麺通処 日加月(ひかず) *松屋町のラーメンの新星【大阪市 松屋町】

松屋町通の冷麺館の隣に最近できた表記のラーメン店を訪問。松屋町駅から徒歩5分。すぐ近くにコインパーキングあり。カウンターのみのお店で若いご夫婦で切り盛り。以前は東大阪で別の名前で営業されていたとのこと。しばらくは昼間のみの営業。

メニューは大きく分けて「スぺシャリティ」「にぼ清湯」「塩」の3種類。そのほかにも「昔ながら」というラーメンや様々なトッピングでカスタマイズができる。今回はこちらの店のレコメンドメニューの「スペシャリティ980円」をデフオルトで注文する。

しばらくして着丼。見た目は塩ラーメンでチャーシューの上には醤油のカエシが乗せられる。。店内のPOPに食べ方が書かれていてそれを見ながらいただく。

1.まずはほんのり塩ダレのスープを一口啜る。
2.あぶりチャーシューとタレを鎮めてその付近のスープをすする。
3.タレを混ぜると醤油スープに変身
4.麺を食べ進めると底から背脂が登場、あっさりからこっさりに変わる

少し粘度のある塩ダレスープは口当たりが柔らかくてマイルド。スープは名古屋コーチンや阿波尾鶏他国産銘柄鶏、塩の返しには昆布、貝柱などを使っていると表記。背脂とともに醤油のカエシを混ぜると少し酸味のある醤油スープに味わいが変身。

麺は全粒粉入りのしなやかでコシのある中細ストレート麺。
小麦の香りと啜り心地と喉越しも良く、スープとしっかりと馴染んで食べやすい。

チャーシューはレア肩ロースと炙りバラチャーシューの2種。炙りチャーシューは脂の甘みと醤油の香ばしい風味が口の中に広がる。メンマは穂先メンマが2本使用されていて柔らかでホクホクとした食感。卓上にある胡椒でさらに味に変化をつける事もできる。確認はしていないけど化学調味料は入っていないと感じた。途中で何度も味が変わって食べ飽きない。ごちそうさまでした。

大阪府大阪市中央区高津2-1-25
11:00~14:00
定休日 月曜日

大阪市 松屋町 ラーメン

Mandalay house (マンダレイハウス)*弁天町のミヤンマー料理店【大阪市 弁天町】

弁天町にある表記のミヤンマー料理の店でミヤンマー留学生を含む5名で食事会をする。大阪にあるミヤンマー料理の店の中では一番大きなお店らしく3年前にオープンとのこと。お店は居酒屋かスナックの居抜きのような感じでコックを含むスタッフさんも客も全員ミヤンマー人。平日の夜だけど満席が閉店までずっと続く人気店。テーブル席と広いカウンター席がある。

スタッフさんは日本語も堪能なので不自由はない。ミヤンマーは国境を中国とタイに臨し、西隣はバングラディッシュなので麺料理から米料理。スパイス料理まで料理の幅はとても広い。私も13年前にヤンゴンに行った記憶がある。

ダンパウ1200円はほろほろに煮込んだ鶏もも肉が乗せられたミヤンマー風のビリヤニ。ありがちなチキンスパイス煮込みご飯なんだけどご飯はパラパラでとても香ばしい。

添えられたピクルスとフライド玉ねぎも合わせて一気に混ぜ込む。柔らかいチキンを含め色々な味が混在してかなり美味しい。パキスタンやネパール料理のビリヤニと比べて油が少なくさっぱりしている印象。

ミヤンマーの名物料理の「ラペットゥ」は発酵お茶の葉サラダ850円。ミャンマーではアッサム種の茶葉を蒸して手揉みして2年くらい発酵にかけるらしい。。その発酵した茶葉をサラダとしていただく。
サラダの中には食感のいい揚げた豆に干しエビ、キャベツとトマト、胡麻のような粒などが入る。魚醤などの風味とチリ系の辛味が後を引く味わい。

モンティ900円はミヤンマー風混ぜうどん。ピーナッツ系のソースがとても味わい深い。具材はチキンで甘くて旨味がとても強い。チリソースとニンニクソースが添えられる。

チェーオーシチュ1200円は油そばのようなもので麺はビーフン、具は肉団子と野菜。総じて何をいただいても美味しくて味のバランスが素晴らしい。

サモサ600円は豆を潰したものや色々な野菜のペーストなどが入る。チリソースも秀逸。

ミヤンマー風天ぷら1200円はミヤンマーの豆腐や魚のすり身、豆を潰したものやテンペなど様々な植物性の食材をカリカリに揚げて仕上げている。

「外からの食べ物の持ち込みは遠慮ください」と書かれているらしい。ビルマ語はかなり難解。

サヌウィマキン500円はバナナで作ったミヤンマーのデザート。米も混ざっていてあっさりした味わい。ミヤンマーの代表的なお菓子らしい。

デザートのファルーダはココナッツミルクジュースの中にプリンやゼリーやタピオカ、ピーナッツ、アイスクリーム、ジャムが入ったもの。見た目よりあっさりしていて一気にいただいた。

同伴した留学生がここはミャンマーの本場の味だと言っていた。日本人の口にも合うし今まで食べたミャンマー料理店の中で一番美味しいと思った。ごちそうさまでした。

大阪市港区弁天4-12-25
06-6585-9422

大阪市 弁天町 その他料理 その他

鮨 さわだ *寿司革命 中華と寿司のコラボ【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の店を訪問。今年の7月下旬にオープン。西天満にある中華料理の有名ミシュラン店「エスサワダ」の澤田州平氏が手がける中華料理と寿司をコラボさせた今までにない新業態店。北新地の御堂筋側の以前に「さえ喜」のあった場所で営業。

この日は澤田氏がメインで腕を奮うとのこと(定期的に入られると言っておられました)。この日の寿司のコースはアルコールのフリーフローがついて24000円。カウンター8席を友人と2人で貸切させていただく。

座付きはミル貝と黄韮の冷製。器もかなりいいものを使用。澤田氏以外に寿司・和食職人さんが2名カウンターで仕事をされる。白木のカウンターの前に中華鍋が鎮座する絵も珍しい。続いて真魚鰹を蒸したものに熱した葱油をかけたもの・・・これは完全に中華の技法だけどあっさりしていてとても食べやすい。

髭長海老の紹興酒漬けに北海道の雲丹を乗せたもの。水溶きコーンスターチをつけて焼いたカマスは青葱と青山椒が添えられる。魚介水餃子と夏松茸の煮物椀。全てにおいて食材のレベルはかなり高い。「自分の腕が未熟だから食材は最高のものを使ってるんです・・・」とは澤田氏の弁。

お酒も珍しいものをたくさん取り揃えられていてそれが全て飲み放題。

寿司の扉は脂の乗った鰯(マグロの代わり)からスタート。北海道のつぶ貝、昆布締めにした帆立、包丁目をしっかり入れた剣先烏賊は「原正」をオマージュ。全て本格的な江戸前の仕事でこの部分には中華のエッセンスは感じさせない。

澤田氏は現在大阪のみならず東京含め、現在14店舗の中華等のお店を展開されているスターシェフ。このお店は海外進出(アジアと言っておられました)を視野に入れた実験店とのこと。丁寧にかつ真摯に寿司を握る姿はとても美しい。

シャリは赤酢を使用しているけど酸味は強くない。炙り、締め、寝かせ、漬けなどの仕事を尽くした握り寿司はすべて江戸前の技術を踏襲し、そこに幽けき中華のニュアンスを忍ばせる。。最後はミニフカヒレ丼登場。鴨肉と鶏の足で取った濃厚なスープが秀逸。

デザートはミルク羹と北新地のポワールーで特別に作ってもらう山椒などの中華スパイスの入ったオリジナルフィナンシェでフィニッシュ。

近くのバーで夕張メロンを半分使用したカクテルをいただいて帰りました。。

大阪市北区曾根崎新地1丁目7-4
YAMANA K2ビル 3階
06-6342-6788
18:00~/20:30~(完全予約制)

大阪市 梅田/JR大阪 寿司