カテゴリー:寿司

立ち寿司 越中屋 8月 *天下茶屋の人気寿司店【大阪市 天下茶屋】

天下茶屋の表記の寿司店を友人と訪問。大衆立ち寿司業態なんだけどメディア等で紹介されまくっていて敷居の低さもあり最近は予約を取るのも難しい人気店となっている。

店は南海線天下茶屋駅の高架の真下にあるショップ南海という商業施設の北側の入り口付近に位置する。無地の暖簾だけが掛かっていて看板もないので知らなければ通り過ぎてしまう。西成の老舗寿司店の「越中屋本店」のご子息の店なのでジュニアと言われる。本店とは仕入れも運営も別で完全に独立されて営まれている。

客層も広く地元客をはじめ私のように南海電車や大阪メトロに乗って訪れる客もいるよう。お店の定員は詰め込んで8人くらいまで。若きご主人のお人柄がとてもよくて、一人一人の客の名前と顔を覚えておられ接客もしながら真摯に丁寧な仕事をされる。

メニューは一貫ずつ価格が記された上質の握り寿司と酒肴8種類くらいのアラカルト。食材の仕入れは木津卸売市場に毎日買い出しに行かれているとのこと。初めての方はおすすめ握り5貫1000円がおすすめ。

冷たいビールと共に北海道の仙鳳趾産の牡蠣ポン酢750円(1人前をシェアしてもらいました)を所望。ぷりぷり食感と澄んだ味わいがとてもいい。

鰻白焼き900円は皮がパリパリに仕上げられていてわさびをつけていただく。石鯛の塩麹締め造り750円は旨みが凝縮で日本酒が進みまくる。鯵と玉ねぎの酢の物800円は焼き玄米をかけていただく趣向。不味い訳がない・・・

日本酒もこの日は3種類くらいいただきました。

握りはコリコリ食感の剣先いか300円とゲソ200円からスタート。軽く炙った身厚の北寄貝400円はとても甘い。甘海老昆布締め400円には海老味噌が添えられる。鱧炙り250円、本鮪トロ500円はかま部分を使用(私は苦手なのでパス)

最後まで美味しくいただきました。お酒をたっぷりいただいて会計は一人5000円。ごちそうさまでした。

大阪市西成区岸里1-1-9 ショップ南海内
080-3033-2476
営業時間:17:00〜22:00
定休日:月曜日

大阪市 天下茶屋 寿司

鮨晴日(すしはれのひ)*万博の穴場寿司店

万博に行くと海外旅行に行ったような気分になるので年間パスを買って20回ぐらい通ってほとんどのパビリオンとレストランは制覇しました。昨日はお世話になっている会計士の先生に教えていただいた日本館の隣のラウンジにある表記の高級寿司店を友人と訪問。

海の横にあるラウンジにはインターナショナルなブッフェ(かなり大箱)とステーキ店と寿司店が入る。お店は有名な東京の「ヨロシク寿司」の店主が隔週で来阪し江戸前の寿司をこちらで握られるとのこと。店主がいない時は大阪府内の約500店で構成される大阪府鮓商生活衛生同業組合の方々が交代でつけ場に立たれる。

この日はフリーランスで日本中を助っ人で廻られている方と東大阪の寿司店のご主人がカウンターで寿司を供される。大阪のみならず全国の腕利き職人が交代で寿司を握るいわばドリームチームのようなお店。全国の寿司文化の異なりを学びながら寿司をいただける。

海が見えるロケーションはとても良くて万博の喧騒が嘘のよう。店内も高級感があり静かなカウンター10席は特別感満載。1日5回転の一斉スタートでこの日は17時半スタートの席を予約。コース料理18,000円税込(別途サービス料10%)を注文。内容が少し異なる22000円のコースもあり。

最初に日本酒をいただく、錫の杯で富士山の形。細部にわたり外国人が喜びそうな意匠。和装のサービスの女性もとても気が利いていて板前さんの寿司の解説も楽しく、とてもいい時間を過ごすことができた。

先付けの後は鹿子状に包丁目を入れて火入れした甲烏賊からスタート。続いて東京から直送のアイルランド産の中トロ、旬のアコウ、ホタテ貝、甘鯛の昆布締め、北海道の雲丹といくら、漬けマグロと続く。寿司は小振りで食べやすい。

大阪鮨は小鯛とサーモンの箱寿司、鯵と鯖の棒寿司、カステラ玉子の盛り合わせ。ふわふわの煮穴子、炙ったマグロ(私は車海老に変更いただく)。干瓢巻きと鉄火巻きと抹茶でフィニッシュ。

特に小振りのさい巻き海老が味が乗っていてかなり美味しかった。ほとんどネットにも出てこない万博の穴場です。ごちそうさまでした。

お店の詳細はこちら

夢洲中1 東ゲートゾーン E14-11

寿司

鮨 さわだ *寿司革命 中華と寿司のコラボ【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の店を訪問。今年の7月下旬にオープン。西天満にある中華料理の有名ミシュラン店「エスサワダ」の澤田州平氏が手がける中華料理と寿司をコラボさせた今までにない新業態店。北新地の御堂筋側の以前に「さえ喜」のあった場所で営業。

この日は澤田氏がメインで腕を奮うとのこと(定期的に入られると言っておられました)。この日の寿司のコースはアルコールのフリーフローがついて24000円。カウンター8席を友人と2人で貸切させていただく。

座付きはミル貝と黄韮の冷製。器もかなりいいものを使用。澤田氏以外に寿司・和食職人さんが2名カウンターで仕事をされる。白木のカウンターの前に中華鍋が鎮座する絵も珍しい。続いて真魚鰹を蒸したものに熱した葱油をかけたもの・・・これは完全に中華の技法だけどあっさりしていてとても食べやすい。

髭長海老の紹興酒漬けに北海道の雲丹を乗せたもの。水溶きコーンスターチをつけて焼いたカマスは青葱と青山椒が添えられる。魚介水餃子と夏松茸の煮物椀。全てにおいて食材のレベルはかなり高い。「自分の腕が未熟だから食材は最高のものを使ってるんです・・・」とは澤田氏の弁。

お酒も珍しいものをたくさん取り揃えられていてそれが全て飲み放題。

寿司の扉は脂の乗った鰯(マグロの代わり)からスタート。北海道のつぶ貝、昆布締めにした帆立、包丁目をしっかり入れた剣先烏賊は「原正」をオマージュ。全て本格的な江戸前の仕事でこの部分には中華のエッセンスは感じさせない。

澤田氏は現在大阪のみならず東京含め、現在14店舗の中華等のお店を展開されているスターシェフ。このお店は海外進出(アジアと言っておられました)を視野に入れた実験店とのこと。丁寧にかつ真摯に寿司を握る姿はとても美しい。

シャリは赤酢を使用しているけど酸味は強くない。炙り、締め、寝かせ、漬けなどの仕事を尽くした握り寿司はすべて江戸前の技術を踏襲し、そこに幽けき中華のニュアンスを忍ばせる。。最後はミニフカヒレ丼登場。鴨肉と鶏の足で取った濃厚なスープが秀逸。

デザートはミルク羹と北新地のポワールーで特別に作ってもらう山椒などの中華スパイスの入ったオリジナルフィナンシェでフィニッシュ。

近くのバーで夕張メロンを半分使用したカクテルをいただいて帰りました。。

大阪市北区曾根崎新地1丁目7-4
YAMANA K2ビル 3階
06-6342-6788
18:00~/20:30~(完全予約制)

大阪市 梅田/JR大阪 寿司