カテゴリー:寿司

富久佳(ふくよし)【大阪市 難波】

仕事でバタバタして久しぶりのアップになってすいませんm(_ _)m・・・

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なんばパークスで仕事がらみのパーティーに顔を出したあと幹部社員君と2人で裏なんば散策。

最近話題の道具屋筋から旧の倉庫街を通るところに出来た千日前地蔵通横丁の中にある屋台系の寿司店。
いつも大繁盛で土日は予約が必須となっている。近くに居酒屋を一件経営している個人店と言っていた。

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店内は昭和系のいろんなポスターや置物で雑然としているがそれはそれで面白いのかも知れない。10人掛けのカウンターと2人掛けのテーブル席が2つでマックスキャパは15人くらい。50才くらいの職人さんと20代の入れ墨と鼻にピアスの入った職人の2人が握る。いつも満席の人気店で土日は予約が必須となっている。客層は20代ヤング中心。気取った感じがなくて入りやすい店という印象。

ビールで乾杯をしてから学校に内緒で働く大阪高校のアルバイト君がお薦めのお任せ寿司をお願いしようかと思ったが、好き嫌いがあるので適当に好きなものを所望する。

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この日は最高級鱧がおすすめと言われたので黙って所望する。食すと脂の甘さと小骨を全く感じない舌触りの良さ、深い旨味に驚く。多分韓国産の最も上質のものを仕入れていると推察される。これは今年一番の鱧でした。シャリもほろ温くて個人的にはかなり好み。価格は一皿1000円・・・ちょっと高いな。。

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大阪高校君と世間話をしながらいろいろ食べる。生の鯖は新しかったが脂ののりはイマイチ。周りの客はお進め握りを食べている方ばかり。1枚5貫で並ネタ630円、特選ネタの裏皿930円がコスパもよく大人気らしい。

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赤貝は鮮度がイマイチ。一つ210円の海老は冷凍ブラックタイガーであるが美味しい。タコとゲソはそれなり・・

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大阪高校君が「うちの煮穴子むっちゃ美味しいですよ!!」ということなので所望する。形が崩れるほど煮込みまくっているのか特徴。一つ500円。柔柔でそれなりに美味しいがお得感はない。

総じてネタに対するこだわりもありお酒を飲んだあとの仕上げにちょっと寿司をつまむのにぴったりの店と思う。
平日であるが裏なんばと呼ばれるこの界隈が人で溢れかえっているという現象に一番驚きと興味を持った夏の日の夜でした。

大阪市中央区難波千日前14-18 千日地蔵尊通り横丁 1F
定休日 水曜

富久佳寿司 / 難波駅(南海)近鉄日本橋駅日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 難波 寿司

まさる7月【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

本年初のシンコが入荷したという知らせを頂き、神戸で予約半年待ちの大繁盛鮮魚居酒屋を経営する友人と表記の店を訪問。

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この日も医者らしき客で満席。予約が鶏にくのが玉にきず。まずはビールで乾杯して お造りの盛り合わせ。赤貝、九州の鯵、コリコリのコチ、剣先イカとエゾバフンウニ、軽く炙った明石の穴子に太刀魚。すべて一切れずつ。どれもがいい仕事をしていてこれだけで満足する。

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店内で一夜干しされている大羽鰯を見つけたので焼いていただく。かなり大きなサイズで食べ応えたっぷり。梅雨の時期が鰯の旬で『入梅鰯』とよく言う。醤油と味醂で照り焼きにしていただく。皮の部分の脂と醤油の焦げが相まって驚くくらいの滋味深さを感じる。早速端麗辛口の日本酒をいただきながらのマリアージュを楽しむ。

【夏料理青身の魚いとほしき】

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握りは最初はお決まりの木の芽を中に鋳込んだ「鱚」。この時期はまさに旬真っ盛り。脂は少ないけど軽く締めると上品な甘味と旨味がとても強く感じるネタである。多分旨味成分のグルタミン酸やリジンなどのアミノ酸が多く、包丁をしたり咀嚼するなかでそれらの成分がタンパク質から遊離して旨味成分に変わるのであろうと推察される。

【一片の木の芽がキスの味とせり】

「アマテカレイ」は正式名称はマコカレイ。大分では城下カレイ。今が旬でネットリとした食感と脂が特徴。コリコリしながらも甘くて寿司ネタでは白身魚の王者と個人的には思う。

「鯖」は漬けにしてマスタードを添えて出される。オリジナリティー溢れる握りである。夏の鯖は脂がなくて今イチなものが多いがこれはかなり上質。

「カマス」は水分の多い魚なので軽く塩をして身を締めて皮目を炙って供される。皮と皮スジの間に脂がたくさんありその脂が火入れされてとても香ばしい。

「ノドグロ」は言うまでもなく高級魚。大きな魚体の鮮度のいいものは限られている。これも皮を炙って葱と紅葉おろしをのせて供される。美味し過ぎて卒倒しそうになる。

生の鳥貝は味が深くてとても美味しい。鳥貝の旬は太平洋側では春先で日本海側では夏とどういうわけかずれている。この日は舞鶴産と言っていた。足の黒いところを残して洗うのが面倒。美味しいのは当然。

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大好物の車エビ登場。これを食べ続けてはや15年。。ビジュアルも美しいが 茹で加減や海老味噌の鋳込み具合などどこでもありそうなものだけど私にとって唯一のベストオブザ海老の握りである。

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この日のメインイベントの「シンコ」登場。この日は5枚漬け。出世魚「コノシロ」の幼魚。10センチの大きさになれば「コハダ」と呼ばれる。

夏場の限られた時期のみが旬。今の走りの時期はビックリする仕入れ値となる。ご主人が「中元みたいなもんですわ〜」と言っておられた。

頭をとって捌くと数センチほどしかないのでさばくのはとても面倒。この日も仕入れ値はキロ5万円と言っておられた。大体1キロが120匹位なので50000÷120×5でネタだけで原価2000円なり・・・男気だな・・・

そのあとコハダの1枚漬けを握っていただき食べ比べ。。マグロや雲丹の食べ比べはよくあるがコノシロの食べ比べは珍しい。

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鮑のエンペラの部分。私がこの部分が好物なのを知ってくれている。関東の煮鮑とは全く異なる。ゼラチンでプルプルして究極の煮鮑と確信。

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「煮ハマグリ」は火入れの素晴しさとネタの良さで限りなく柔らかで味も深い。「毛蟹」は味噌をのせて供される。皮を炙った「鰻」は海苔を巻かれて供される。言葉が出なくなるくらい美味しい。。山芋やいろんな野菜の入った「袱紗玉子」は箸休めにぴったり。皮目を炙ったキンキは肝と芽葱と紅葉おろしで供される。キンキは皮目を炙って芽葱と肝をのせていただく。焼き目の香ばしさと皮部分の脂の甘味と身の旨味が渾然一体となった最高の一貫である。剣先烏賊の耳」はコリコリで味も深い。

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味が乗ってきた淡路島の雲丹は上品な甘味。これだけ20個くらい頂きたいくらいである。

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貝好きなのを知ってくれているので「ツブ貝」を軍艦で所望。どの寿司も美味し過ぎで日本酒が進み過ぎてしまう。〆は穴子の巻ものを所望。この店で寿司を頂くといつも幸福感に包まれる。シンコは今週いっぱいくらいかな。。。

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司

松寿司【大阪市 北畠】

友人と北畠にある表記の寿司店を訪問。阿倍野筋から王子商店街入り口近くの路地を入ったところ。お昼のランチもあって界隈ではコスパのいい高級店で有名。

寿司は昔から大好きでTPOSで訪問する寿司店を使い分ける。価格帯で言えば一人3万円オーバーの「さえ喜」「多田」「久兵衛」は年に数回くらいメモリアルや新地で覚悟を決めて飲むときに利用。2万円オーバーは「原正」「きずな」「伊吹」「寿し芳」いわゆる界隈の有名店。1万円オーバーは「ふく吉」「まさる」が個人的に美味しいと思うし訪問頻度も結構多い。そして普段使いする近所の「すし寛」「すし豊」は1万円でお釣りがあるイメージ。

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こちらのお店はリーズナブルなコースもいくつかあるけどこの日はアラカルトで好きなものを好きなだけ頂く感じ。ビールで乾杯をして突き出しは鱧の卵を葛だしで炊いたもの。しっかりした味付けでビールにぴったり。

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お造りは天然鯛のお腹の部分と2キロオーバーのコチ、熟成した平目。それぞれを一切れづつ。どれも味がしっかり乗って美味しい。特に平目はこの時期あまりよくないのが普通だがこちらのは秀逸。仕入れのこだわりであろう。

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軽く〆た鰯を海苔で巻いたもの。かなり美味しい。若いご主人は上宮高校の野球部出身と言っていた。接客のお母さんの人柄もとってもいい。

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姫鮑を肝と昆布醤油で和えたもの。濃い鮑の味を更に醤油が引き立てる。仕入れのこだわりが半端ないことがよくわかる。日本酒が進みまくる肴である。

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北海道のムラサキ雲丹。これからが旬だけどかなり上質。。甘過ぎてびっくり。

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ワタリガニのよいのが入荷しているということで頂く。甘々の卵は宝石のよう。足の付け根の肉も味が深くてとても美味しい。

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握りは剣先イカと雲丹。赤酢を使ったシャリもかなり美味しい。

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北寄貝は軽く炙って食す。香ばしくてかなり美味しい。

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巨大なシラサエビは味噌もたっぷりで泣けるほど美味しい。

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北陸産の白海老は甘くて繊細な食感。この日一番のお気に入り。

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友人も大喜び・・・・

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僕が貝が大好きと言うことで北海道の仙鳳趾(せんぽうし)の牡蠣の炊いたものを出していただいた。この牡蠣はよく食べるけど生で頂くと身の締まったプリプリなのが特徴。と加熱しても強い甘味と濃厚でコクのある味わいがすばらしい。水温が低いので年間通じて獲れると聞いたことがある。

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大きな煮はまぐりは火入れの加減も完璧。桑名さんと言っておられた。

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蒸した鮑も秀逸。500g以上ある大きなものを使用しているのでしっかりと味が載っておいしい。日本酒もたくさん取り揃えているのであれこれ頂きながら食す。

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最後はふわふわの穴子でフィニッシュ。。会計は一人15000円でした。

大阪市阿倍野区王子町3-13-7
06-6622-5723
11:30~13:30 17:00~22:00
定休日 月曜日

大阪市 北畠 寿司