寿司

最近周りで「福島にいい寿司のお店があるよ」と聞くことがあり友人の焼き鳥屋の「熊さん」に紹介してもらって訪問する。予約がかなり困難と聞くが紹介の力は偉大なり。時間制になっていて5時からの客が帰ってから入店ということらしく、少し早めについたので友人と店の近くのワイン立ち飲み「アニバーサリー2001」でスパークリングを飲みながら店のワンコと遊ぶ。。よくいくけどこの店もかなり素敵・・・店もマスターも味がありまくるな。。

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寿司屋の場所は駅から60m。店はかなり小さくてカウンターが8席とテーブルが一つ。席の間も狭く高級な感じはあまりしない。ご主人はリッツカールトンの「花筐」出身。客の年齢層はまあまあ高め。マグロが食べれない事を最初に申し上げてお任せで出していただく。十四代をはじめお酒は日本酒がたくさんそろっているようなので料理に合わせてお任せで出していただく。すべてテイスティングをさせてくれるのがありがたい。

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最初は鯛のお造り。コリコリしないけど熟成感もありかなり美味しい。スダチと塩で食する事をすすめられる。

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のどぐろは皮目を炙って出される。一切れは塩とスダチ、もう一切れはポン酢でいただく。しっかりと脂がのっていてとっても美味しい。生で食すためには一定のサイズと鮮度が必要なのは周知の事実。

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軽く〆られた鯖は千葉産。多分銚子であろう。脂がのりまくってこれもかなり美味しい。生姜醤油がとてもいい。

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この時期が最高のセコ蟹は内子、外子も全部かき回していただくのが私流。。やっぱ内子は美味しい・・・

純米酒を中心に澱のあるものや山廃などタイプの異なるものをこの日は5種類くらいいただいた。

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ここで肉厚の鰤の照り焼き。パンチがある料理なので少し酸味のある山廃の吟醸がとても良く合う。

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鱈白子と白髪葱のお椀。鮮度が良く丁寧に下処理をしているので特有の臭みとクセは全く感じない。

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ここから握りが始まるが結構お腹いっぱいになっている。肉厚の剣先イカはスダチと塩でいただく。シャリのサイズもまあまああってほどけやすい米も美味しい。

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カワハギはおろしポン酢と肝が乗る。身も甘くてかなり上質。握りの形も美しい。

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キンキも皮を炙って握られる。煮切りも柔らかくてとっても美味しい。

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平鯵と縞鯵。。両方ともしっかりとした旨味とともに熟成感を感じる事が出来た。

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大きな鯛の身がゴロリと入った茶碗蒸し。

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ビジュアルも美しい天然車エビ。これだけで原価は500円くらいするのを私は知っている。甘くてとっても美味しい。。エビカニ星人の私にはたまらない。。

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小さな器の中にシャリをいれてイクラと雲丹を乗せたもの。雲丹のレベルが少し気になったが許容範囲。

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甘い玉子焼きはすり身が入ったもの。

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かんぴょう巻で〆。。この辺りになるとお腹パンパン。。

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お酒が少し残っているからという事で干したホタルイカを炙ってくれた。この辺りの心遣いが嬉しい。飲んで食べて会計はちょうど1万円。コスパはかなりいい。隣の客は全く同じものを食べて14000円だったな・・・よくわかんないけど普段遣いにはぴったりな感じ。予約するときには「ぺろぺろを見た」と言う方がいいかもしれないな。。帰りは店主が見えなくなるまで表で見送ってくれた。忙しいのに恐縮である。

大阪市福島区福島7-8-3
電話:-6455-6644
営業時間:17:00~24:00(L.O)
定休日:月曜日

寿司 / 福島駅新福島駅中之島駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 福島, 寿司 |

すし寛 10月

友人と3人で西成の表記の店で会食。
こちらの寿司屋さんは普段遣いできて気の置けない友人と行くのにぴったりなお店。難を言うと時分どきはいつも満席で入店しにくいこと。基本予約は取らないので1時間くらい前に訪問の旨を電話で知らせると若奥さんが調整をしていただける。

場所は地下鉄動物園前駅から徒歩5分。今や観光地となった新世界界隈よりも数倍ディープな空気をくぐりながら商店街を南下。怪しげな中国人ガールズバーが大盛況。飛田の手前くらいに大衆的な昭和なファザードの店舗が見える。お店は10席くらいのカウンターと4人掛けの小上がりテーブル席が3つ。お店の中もかなり昭和。客層もかなり昭和。

この店なんと創業60年で地元の方はもちろん遠方からも芸能人の方もたくさん来られる。カウンターの大きな水槽にはこの日は3キロオーバーの天然とらふぐや平目、伊勢エビなどがわんさか入る。ネタケースにもキンキやのどぐろなどの高級魚がぎっしりと姿のままで陳列される。カウンターにはイケメン若大将と2人のベテラン調理師、素晴しい気配り目配りの奥さんでお店を運営。

ビールで乾杯をしてまずはお酒のアテをあれこれいただく。最近行った旅行の話や共通の友人の話をしながら適当に注文する。

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真っ赤な車エビはええ出汁で炊かれる。味噌も甘くてムシャムシャ頂く。客層はスーツ姿は私だけ。家族連れや地元のカップルが多い。カウンターお一人様もよく見かける。ジャージ系の方もいてるし若い女性グループもいる。

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タラの白子は普通に美味しい。初物なので長生きできそう。多分北海道産であろう。ビールから日本酒に切り替える。辛口の冷や酒とよくあう。

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目が合った水槽に泳ぐカワハギをお造りでいただく。透き通った身はピカピカのプリプリ。肝を巻いてポン酢でいただいたり、肝を醤油で溶いた肝醤油もとても美味しい。日本酒が更に美味しきなる逸品。

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甘辛く炊かれた鱈の子はみんな大好きなお味。いつも肴が美味し過ぎてすしを食べる頃にはお腹がいっぱいになっている。何を食してもかなり美味しい。

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程なくカワハギの造りのアラを炊いたものが登場。プリプリのシコシコで幸せを実感出来る味。こんなサービスが嬉しい人情寿司店。

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マナガツオの味噌漬けも日本酒が進みまくる。楽しい話をしながら好きなものを好きなだけ食すのはとても贅沢な時間である。

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続いて毛蟹を所望。大きさは600グラムくらいか。自分で剥かなくてもいいのでとてもらくちん。堅蟹ではないけどしっかりと身も詰まってみそもたっぷり。足の肉と味噌を絡めてバクバクと大人食べ。日本酒から麦焼酎にお酒を替えて飲みまくる。

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天然とらふぐの酒蒸し。身がしっかりと骨に張り付いて食べ応え満点。顔の大きな肉が大好物。河豚も今シーズン初めて食す。

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握りは北海道の秋刀魚と牡蠣。どちらも新鮮で旨味と脂がたっぷり。

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そのあとは大将お勧めの鰻の白焼きと大好物のたいらぎ貝、大きなボタン海老は味噌も濃厚。もっと食べたかったけど次があるのでこのあたりでストップ。このあと茶碗蒸しをいただいてお腹いっぱいで食事終了。。

大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
15:30〜24:00
月休


カテゴリー 動物園前, 寿司 |

すし豊 10月

友人と阿倍野にある表記の江戸前寿司店を訪問。普段使いで気の置けない友達と行く事が多い。お店は駅から遠くて(阪堺線の東天下茶屋徒歩7分)ファザードも店内もかなり昭和な感じ。カウンター8席とテーブル席が8席。

生ビールとともに子芋の炊いたものとげその湯引きをいただく。子芋は煮鮑のタレを使用。そのためにゼラチンが固まったまま出てくる。味はかなり濃いけれどビールにぴったり。げそはハリイカのものを使用。小振りなのでとても柔らかい。

名称未設定

かなりいい上質感があって何を食しても美味しい。いつも書くんだけどこの店のお勧めはご主人の人柄。料理が彼の説明でよりいっそう美味しくなる。厳選した食材を何とかして少しでも美味しく食べてもらおうとする工夫とそのこだわりに敬服する。

寿司の最初は大阪湾のハリ烏賊。ネタの下に黒ゴマを敷き、イカに塩を塗りスダチを軽くしぼって提供いただく。ハリ烏賊独特のぱりっとした歯ごたえが気持ちいい。毎度寿司のスタートは烏賊から始まる。鯛は少し熟成感があってねっとりとした舌触り。

いか

友人は3分間漬けられた漬けマグロ。私はこの店の名物の一つヒラマサの蕪寿司。この店でこの寿司は味の三段ロケットと言われていて酸味のあるサッパリした蕪の味、続いてヒラマサの旨味とコク、そして唐辛子の辛みと続く。主人に「味が三回変わってから飲み込んでね」とい毎回言われてはや15年。コハダはしっかりと締められている。小骨を感じるがこれはしょうがないか。

づけ

濃いたれで味つけられたハマグリは濃いめの煮詰めが更にかかるけど見た目ほど辛くはない。炙りのカンパチはすだちと塩でいただく。香ばしくて脂が甘くてとても美味しい。

はまぐり

大阪湾のシラサエビは子持ちで味噌もかなり甘い。酢で締められたさんまはあっさりしているけど脂もたっぷり。まさに旬の味。お酒は白雪の常温。香りも強すぎず寿司の味の邪魔をしない

えび

そして、大将が「ウチで一番柔らかい寿司ね!」と2時間煮込む煮あわび。今は珍しくない煮アワビだけど関西で一番最初に出されたのはこの店だと思う。「この店で一番固いよ」といいながら提供される握りのイクラ。 岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵にこだわる自家製。遡上したものはいわゆるピンポンいくらとなる。

一口で頂くと口の中で暴れまわる。歯で追いかける。ぷちっぷちっと音がするくらいの弾力がある。旨みが強くかなり濃厚。醤油ではなく塩漬けしている。この技術が難しい。冷凍することで塩が熟れておいしくなる。

あわび

今が本当の旬の鱧は脂がしっかりのっていてとても美味しい。べっ甲色した鯛はしっかりと熟成されて締められたもの。

はも

口の中で溶けちゃうよと言いながら出されるさっと炙られた大阪湾の煮穴子はスフレのような食感。塩でいただくとかなり美味しい。烏賊の印籠も江戸前の古い仕事でこのお店の名物。まん中は白子、両端はイカの玉子が入っていて酒がとってもよくあう。これも身、子、白子の3段階の旨さ。サクッとした身の食感と卵のプチプチ、白子の滋味。

あなご

しっかり締められた鯵の手巻き寿司。としっかりめに炊き込まれた子持ちシャコ。あじ

寿司の出てくるタイミングも絶妙。昔から顔にしわのない年齢不詳の東京弁バリバリのご主人は東京銀座の名店「新富寿司」で修行。しかしながらお店が厳しすぎて1970年、大阪万博見物と偽って仲間と脱走。そこから大阪で努めて自分でこの店を出したと言う話もかれこれ20回は聞いた。名前は安田豊次、だからすし豊らしい。

今日も美味しかった。。ごちそうさまでした。

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日


カテゴリー 東天下茶屋, 寿司 |