カテゴリー:和食

さくらの都【大阪市 桜ノ宮】

友人に誘っていただき桜ノ宮駅東口徒歩1分にある表記の店を昼間に訪問。入り口でピンポンを押す紹介のみの完全予約制のお任せコースの和食店。

お店はビルの2階にあり9席のカウンターのみ。3階はテーブル席(掘りコタツ席)になっていると言っていた。

料理はお任せコース7200円のみ。この日は開店2周年記念の特別企画のクエのフルコースにお酒がついて20000円。ご主人と利き酒師の綺麗なお姉さんの2人で切り盛り。

現在は食べログにも載っていなくてググっても電話番号でてこない。当然のことながら看板もない口コミだけで満席のお店。

長崎産の15キロのクエを6人で内臓までいただくという趣向。

最初は体が温まるクエのアラの入った粕汁。酒粕に田舎味噌を合わせた出汁にアラのエキスがたっぷり入ってとても味わい深い。

クエの腸を緑色をした大根とキウイを合わせたものを酢で加減したもの。蕪とキンカンと柘榴があしらわれる。

コリコリとした歯ざわりが特徴のクエの胃の酢味噌和え。普段はなかなかいただくことのない内臓もすこぶる美味しい。

丸ごと2週間熟成させたクエは旨味も凝縮。。

お腹の部分と背の部分の刺身。山葵の代わりに柚子胡椒で供される。塩でいただいても旨味がはっきりしてとてもいい。

頭部分のあら炊きはゼラチン質の身がほろほろと崩れる。。比べようのない美味しさに日本酒が進みまくる。

この日いただいたお酒は約12種類(最後は記憶が薄れてしまう・・・)醸し人九平次の純米吟醸と純米大吟醸の飲み比べ。5%精米具合が変わるだけで味が異なるのが面白い。

カマ部分の塩焼き。。よく動く部位なのでシコシコした身の弾力と深い旨みに感動。。

鱗をつけたまま素揚げにした皮部分。。パリパリの食感が面白い。

メインのクエ鍋。。これも日本酒がよく進む。。。

限定品のものや希少な日本酒ばかりたくさんいただいて大満足。。料理もお酒も突き抜けた美味しさに感動。ご馳走様でした。。。

大阪市都島区中野町4-17-5
06-6940-0933

 

さくらの都日本料理 / 桜ノ宮)

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 桜ノ宮 和食

ひろせ 12月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

心斎橋の畳屋町筋の雑居ビルにある表記の和食店を訪問。毎月通い出して早数年が経つお気に入りのお店。ミシュラン一つ星の西心斎橋の「ゆうの」出身のご主人が作る上質で巧みに変化球を混ぜた実直なコース料理は毎月いただいても全く飽きることがない。店内はカウンター6席とテーブル席が2つ。ご主人の手元が見えるライブ感のあるカウンター席がオススメ。月替わりの献立はコース税別10000円のみ。

座付は熱々の汁物。炭火で香ばしく焼き上げたトロトロの食感の河豚白子と丸大根。下仁田ネギのすり流し仕立て。。なかなかパンチのある逸品。

2品目はこちらの店では揚げ物が供される。富田林産のブランドの海老芋の素揚げと栗のチップ。大阪高山特産の「まな」が添えられる。柚味噌と一緒にいただく趣向。

刺身にはソムリエの店主がチョイスした青森県の田酒の特別純米山廃仕込みを合わせる。すっきりしているけどとても味わい深い。。

この店ならではの特色ある刺身登場。大葉を射込んだ大きな細魚はコリコリの食感。平目の唐墨和え、平目の縁側、鯛の奈良漬巻き、鰤のかま部分は脂ノリノリ。紋甲烏賊とその耳部分、皮目を炙ったカマスとキンキ。すごい種類の魚に悶絶する。。。

続いて1週間寝かした10キロサイズの長崎産のクエの刺身は味の素をまぶしたかのようなアミノ酸凝縮の旨味満点。。これほど美味しい白味魚は他で味わったことがない。

ガラスの器に入ったカワハギの肝和え。一見どこにでもありそうな料理だけどカワハギの脂のりと肝の処理が素晴らしい。日本酒が進みまくる。。

煮物椀は刺身でもいただいたクエを炭火でじっくりと焼き込んだもの。かぶらと椎茸が添えられる。。。すっきりした出汁にクエの脂が相まってとても美味しい。

皮をしっかりと焼き込んだ鰤のお腹部分。天然の富山県氷見産で脂がとても上質で凛とした味わい。養殖の鰤にありがちないやらしさが全くない。

柿と菊菜、しめじの白和え。ザクロがとても綺麗。。

肉料理は和牛タンを圧力鍋でこれでもかというくらいに柔らかく炊き込んで油で揚げたもの。赤味噌ベースのソースでいただく。加賀蓮根と2年熟成の糖度の高いメークインが添えられる。

食事は鳥取産のズワイガニのご飯。蟹味噌と一緒に和えられていてお酒がまだまだ進みそうな感じ。。ご飯のお供は鰤カマ部分の煮付けが添えられる。

デセールは黒糖を使ったブランマンジェと山口県産の名残の栗を使った渋皮煮。同伴者も大喜びのコース料理。お腹もいっぱいで大満足。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

 

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

榎本 12月【大阪市 大国町】

大阪の日本料理では有名な法善寺の「本湖月」の一番弟子である榎本さんが23年の修行を経て今年2020年9月に大国町にて独立開業された店を訪問。

地下鉄大国町駅から徒歩3分。大通りから1本南に入った筋に位置する。

凛とした外観。。店内は白木のL字型のカウンターの6席のみ。店主の榎本さんと若い方2名で切り盛り。メニューはお任せコース22000円。今回は柴山の蟹追加代金で40000円くらい。。

店内は飾りのないシンプルな意匠。写真を撮ってもいいいけどSNSなどの拡散は控えてねとのこと。

最初に柴山産のずわい蟹1.2キロアップの巨大サイズのもののプレゼンテーション。

日本酒も珍しいものがいろいろっ揃っていて飲み比べて楽しむことができる。

提供するお酒はすべて店主が最初に味見をされる。

この日出された料理は

・小芋のスリ流し キンコ(干しナマコを戻したもの)入り
・炊きたてのカラスミのご飯
・かなり大きなサイズの白甘鯛の白板昆布締め
・煮物椀は帆立とばちこの真薯 名残の国産松茸添え
・ねっとりとした食感のたちいかと北海道の雲丹(驚くほど美味い)
・イカの耳を使った酒盗漬け(塩分控えめのとても優しい味わい)茹でたずわい蟹の足を蟹味噌を延ばしたソースで
・皮を炙ったかますのお造り
・栗とクワイのチップス
・巨大せこがにの林檎酢和え(甲羅に身と卵を詰めてあられにカットしたリンゴと酢ゼリーをかけたもの)
・巨大椎茸を炭火で焼いたもの
・北海道のアスパラフライ
・ズワイガニお腹の身と菊名の御浸し
・クラゲの和風仕立て(見た目は小さめの数の子のよう)
・たら白子炭火焼き
・トロけるしめ鯖
・クリームチーズ もろみ味噌漬け
・イクラかけご飯
・ゼネラルレクラーク(洋梨)&シャインマスカット、柿
・三種のお茶(宇治の友人からお取寄せとの事
お抹茶、ほうじ茶、玄米茶

この洋梨がびっくりするくらい美味しかった。。

全体的にカジュアルな雰囲気の中でたくさんのお酒に合う小皿料理が提供される。食材はかなりいいものを使用。4月までは満席・・・・そのうち1年くらい予約取れなくなりそうな感じです。。

大阪市浪速区戎本町1-7-1

*大阪府の外出自粛要請を受けて15日まで外食を控えるため16日まで日記休ませていただきます。。

大阪市 大国町 和食