大阪市

まさる 5月【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

30年近く通う表記の夕陽ヶ丘の寿司店を訪問。人に教えたくない、個人的に大阪では一番美味しいと思っているお店。大阪メトロの四天王寺夕陽ヶ丘駅から西に徒歩5分。阪神高速松原線の高架の下の奥まった裏通りに位置する。

普段は営業開始直後に一人で訪問して20分くらいでお茶と一緒に握りを16巻いただいて帰るのを常にしているけど今回は友人とゆっくり、お酒も一緒にいただく。

L型のカウンターの店は吉村店主と見習い職人が1人。主人の握る寿司はシャリの美味しさが際立つ多種多彩な寿司ネタが特徴。握りで40種類、巻物で20種類と圧巻の食材の揃え方にはいつも敬服する。この日も韓国からの富裕層らしきグループがおいしそうにおまかせフルコースを食べられていた。

最初に刺身盛り合わせ(写真2人前)旬の高級魚の「あこう」、独特の香りの「赤貝」、コリコリの「剣先イカ」と「縞鯵」、旬の「鳥貝」はかなり新鮮。炙った「伝助穴子」と「太刀魚」など。真澄の純米酒と一緒にいただく。

握りの扉は大葉を鋳込んだ鱚の昆布締めから。上品な脂が舌に広がる。続いてもアマテカレイも旨みたっぷりの品のある美味しさ。シャリは白酢を使用。かなり小さめに握られる。カウンターの横から見ると少ない手数で最後に握り込むような流行りの所作などの無駄な動きは全くない。

肉厚でコリコリ食感の細魚も昆布締めにして供される。続いて鯖の漬け、肝ともみじおろしと芽ねぎを乗せたキンキもこちらの店のスペシャリティ。独特のフォルムの鯖のバッテラも日本酒にピッタリ。

続いてコリコリ食感の生ゲソ。かなり柔らかく炊き上げた鮑は好物のエンペラ部分を出していただく。北海道の雲丹、こちらのお店のレコメンドメニューの車海老はレアにボイルされて頭の味噌が中に鋳込まれる。蟹味噌を乗せた毛蟹、コリコリで磯の香りたっぷりの粒貝など。

炙りたての身厚の鰻を海苔巻きにしたものも表現ができない美味しさ。骨切りをしてタレ焼きにした鱧、完璧な調味のいくら、炙った平貝、野菜と貝の入った帛紗玉子焼きと続く。仕上げに赤貝のヒモときゅうりの巻物と穴子の巻物をいただいてフィニッシュ。お腹パンパンごちそうさまでした。会計は新地の高級店の半額です。

過去のまさるはこちら

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司

米増 5月【大阪市 福島】

福島にある表記の和食店を定期訪問。ミシュラン2星。大阪では屈指の予約困難店。最近は常連客の予約以外は取られていない。私も数年前から毎月伺っているが全く飽きることのない好きな和食店の一つ。茶味あふれる料理で素材をいたずらに触りすぎないいい仕事をされる。今月から辻調理師学校卒業の若い女性スタッフさんが入店し店内がさらにいい空気を持つようになる。

この日は17時半から8名で一斉スタート。コース料理の値段は使用される食材によって変動。この日はお酒を少しいただいて税金とサービス料で一人32000円。

大阪の「本湖月」や「かが万」等で修行をされた46歳になる温和な人柄のご主人と奥さんの柔らかい接客も見ていて気持ちがいい。新規客、常連の分け隔てなく丁寧にカウンター越しで楽しく話をされるので客は皆この店のファンになる。

床飾りの絵はご主人作。装飾を廃した店内は凛とした空気が漂い客も皆小さな声で話をする。奥の調理場からも一切音が聞こえてこないことにもいつも感心する。料理はその時期の一番美味しいものを厳選し何度も事前に試作を重ねて提供。

写真掲載は禁止なので忘備録のため献立のみ記す。

・うすいえんどう豆腐と新蓴菜、柚の花
・室津産の鳥貝炭火焼きと烏賊の酒煎り、こしあぶら、酢味噌
・寄せ素麺、かすご鯛、三度豆、青柚子
・和歌山県すさみ産の鰹、金目鯛昆布締め、秋田産の桜鱒、絹さやのけん
・アコウのチリ蒸し、新玉ねぎ
・根曲竹の木の芽あえ、こごみ白和え、蕗胡麻和え
・山独活炭焼き
・手打ち蕎麦とタラの芽の天ぷら
・白焼にした鰻の鍋仕立て、冬瓜
・白ご飯、アコウのあら炊き、香の物、汁
・静岡メロンのシャーベットと牛乳のソルベ
・葛餅ちまき仕立てと薄茶

お酒も美味しくいただきました。

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 寿司

Emi shokudou 5月【大阪市 塚西】

銭湯の帰りに西成区玉出にある表記の店を訪問。こちらも最近よく普段使いで利用させていただいているお店。阪堺電気鉄道の塚西駅を北に50m、ライフスーパーの正面にある昭和初期に建てられたアパートの1階に位置する。オープンして約3年、正面にチンチン電車が通るお店はカウンター10席と小さなテラス席。

センスとガタイのいいマダムが一人で切り盛り。メニューは手作り感あふれる家庭料理が中心で色々なジャンルの惣菜が毎日カウンターに並ぶ。親戚の家にご飯に食べに来ているような錯覚に陥る。女性一人客も多く、この日記の読者さんも常連となって週に数回訪問されていると聞き及ぶ。

この日は開店直後に訪問して生ビールと共に「鯛のライムマリネ500円」を所望。ライムを齧りながら鯛の刺身をいただく。かぼちゃの胡麻味噌和え300円も和風な感じで焼酎と相性がいい。甘辛く炊いた小ぶりのメバル煮付け500円も家庭の味わい。

鶏ももスパイス焼き600円は数種類の特製スパイスを自分で選ぶ。ねぎ味噌焼きいなり400円もお酒にピッタリ。自家製の茄子きゅうり糠漬け300円で口直し。

これ以外にも豚肉チーズとんかつ600円、ブロッコリーのご馳走サラダカレーソース400円、和牛ステーキ1100円、厚切りトンテキ800円、岩塩ピザ500円、かれいの唐揚げ600円、しらすと茗荷の冷奴400円などがある。いいお店です。。。

過去の記事はこちら

大阪市西成区東玉出2−5−6
090-1905-2234
18:00〜

大阪市 塚西 バルその他料理居酒屋