カテゴリー:寿司

墨や 7月 *活イカ推しのミナミの寿司店【大阪市 難波】

*2日くらい前からネット環境が悪く記事が見にくくなっておりました。昨日改善しております。ご迷惑をおかけいたしました。

難波の表記の寿司店を貸切で定期訪問。現在、大阪で最も予約が困難と言われている寿司店で最近は常連の予約だけでほぼ席が埋まってしまっている。こちらのブログにお店の問い合わせもよくいただく。現在は新規予約は取られていないので常連の客と一緒に訪問するしかない。

大阪メトロのなんば駅から徒歩2分、歌舞伎座の裏のわかりにくい路地の奥に位置する狭いお店は6席のみ。ワンボックスカーに乗って皆で食事をしているような錯覚に陥る。2017年のオープン時は烏賊の活造りがついた寿司のコースが3000円だったのでマスコミ等の取材が殺到していた記憶がある。

現在はコース10000円となっているが内容を考えるとかなりのハイコスパとなっている。昨年から淡路島の西海岸に支店を出したため(週末のみ営業)こちらの難波のお店の営業日が減りさらに予約が取りにくくなっている。(淡路島のお店は比較的予約が取りやすいようです)

お店はコミュニケーション力抜群の妙齢の女性店主「のり子さん」のワンオペでの17時スタートと20時スタートの2回転制。

冷たいビールと共に酒肴が数品。最初に沖縄もずく酢の上にダビテの星というオクラを乗せたものと帆立貝柱の醤油漬け。

続いてかなり大きなサイズの真魚鰹西京焼きと生のホワイトとうもろこし(隣の友人がこのとうもろこしを食べていて前歯が折れたことにびっくり)。日本酒と相性抜群のイカゲソ酒盗和え。刺身の残りのゲソの天ぷらは最高に美味しい。

酒肴が出た後でメインの活剣先いか(この日は山口産)登場。その日の入荷によって以下の種類は変わる。キュウキュウと泣きながら暴れる姿は切ない。

その烏賊をあっという間に姿造りの刺身に仕上げる(写真は3人前)すだちを絞って、炭の入った塩でいただく。甘くてコリコリの身はなんとも言えない美味しさ。

握りの扉は包丁目を何度も入れた烏賊から。シャリにはイカ墨が混ぜ込まれる。続いてかなり大きなサイズの鯵、平貝、白甘鯛、チリ酢でいただくアコウ、鱧と続く。

皮を炙った金目鯛、苦手なマグロの代わりに赤貝、トロトロ食感の甘エビの昆布締め、トロ鉄火巻きの代わりに車エビ巻き、北海道の雲丹でフィニッシュ。店主ののりちゃんも入って皆でワイワイ喋りながら楽しくいただきました。

お酒も純米酒とフランスのワインと焼酎とたくさんいただき大満足。次回訪問は数ヶ月後。ごちそうさまでした。

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お店の場所と連絡先は非公開。

大阪市 難波 寿司

まさる 7月 *大阪屈指の寿司の名店【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

夕陽ヶ丘の表記の寿司店を友人と訪問。大阪メトロの四天王寺前夕陽ヶ丘駅2番出口から西に坂を下って徒歩5分。阪神高速松原線の高架の下の奥まった裏通り、スーパーライフの北側に位置する。小さな表札だけで看板等は無いのでかなりわかりにくい。店の周りにはたくさんコインパーキングあり。この地で営業されて28年、私が個人的に大阪で一番美味しいと思っているお気に入りのお店。

小体な店内はL型のカウンターのみ坊主頭の吉村店主と見習い職人が1人。こちらのお寿司は上品で超小ぶり、粒の立ったシャリの美味しさと喉に落ちた後の香気が特徴。握りで40種類、巻物で20種類という圧巻の食材の揃え方にはいつも敬服する。酒肴もあるけどこの店では「寿司」特に「米粒」を食べてほしいというご主人の弁。

最初に生ビールと毛蟹の酢の物を所望。蟹は湯がいたものを少し蒸して温めてから供される。量もたっぷりで食べ応え満点。

寿司の扉は今が旬の昆布締めの鱚。中には大葉が射込まれている。続いて脂の乗ったアマテカレイ、高級魚のアコウと白身が続く。鯖の漬けにはマスタードが添えられる。

皮目を炙ったカマスは脂の焼けた甘さが特徴。皮目を炙って芽ねぎと肝を乗せたキンキはかなり美味しい。どの寿司も小ぶりで綺麗なテクスチャーとフォルム。

好物の煮鮑はえんぺらの部分をいつも提供いただく。オリジナルスタイルの車海老はしっとりとした食感で頭の味噌が中に鋳込まれる。かなり大きなサイズと思われる剣先烏賊、独特のフォルムの握られる締め鯖も唯一無二の美味しさ。北海道産の甘い馬糞雲丹と続く。

北海道産のつぶ貝にはブラックペッパーがかけられる。ふわふわに仕上げた身厚の蛤も突き抜けた美味しさ。鰻は焼き立てを海苔巻き状態で供される。これが美味しくないわけがない・・。瑞々しいイクラ、焼きたての穴子。色々な野菜が入った袱紗卵焼きでコースは終了。

追加でシラサエビの踊り、旬の細魚、ご主人一推しの鯵もいただく。何をいただいても美味しいことと予約も取りやすく、価格が北新地の半額くらい。毎月通っているけど全く飽きないいいお店です。

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大阪市浪速区下寺2-3-10
06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00  日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司

立ち鮨 越中屋 *天下茶屋の人気立ち鮨店【大阪市 天下茶屋】

天下茶屋の表記の寿司店を訪問。大衆立ち寿司業態なんだけどメディア等で紹介されまくっていて最近は予約を取るのも難しい人気店となっている。

店は南海線天下茶屋駅の高架の真下にあるショップ南海という商業施設の北側の入り口付近に位置する。無地の暖簾だけが掛かっていて看板もないので知らなければ通り過ぎてしまう。西成の老舗寿司店の「越中屋本店」のご子息の店なのでジュニアと言われる。本店とは仕入れも運営も別で完全に独立されて営まれている。

客層も広く地元客をはじめ私のように南海電車や大阪メトロに乗って訪れる客もいるよう。お店の定員は8人くらいまで。若きご主人のお人柄がとてもよくて一人一人の客に向き合って真摯に懸命な仕事をされる。父親の店と同様に客一人一人の顔と名前を覚えておられることに敬服する

メニューは一貫ずつ価格が記された上質の握り寿司と酒肴8種類くらいのアラカルト。食材の仕入れは木津卸売市場に毎日買い出しに行かれているとのこと。初めての方はおすすめ握り5貫1000円がおすすめ。

最初にビールと酒肴を数種いただく。相生の牡蠣800円はもっちり食感。煮蛸と小芋900円、パリパリに焼けた鰻白焼900円など。このほかにもマグロトロどて焼き700円、カンパチ胡麻和え700円、本鮪中落ち750円、魚カマ塩焼き650円、鱧焼き霜作り750円などがある。

最初におまかせ5貫を注文する。コリコリで甘々の烏賊雲丹乗せ500円、関西では珍しい生ほっけ200円、旨味爆裂の甘海老昆布締め400円、炙った皮目が香ばしい金目鯛300円、ふわふわ食感の煮穴子300円など。合計1700円相当が1000円で提供される。

追加で好物の足赤海老600円、炙って提供される北寄貝600円、鱧炙り250円、煮蛤600円などをいただく。

この日は微炭酸の日本酒と焼酎をいただく。一人5000円で大満足。奇跡のようなお店です。

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大阪市西成区岸里1-1-9 ショップ南海内
080-3033-2476
営業時間:17:00〜22:00
定休日:月曜日

大阪市 天下茶屋 寿司