ。関東弁のご主人の面白トークを聞きながら食す寿司はとても上質。炙ったカンパチは香ばしくて甘い脂が口の中に溶け出す感がとてもいい。カワハギの昆布締めはこの店では初めて頂いた。

2016-04-23 09.20.26

この時期旬の桜鱒。海で獲れるものなので川魚特有の寄生虫はいない。とろける脂に悶絶する。鯖は酒炊きの昆布を巻いてよりいっそうマイルドな食味となる。続いてこちらのご主人が「ウチで一番柔らかい寿司ね!」と言いながら出される2時間煮込むあわび。この口上も約20年くらい聞き続けているのでほぼ物まねが出来る。続いて「この店で一番固いよ」といいながら提供されるイクラ(写真なし)。旨みの強い濃厚なイクラは一口で頂くと口の中で暴れまわる。岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵を1年分塩漬けして冷凍する。冷凍することで塩が熟れていい塩梅となる。

「口の中で溶けちゃうよ〜熱いうちに食べてね〜」と言いながらさっと炙って塩をかけて供される泉州産の脂乗りまくりの煮穴子。甘々でふわふわでスフレのような食感。提供されてから15秒以内に口に入れなければならないルールがある。最後に軽く炙られて提供されるこの店のスペシャリティである烏賊の印籠詰め。ヤリイカを使用する江戸前の古い仕事。この仕事についての解説も3分くらいあり世間でよくあるイカめしとの異なりをこと丁寧に教えてくれる。烏賊の中に白子と卵が入って部位によって味と食感の異なりを楽しむことが出来る。

2016-04-23 09.14.33

お酒が残ったので春唐墨を出してもらう。当然自家製で手前からイサキ、ボラ、鰤の卵を塩漬けにして干したもの。ここでご主人の唐墨談義が始まる。こちらでは塩漬けも干すのも冷蔵庫を使用。そうすることでまろやかな味に仕上がると言っておられた。

「珍しいし美味しいね〜」と言いながら食しているとご主人がおもむろに2階に上がって現在つくりかけの唐墨をもって来られた。

2016-04-23 09.14.38

かなり大きくて褐色系のマグロの唐墨。

2016-04-23 09.14.43

手前から鰹、桜鱒の唐墨。一番奥は忘れた・・・

2016-04-23 09.14.55

奥から鯖・ヒラメ・鰹・ホウボウの唐墨。。珍しいものばかりで見ているだけで楽しい。次回これらを食しに訪問することにする。血圧上昇と痛風になりそうだけどこれは食べないとね・・・

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

大阪市 松虫 寿司

熊の焼き鳥 4月【大阪市 天神橋筋六丁目】

この4月から会員制となった現在大阪で一番人気があり、予約が取れない焼き鳥店を大学の後輩がどうしても連れて行ってほしいとせがむのでやむなし連れて訪問。場所は天神橋筋6丁目にある「レンガ通り」の中にある。

2016-04-20 20.20.28

この日は17時からのスタートで、定刻に伺うと店には以前あった表札のような看板もなく入会金として以前3000円払っていただいた店のカードキーを使って入店する。お店も壁や照明を改装され高級感がアップされた感じがする。

会員制になってもメニューはほとんど同じ。

コースは
おまかせ10串コース 2500円
おまかせ13串コース 3000円
熊の焼鳥スペシャルコース 10,000円(1日1組限定要予約)
の3種類。

いつも同様に「おまかせ10串コース」と「鳥刺し12種盛り2500円」を所望する。

2016-04-18 17.15.40

最初に看板メニューの雲丹トロ(写真は2人前)登場。とろろに生雲丹を混ぜているのであろう。胸肉の鮮度がいいのであっさりしていながらしっかりとした弾力とコクのある肉質が特徴。鶏特有の嫌な臭みのようなものは皆無。

2016-04-18 17.17.39

続いて木箱に入った刺身盛り登場。

ささみ むね 油肝 軟骨 すね つくね はつもと 心臓 砂ずり ずりとろ
ずりえんがわ ぼんじりなど・・・普段食べつけないので特別美味しいとは感じないが鮮度の良さと雑味がないのは確実である。部位によって食感や味わいの異なりがあり目でも楽しめるのいい。

2016-04-18 17.36.43

長い経験により焼き鳥をを知り尽くしておられるこちらの店主は普段も東京や名古屋の有名店を研究し、新たな価値の追求に心を砕かれておられることにいつも敬服する。普通の店では見ることのない希少部位を丁寧な仕事によって美味しくいただけるということでほとんどの客が注文されておられる。刺身はすべて甘いさつま醤油とごま油でいただく。

2016-04-20 16.10.37

ここから串が続く。まずは定番の「ももねぎ」いわゆるねぎまと言われるもの。開かずに焼く「丸ハツ」はぷりっとジューシー。食感が楽しい「ひざ軟骨」、塩・たれ・塩と味を分けて供されるフワフワの「つくね」。「やげん軟骨」に梅肉を乗せたもの。パリッと焼かれた「手羽先」も安定の美味しさ。「みさき」と呼ばれる骨のついたぼんじり部分。「トロ皮」と呼ばれる腰の部分の甘味の強い厚めの皮部分。鶏にもあるのかと驚く「ハラミ」。箸休めにサラダも登場。近隣の焼き鳥店に比べると倍以上の価格だけどこだわりの食材を丁寧に昇華させているので上質感はかなり高い。女性客率も多くシチュエーション的にはデートにぴったりな感じ。

2016-04-18 19.04.40

私はいただかなかったが〆には内臓卵を使用した玉子かけ御飯。いわゆる玉ひも部分。デザートもいただくとお腹いっぱい。食事中も予約の電話が鳴りっぱなしの超人気店。予約はお店に聞いて下さいね・・・

2016-04-18 23.27.16

店を出て天満周辺をはしご酒。地元の友人も合流してメキシカンでテキーラを飲みまくる。

2016-04-20 09.19.39

通勤の道すがら綺麗に咲く花を見つけしばし撮影。しかしながらよく見ると造花だった。なんか自分の人生を映しているようだったな・・・

大阪市北区天神橋6-3-26
06-6353-6330
16:00〜

大阪市 天神橋筋六丁目 串料理やきとり